Home > OT・ライデン | メッセージ | 開発秘話 > 「ライデンII パッケージアートについて」

「ライデンII パッケージアートについて」

今回はセガの森氏による、ライデンIIのパッケージアートについてのお話です。

ライデンII(RNA SIDE)は初のカラーバリエーションキットという事になります。そこで今回は、パッケージアート製作においてのコンセプト等についてお話させて頂こうと思います。
コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズは今まで、DNA(1P)側を先行して発売する形をとっています。そこでパッケージアート製作時には先に出るDNA(1P)側をその商品の基本形と考え、パッと見でどんな形のメカなのかが把握しやすい事を第一義としています。その為にあまりにアクロバティックなポーズ、アングルは控え、なるべく全身を画面に収めた、どちらかと言えば分かりやすいオーソドックスな絵になるように心がけています。

一方RNA(2P)側はバリエーション商品という位置付けでもありますのであまりそういうことは気にせず、純粋なカッコよさやキャラクター性など、アピールしたい所を前面に押し出した形で絵を作っています。これはハセガワ社のフォース、マーズシリーズでも同様のコンセプトで、シャドウやファイアフライなどの限定生産商品では思いっきり雰囲気を優先した絵作りが行われています。絵としてカッコよければ多少分かりにくくても構わない、という事です。
と言うわけでライデンIIのパッケージアートも上記のコンセプトに従い、商品の売りであり絵的に迫力満点のフラグメント・クローを展開、同時に”RNA SIDE”の証である太腿のタングラムマークをアピールする形としました。結果的にOT・ライデンを知らない人には、どんな形のメカなのか分からないようなポージングとアングルとなりましたがカッコよければそれでOKです。画面からのはみ出しも、背景の黒に機体色が溶け込んでしまっても気にしません。とにかく”RNA SIDE”はスタイリッシュでカッコよく!を目指して絵作りを行いました。

まだ少しおっかなビックリではありますが、今後、もっともっと弾けた表現が出来るよう模索していきたいと思います。

それとは別に絵としての画像効果(フィニッシュワーク)についてですが、前回自分が担当したスペシネフでは時間が無かった事もあり、今までの有井氏製作の物と比べて絵の質感がずいぶんすっきり、というか質素な印象になってしまったと反省する部分もありました。今回のライデンIIでは自分なりに絵作りの研究も行えましたので、少しは”色気”のようなものが表現できたのではないかと思っています。
とは言え、絵描きとしてまだまだ経験不足な事は否めません。今後も一作一作向上し、プラモデル本体のみならず総合的に皆さんに楽しんでいただけるような商品を開発できるように努力していきますので、どうかよろしくお願いいたします。

Home > OT・ライデン | メッセージ | 開発秘話 > 「ライデンII パッケージアートについて」

[Search]
[Feeds]


Return to page top