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作例 Archive

「10/80sp・商品化への道~完成見本・塗装編~」

監修は楽しみでもあり、真剣勝負の場でもあるのです…。

森/と、言う訳で原型が出来たら次の工程は、金型製作と完成見本用の塗装品製作の2ラインに分かれるわけだけど。

野/はい、原型は工場へ送って、完成見本は原型の複製品を塗ります。要するにレジンキャスト製のガレージキットみたいな物ですね。

森/個人的にはレジンの方が馴染みが深くて、懐かしくもあり…。あのキシレン臭、サフの甘い匂い。なにもかも懐かしい…。

野/森さん?大丈夫ですか?

森/あ?ああ、うん大丈夫だ。で、今日は何の話をするんだっけ?

野/原型が出来たので、次の工程ですよ。金型か塗装か。

森/じゃあ、今回は塗装の方にしようかね。まぁ、10/80spがどんな色か、っていうのは過去の資料を見れば一目瞭然なわけだけど、10/80spに限らず、このシリーズでは毎回色指定をきっちりやってるわけですよ。

野/はい、デザイン用のカラーチップやハイエンドCGモデルのレンダリング画像を紙へ出力したものを頂いてます。

森/そうそう、カラーチップもそのものズバリな色があるわけじゃないから、「この色とこの色の中間で」とか「この色の彩度を少し落とした感じで」とかね。実際に来てもらって、顔を合わせて相談や指示をさせてもらってるよね。

野/そうですね、実際に紙やチップを見ながら説明して頂いているので分かりやすいです。

森/そうなんだよ。この紙やチップっていう現実に有るものに置き換えるのが、実は凄く大事でね。今のご時勢、メールで画像を送ってやりとりすれば楽なのに、と思うかもしれないけど、パソコンのモニターって、意外と色の設定がまちまちで、自分のモニターで見えてる色が他のモニターでも同じに見えるか、って言うところに確実性が無いんだよ。だからわざわざ出力したりして、確実な「物体」を基準としてやりとりしてるんだよね。あと、ネット社会になり、顔を合わせなくてもなんとなく物事を進められるようになって、その中で置き去りにされつつある「実際合ってコミュニケーションする」ということの重要性も訴えたいんだよ!

野/こ、こんなプラモの紹介ブログで、そんな深いテーマを!?

森/すまん、それはちょっとウソだ。言ってみたかっただけだ。

野/すいません、分かりにくいです、それ。…で、話を戻して、そうまでして色を決めても、まだ決定稿ではないんですよね。塗装品監修でリテイクも出ますし。

森/ごめんね~。やっぱり、15cmくらいの立体物になった時の「色の映え方」っていうのもあるからさぁ。「う~ん、悩んだ末の指定だったけど、やっぱり濃すぎたか…」とか「この色、意外と立って来ないなぁ」とかね。

野/CGでのRGBをそのまま塗料にしてもダメな時もありますよね。ですから前にも言ってましたけど、そういう修正を経てプラモデル用に色をコンバートしていくって事ですね!

森/そう前向きに捉えてもらえるとありがたいわ。というわけで、塗りあがった完成見本がこちら。

野/お互いにしっかり考えて、きっちり工程を経て、手間をかけたんですが、いかんせん地味ですね…。

森/まぁそう言うな…この地味なところが「味」なんだから。

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フェイ・イェン・ザ・ナイト(の製品)の秘密…?

フェイ・イェン・ザ・ナイトの最終ショットを見て唸る野内です。う~ん。

野/う~む…

森/スカートを外したフェイを見て、何を唸っておるのかね…?まったく、野内君も紳士だなぁ(笑)

野/あっ!こ、これは違うんですよ!!最終テストショットが来たので製品チェックですよ!!

森/はいはい、わかってますよ、っと(笑)

野/本当ですよ~(泣)

森/で、どうなの、もう万全?

野/はい、成型品の方はこれで大丈夫です、バッチリです!

森/そりゃ良かった。じゃあ、さっきは何を唸ってたのさ?

野/はい、今回のプラモデル化にあたって森さんがスカートの接続部を新たに設定してくださいましたよね?

森/うん、それは前に語った通りだね。

野/スカートとテイル・フランジャーはフレームで接続されててリング状になってるわけですが。

森/そうそう、プラモデルの構造として強度を保ちつつ、スッキリとかわいくまとめてみたつもり。

野/で、スカートはお尻の上あたりで胴体にボールジョイントで接続されるわけですよ。

森/今回、お尻もかなり修正して、かわいく「キュッ」とした感じにしたから、その辺も要チェックだ!(笑)修正前はどうせよく見えない部分だったし、CGモデラーとしての腕も未熟だったからすごい漠然とした形だったんだけど、今回は気合を入れたよー!!

野/いや、お尻の話はどうでもいいんですよ。

森/なんだ、君は「胸派」か?まーね、若いうちはそうかもね~(笑)

野/じゃなくて!

森/じゃあ何だよ!!

野/このスカート接続穴の位置ですが…

森/この穴が何か?

野/これはこういうことですか?

森/あー、要するにこういうこと?

野/ぐ、ぐはぁ…!!そ、そういうことです…(吐血)

森/来年は寅年だし、ちょうどいいじゃん?

野/これは意図してこういう構造にしたんでしょうか?

森/意図してた、って言った方がカッコいいかな?(笑)

野/森さんがカッコいいかどうかはともかく、こういう楽しみ方もできるよ、しやすいよ、ということですね。

森/可愛ければなんでもいいのだわ(笑)そのための下地はあるから、あとは各人で腕をふるってくれたまえ♪

野/そのままでも十分かわいいのですが…

森/それを言ったら今回の話が成立しなくなっちゃうだろ(笑)

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「バイパーIIを組んでみて…」

バイパーIIを組上げた森氏ですが、さてどんな感想を持ったのでしょうか…?

野/今回もわざわざ組んでいただきまして、ありがとうございます!

森/いやいや、前回の写真みたいに組んで並べると嬉しいからね。その為にやってるっていうのもあるから(笑)コトブキヤのキットは最低限の手間で一応の完成品になるからね、だから続けられるっていうのもあるよね。

野/そうですね、まずは組み立てる楽しさを味わってもらえれば、と思いますし。それで、バイパーIIを組み立ててみて、いかがでしたでしょうか?

森/前回も言ったけど、本当にすんなり組み上がっちゃってびっくりしたよ。分割は今までと負けず劣らず粉々だけど(笑)これは全塗装をする人もやりやすいんじゃないかな?

野/そうだと思います。という訳で、そろそろ森さんも全塗装してみてはどうでしょう?

森/君もそう言うか…。あれか、コトブキヤの担当はそういうコンセプトか?

野/いえ、そういうわけではありませんけど…個人的に見たいんですよ!森さんの本気を!!

森/(なんだ、急に熱くなったな…)それはわからんでもないが…オレはいつも本気でパチ組みしてるんだよ!!

野/なるほど、ではいずれお願いします。

森/(なんだ、急に冷静になったな…)うむ、わかった。んじゃバイパーIIについて語ろうかね…って言っても本当にすんなり組み上がっちゃって、特に言うこと無いんだよな~。優秀なキットだと思うよ、以上(笑)!!

野/嬉しいんですが、記事としてはちょっと寂しいですねぇ…。

森/しいて言うなら、バイパーIIはクリアーパーツが多いけど、ヒザとか足首とか奥まってる部分にはめ込む時は、まずベースになる黒い部品にクリアーパーツをはめ込んでから外装をつけていくと作業しやすいね。あと、クリアーパーツは指でつまめないほど小さいパーツがあるけど、そういうのをピンセットでつまむと高確率ですっ飛んでいって、泣きながら探すはめになるから注意してくれ…。

野/森さん、またやっちゃったんですか…?

森/うん…だから今回はプラ棒に両面テープを張ったもので拾い上げることにした。

野/なるほど。そういえば「私的改造ポイント発見」っておっしゃってましたけど、どこを改造されたんですか?

森/あ、そうそう、忘れてた(笑)バイパーIIと言えば空中というイメージだからね、より飛行ポーズが決まるように首の可動範囲をいじってみたんだよ。

野/バイパーIIはジャンプはしても飛行は出来ないんじゃ…?

森/こまけぇこたぁいいんだよ!!

野/失礼しました。確かに、S.L.C.ダイブは飛行のようにも見えますしね。

森/大切なのはイメージだよ、イメージ♪

野/で、具体的にはどのような改造を?

森/キットでは首と頭はボールジョイントでつながってるけど、さらに首と胴体も関節でつないで首を2重関節化して、見上げる方向への可動範囲を増やしたかったわけよ。まぁ、写真をみてもらおうかね。

野/…失敗ですか。

森/…うん。穴を開けたところに軸を入れようと思ったんだけど、胴体側に軸を受けられる幅が無かったんだよ。それにこれだと、そうとう引き出さないと首の後ろ側と胴体後ろ側が盛大に干渉することも分かったし。

野/今回はこれで終了ですか…?

森/まさか!でどうしようかな~と思ったんだけど、理想としては首の下側内部に関節を仕込めると良いわけで、で、首のパーツを見てみたらちょうどいいところに軸があったわけよ!

野/…?あ、首の勘合用の軸ですね!

森/そうそう、というわけでそれを利用して可動軸にしてみたよ。

野/けっこう大改造…?いや、実はそうでもないですね。
森/うん、丁寧にやれば誰でもできるレベルだと思うよ。可動軸は元々あるし、整形するときも首と胴体をつなぐ元の四角い勘合に合わせてやればいいから精度は出しやすいしね。今回は先に穴を開けたちゃった部分を首の中に持ってきたから可動軸が片持ち式になってるけど、⑨の状態のまま凸型にして、ランナータグで作り足した部分に穴を開けてやれば、可動軸にした勘合の受け部も残せるかもしれないね。そのへんは各人で工夫してみてくれ!…というわけで、改造した結果がこれだ!!

野/おお!なんと自然な!!か、カッコいい…!!

森/ホントはもっと上をむけるんだけど、このポーズではこれ位かな、って事で。キットの可動範囲も狭くは無いんだけど、首を引いた、より自然な見上げ方が出来るようになったね。

野/これは、今後のキットにも取り入れたいですねぇ。

森/だと嬉しいけど、成型するにしては、そうとうパーツの肉厚とか無理をしてるから慎重にね。

野/はい、心得ました。

森/いや~、しかし何度も言うけど、バイパーIIがこんなにカッコいいなんて思ってなかったよ。それがわかっただけでも、今回プラモデルになってくれて良かった!と思うね。

野/森さんがそう言うのは、なにか根本的なところで問題がある気がするんですが…でも嬉しいです!

森/そうそう、カッコいいからいいじゃないか♪

野/でもこの飛行ポーズですが、ゲーム中ではこういう風には飛びませんよね?でもゲーム中では飛ばないっていうだけで、設定的には短距離ならば飛べる、とかいうことはあるんでしょうか?で、そこからオラタンの機体はジャンプダッシュできるようになったとか…?

森/だから、イメージだよイメージ!!こまけぇこたぁいいんだよ!!

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「バイパーII組んじゃったよ」

近所のお店から予約していたバイパーIIを引き取ってきた森氏ですが…

森/ただいま~。

嫁/おかえり~♪また積む為に買ってきたんだね(笑)

森/違う!これは「組んじゃったよ!!」用に組む分だ!!

嫁/でも、あとで会社に届くサンプルは積むんじゃん?

森/…まぁ、そう言うな。予約を入れると受注に反映されるかもしれんからな、小さなことからコツコツと…

嫁/はいはい(笑)

~~~恒例のパーツ洗浄~~~

森/いいかげん、洗ってる写真は地味すぎるからもう撮らないけど、いいか~みんな~、パーツはちゃんと洗っとけ~。部分塗装でも塗ってる最中に塗料がはじかれるとうっとおしいって、先生いつも言ってるだろ~。あと、うちに帰ったら、ちゃんと手洗いとうがいも忘れるな~。新型とか恐いからな~。約束だぞ~。(←なぜそんな芸風?)

~~~組むわけですが~~~

森/正直、そろそろ普通に組む分にはネタが無いんだよなぁ…。しかもバイパーIIからは、部品の切り離しに注意が必要なところは説明書に書くようになったし。う~ん、どうしよう…。まぁ、とりあえず普通に組み始めるとするか(←過去の「組んじゃったよ!!」もぜひ御覧下さい)

~~~塗ったり組んだり~~~

森/今回も塗るところは黒と関節色位しかないよ(笑)…お、肩アーマーのパーツは前後で差があるんだな。これは間違えないようにしないとね。

森/バイパーIIもあちこちとんがってて手に痛いなぁ…武器とかウィングとか薄いパーツも多いから、スナップフィットとはいえどうしても隙間が開いちゃうところもあるから、そういうところは接着しといた方が見栄えがいいよね♪

~~~ネタが無い(泣)~~~

森/う~ん、ストレス無く組みあがっちゃって本当に書くネタが無いよ!ある意味迷惑だ!!(←言いがかり)
関節の硬さとか、開き手のシャープさとかもいい感じだし。青木君、腕を上げたな…(←偉そう)
お、私的改造ポイント発見!うふふ…これは後でのお楽しみ~♪
…さて、もうデカールまで来ちゃったよ。穴にかかっている部分は貼りづらいから、ライデンIIの時の応用で穴の縁のところでデカールを切っちゃって、白でリタッチした方が綺麗に再現できるね。

森/デカールを貼らなくても、それはそれでゲームモデルのイメージ優先ってことで良いしね。好みに合わせてどうぞ~。

~~~出来ちゃった~~~

森/今回は本当にすんなりできちゃったな~。

嫁/もうできたの?何時間くらいかかった?

森/忙しかったから、買ってきてから日数はたってるけど、実質作業時間は6時間くらいかな?というわけで完成!!

嫁/やっぱこの子は飛んでるポーズが似合うよね♪

森/そうそう、しかし正直、プラモになるまでバイパーIIがこんなにカッコいいとは思ってなかったよ。

嫁/これでシリーズ5体目だね。もう5体目というか、まだ5体目というか?

森/実際、シリーズの開発をスタートしてから結構たってるしね。まぁ、これからもどんどん行くぜ!

嫁/で、どんどん並ぶんだね♪

森/本当に棚と展示スペースを増設して良かったよ。これで安心して積めるし(笑)

嫁/でもこのペースだと、すぐいっぱいになるんじゃない?

森/…その時はその時でまた考えるよ(汗)

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「スペシネフ・色について」

成毛氏の「スペシネフ・ハイエンドCG開発秘話」に引き続いて、今回はスペシネフ塗装完成品について、為になる(?)お話です。

根/デェーヴィーール!…あ、すいません、まちがえました。森さん、今回はスペシネフの完成品について語りましょう。

森/はいはい、スペシネフ完成品ね。この前の「バーチャロン監修レポートinセガ」のマジメ版ってやつね?

根/監修レポは雰囲気をお伝えできれば、ってことで、今回は監修や打ち合わせの時に出た話を思い出しながら、皆さんが製品購入後に参考になるような話も織り込んでいきたいなと。

森/お、今回はマジメじゃん!

根/僕はいつもマジメですよ!では、さっそく。各色について取り上げてみましょー!まず、爪のグレーですが、これってシルバーなんですか?CGを見るとラメってるようにも見えるんですが。

森/うん、この手の色は難しいんだよね。「CGなりのメタリック」って模型にすると色んな表現ができちゃうし。

根/今回の完成品では、ライトグレーの上からパールを上掛けしてますが、こんな感じでどうでしょう…?

森/良いんじゃない?たしかに微妙なラメ感が出ていい感じになってるよね。

根/次はグリーン(黄緑)についてです。この色はいわゆる「差し色」ってやつですね。「鮮やさ」に気をつけてくれ、って言われましたね。

森/そうだったね。このグリーンは「テムジンの黄色」なんかと同じ、機体全体の配色が単調にならないうようにする要素があるわけだね。先の話だけど、塗装派の方はあまり色を混ぜない綺麗な色で塗ってほしいな。

根/そうですね、って発売はまだ先なので、発売前後でまたおさらいしましょー!で、つぎはこのブルーグリーンですが、こっちは逆に目立たせるとヘンになると。

森/さっきのグリーンと同じような「差し色」にしてしまうと、全体的に干渉してしまって、機体全体として安定感を欠いてしまうんだよね。このブルーグリーンは本体のダークブルーなんかと同じ「濃い色」グループとして色をつくるといいね。

根/はい。たしかここは監修でも修正が入って塗り直しましたよね。

森/コトブキヤのスタッフさんにはお手数かけて申し訳ないけど、基本的に塗装される方はこれが見本になるからねー。

根/大丈夫です!僕も妥協する気はないですから!

森/おお、頼もしいねぇ!細かいこだわりはキリがないけど、時間が許す限りはギリギリまで攻めたいしな!!

根/はい!あ、でも、できるだけやさしくお願いします…。で、今回、特徴的な3色を取り上げてみましたが、森さん的にはあと何かあります?

森/このブログのスペシネフ記事を読み返してももらうと分けるけど、スペシネフって「悪魔」「死神」ってキーワードがよくでてくるよね。でも、今回発売のDNAカラーはメインカラーが「ダークブルー」+「白」+「黄緑」っていうかなりポップなデザインっていう、そういうミスマッチ感とかバランス感覚とかを楽しんでもらえるといいかな~、と。

根/ああ、そういったお話はされたような気が…。あまり覚えてません…

森/こらっ!!(アイフリーサーでツッコミ)

根/いててて…。ていうか、大事な完成品なんだからツッコミに使わないでくださいよ!

森/じゃ、ツッコミ専用アイフリーサー(モード・サイズ)を作っておくように!

根/あ、なるほど!次回の監修までに用意しとき…って、そんなの渡したら、僕の頭、毎回血まみれじゃないですか~(泣)

ということで、スペシネフの完成品についてでした。根本も文字通り血のにじむような思いでやってますので、
6月発売「1/100スペシネフ(DNASIDE)」よろしくおねがいしま~す!

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「OMG・テムジンを組んでみて…」

またまた勢い良くOMG・テムジンを組み上げてしまった森氏!さてさて、どんな感想を抱いたのでしょうか…?

根/今回は○ッキーじゃ無いんですね…。

森/OT・ライデンの時さんざん根本君にバカにされたからね~。

根/え!バ、バカにしたつもりは無いんですが…。

森/まぁいいや。それにちゃんと○ッキーで塗ったところもあるから安心なさい。

根/は、はぁ。ところで、いかがでしたでしょうか?OMG・テムジンの製品版は…?

森/うん、OT・ライデンと違って箱の大きさやパーツ数の多さ、っていう分かりやすいショックは無いんだけど組み始めるとキット内容の狂いっぷりや面白さがジワジワ来るね。で完成すると凄い充実感っていうか満足感があって、やっぱり「面白い♪」キットだったよ。

根/そうなんですよね!コトブキヤ社内でも、組み上がったのを見て初めて「おおっ!!」と思った、って人も多かったですね。

森/うん、やっぱり色分け分割のせいもあるけど、パーツとパーツの組み合わせで部品に『深さ』が出るのがいいのかもね。徐々にだけどパーツ精度も上がってきてるのも感じたし、ぜひ組んでみて皆さんにも感じて欲しいね~。写真じゃ伝わらなかったりするからね。

根/はい!…そういえば、前回「改造してみちゃおっかな~」とおっしゃってましたけど、どこか改造されたんですか?(…ドキドキ)

森/まず例によって、脚をハの字に開きやすくする為に画像の黒い部分を削ってみた。これは好みの問題で改造ってほどのことじゃないね。

森/あと組み上げてて、こうしたら面白いかな?って思ったんで、ヒザ周りをちょっとね。具体的にはヒザアーマーをスネから独立させてヒザ関節の方にくっつくように改造してみたよ。詳しくは画像を見ながらね。

根/あッ、本当だ!パーツの構成が変わってますね!!…こ、これはキットに対するダメ出しなんでしょうか…?(汗)

森/いや、ただ面白いかな~、って思って(笑)ハイエンドCGではキットと同じくヒザアーマーはスネに固定されてるから、キットの状態で全然OK。けど、これはオレが買った物なんだからオレの好きなように作ってみただけ。…ほら、ハセガワの747・テムジンもこんな感じになってるからOMG・テムジンでもやってみたらどうかな~、ってね。

根/なるほど~、自由に作れば良いってことですね!…あれ?これ右足の方はキットのままですか?

森/うん!一個作ったら気が済んじゃった(笑)

根/な、なんてフリーダムな…。

森/ひょっとして真似したいって人がいるかも知れないから、工作手順も紹介しようかね。

森/画像を順に見てくれればどうやったかは大体分かると思うけど、ポイントはいきなりバラバラにせずにキットの組み付けを生かして位置決め出来るように段取りしたってことかな?真っ直ぐ切るとかきちんと直角に接着するっていうスキルと同じくらい、段取りをするってことは模型制作において精度を上げたり、作業時間の短縮にとって大切なことなんだよね。

根/確かにそうですよね~。僕も原型師時代を思い出しますよ!

森/あと、ヒザアーマーをヒザ関節に固定する為の台座になる『コの字』のパーツはランナータグで作ったよ。幅も丁度いいしこれなら塗装もしなくていいからね♪

根/…なんだかお話をうかがってると、プロなんだか素人なんだか分からなくなってきますね…。

森/失礼な!オレは皆さんにも手軽に試してもらえるように、色々工夫してるんだよ!!

根/あ、その件ですが、前回、森さんの奥様もおっしゃってましたけど、そういう方向性でのナビゲートは大変ありがたいんですがそろそろモデラーとしてのフルパワーをですね…

森/ギクッ!あー、その話に繋がるんだ~。アレか、君と嫁とで共同戦線か?

根/そういうわけじゃありませんけど~、やっぱり見たいじゃないですか!

森/うん、自分もOT・ライデン、OMG・テムジンと組んでみて模型へのモチベーションが上がってきてるしねぇ。やっぱパチ組みでも実際手を動かすと、慣らし運転ができたって感じで、無理なく模型製作を生活サイクルに組み入れられるような気がしてきたよ!

根/お!いい傾向ですね~。コトブキヤのキットが『眠れる獅子』を起こしちゃった!って感じですか!?

森/いや、まだ寝ぼけてる(笑)あと獅子より猫がいいにゃー♪

根/…猫でも熊でもいいんで、早く起きて下さい~!!(泣)

いつになったら起きてくれるんでしょう…?(笑)皆さんはOMG・テムジンをお気軽にでも、じっくりとでも、自由に組んで楽しんで下さいニャー!!

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「OT・ライデンを塗装しよう (最終回)」

2月20日掲載のライデン塗装編の続きでございます。今回でついに完成するらしいですが…。 

森/え~と、前回はクリア吹きまでだっけ?

根/一応全パーツの塗装まで終って、デカール貼り、クリア吹きまでですね。

森/でさ~、実は作例開始から気になってたんだけど、クリアパーツ部分はどうーすんの?「シャドウ」は赤だけどキットにはグリーンのランナーしか入ってないよ…。

根/それについては、悩んだんですが、今回特別に「無色透明」のPランナーを工場に頼んで作ってもらいました。

森/え、それって見てる皆さんが、マネできないって事じゃん(怒)!!

根/す、すいません!今回はとりあえず作例ってことで勘弁を…。

森/販売は無理かもしれんが、なんか考えてよ。

根/わかりました。皆さんのご要望があれば検討してみます。

森/頼むよ~。で、これをクリアレッドにするわけね。

根/はい。色はハセガワさんのテムジン747シャドウのものを参考にしつつ、クリアレッド+クリアオレンジ7:3くらいの配合で塗ってみました。

森/例によってアルミシールを裏に貼ったあとで、本体にはめ込み?

根/そうです。「お手軽フィニッシュ」と同じですね。あとはエナメルのつや消し黒で凹部分塗りつぶし&スミ入れ、これも同様です。

森/そのあと全体を組み上げて完成?

根/はい!やっと完成です。見てください!

森/ふ~ん、結構イメージ変わるもんだね。どう?完成させての感想としては。

根/とりあえず自画自賛しておくと、かなりカッコイイですね!でも実際大変でした、パーツが多くて…。

森/またその話かい!それは自業自得でしょ!そのほかに苦労した点とかある?

根/実は、その「パーツの多さによる作業量」以外は、かなり問題なく進めました。前回にあった「後からヒケが発覚!」とかはあったんですけどね。それ以外はマスキングもほとんど行ってないので楽でしたよ。

森/マスキング塗装は、根本君オリジナルのスネの塗り分け部分とか、それくらい?

根/はい、あとVコンバータの赤い三角のみですね。

森/そういった点は、バラバラ分割のメリットだよね。パーツごとに塗ってしまえばここまでの塗り分けになるわけだからイイよね。他に何かポイントある?

根/あとは、今回ワンポイントで「メッキシルバー」を使ってます。肩全面のメカパーツと、腿上部のメカパーツですね。

森/質感の違うパーツがワンポイントあると、映えるよね。オレが現役だったころは塗ったあとで磨く「メタルカラー」だったけどな。あと、組み立ては特に問題なかった?

根/今回、僕は大丈夫だったんですが、パーツごとに塗装した後で、そのまま組み立てると接続部がきつくて「接続される側のパーツが割れる」というトラブルが予想されるので、接続部分の凸やピンの塗膜は削っておくといいですね。

森/なるほど。順番的には「今かよ」って気もするけど。それはさておき、とりあえず「塗装編」はこれにて終了でいいかな。

根/はい。大変でしたけど楽しかったです。皆さんも是非「色替え」にチャレンジしてみてください!

森/つぎは、白&黄色の「ライデン試験型」作ってくれるんだよね(笑)

根/え~、僕は一体作りましたから、次は森さんの「ガサガサツヤ消しジャーマングレー」ですよね!

森/え~と…ま、まあ、そのうちにな(汗) ていうか次はOMG・テムジンだろ。

根/じゃあテムジンでもいいですよ!!

森/うーん、やりたいのはやまやまなんだけど…。

根/じゃあ、いつとは言いませんから、そのうち凄いのをお願いしますよ!!

森/うー、あー…善処します…。(さすが一体仕上げただけあって今日は強気だな、根本君…。だがモデラーとして、それもまた好し!!

というわけで、森氏が作例をやってくれるかはさておき、ブログ内連載による「OT・ライデン シャドウカラー作例」いかがだったでしょうか?最後にノーマル版とのツーショットをお届けしてお別れします!

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