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2009-12

「フェイ・イェン・ザ・ナイトを組んでみて」

無事に完成した森さんのフェイ・イェン・ザ・ナイトです。前回奥様が言っていた「アレ」とは一体…?

野/今回も製作お疲れ様でした、森さん!

森/いやぁ、前回に間に合わなくてゴメンよ。

野/いえいえ、プライベートな時間を使っていただいてますからね、作ってもらえるだけでもありがたいですよ。

森/まぁね、無理すると続かなくなっちゃうからね、色々と。

野/で、いかがでしたでしょうか?フェイ・イェン・ザ・ナイトは?

森/うん、とにかくパーツが小さいから、関節とか挟み込みになってる部分も多いけど、パチ組み+部分塗装する分にはすんなり組めたよ。塗装する人はマスキングで対応してくれ!まぁ、プラモってそういうもんだし。

野/そうですね、設計の方でも部品の小ささと、塗装まで含めた組みやすさのバランスをどこでとるか大変だったみたいです。

森/そうだろうね~。でも剣のハートの勘合とかスカートや開いた状態のテイルフランジャーの分割、勘合とか、だいぶ信頼性が上がってきてるよね。

野/ありがとうございます!しかしまだまだ甘いところもありますので、今後も向上できるよう頑張ります!

森/おお、よろしくたのむよ♪

野/で、恒例のワンポイント改造講座は今回もあるんですか?

森/今回は改造、って感じじゃなくてカスタマイズ、かな?

野/カスタマイズ、ですか?

森/まぁ、こいつを見てくれ。

野/ご!ごふッッ…!!(吐血)も、森さん、これは一体!?

森/ふふふ、名づけて「フェイ・イェン・ザ・ピンクパンサー」だッ!!

野/ピ、ピンクパンサー?何ですか!?新設定ですか!!?

森/いや、今、適当に考えただけ。

野/確かに、スカートとか外してシッポつけただけですね、これ(笑)・・・しかし、このシッポは…モールですか?

森/そうそう、100円ショップに行った時、嫁が「これシッポに使ったら可愛いんじゃない?」って提案してくれてな。オレもその瞬間吐血(笑)その発想はなかったわ~、ってね。

野/確かに、これは模型側からは出ない発想ですが、アクションフギュアとしては全然「あり」ですね!奥様にまでご協力いただきまして、まことにありがとうございます!どうぞよろしくお伝え下さいませ。

森/丁寧にどーも。で、シッポの取り付けについては画像を見てもらおうかね。全然大したことはしてないんだけど。

森/普通に組むとスカート基部用の軸が一個余るから、それに穴を開けて接着しただけ。

野/この軸は成型色変更の時、間違って余分に作っちゃったものですが、それをあえて残したのにはこういう意味があったんですね。

森/ま、怪我の功名ってやつで。こうやって取り付ければ、シッポでぶら下がることもできるよ(笑)

野/それじゃ猿ですよ(笑)でも、モールだと色々表情がつけられていいですね、フワフワしてて可愛いですし。

森/ま、皆さんも自分が良いと思う素材で作ってみてくれたまへ。じゃあここからはウチのフェイ子のグラビアコーナーってことで(笑)

野/なんかこう…上手く言えませんが、「良い」ですね。

森/うん、なんかね、写真撮ってて楽しいんだ、これが(笑)ちょっと手を入れたり、部分的に色を塗っただけも充実感が跳ね上がるから、皆さんもぜひチャレンジして欲しいな、と。

野/さて、このブログも今回が年内最後の更新となりますが、森さん、今年一年本当にお世話になりました!

森/野内君も一年お疲れ様でした。もう一年か、はやいねぇ。

野/はい、第一弾OT・ライデンが出て一年でもありますが、この一年でOT・ライデン、OMG・テムジン、スペシネフ、ライデンII、バイパーII、フェイ・イェン・ザ・ナイトと、6つも商品が出ましたね。

森/そっか…って、一年に6つって冷静に考えると多いな!…どうりで常に忙しいわけだよ(笑)

野/来年も何卒よろしくお願いいたします。

森/まぁ、死なない程度に頑張るよ(笑)こちらこそよろしく!と、いうわけで…

野/皆様、本年もコトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズをご愛顧いただき、まことにありがとうございました。来年も、より一層の情熱をもって開発に取り組んでいく所存でございますので、皆様におかれましても変わらぬご支援をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

それでは皆さん、良いお年を~!!

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト組んじゃったよ」

立川より帰宅した森氏です。ちゃんと打ち合わせもしましたのでご安心下さい(笑)

森/ただいま~、っと♪

嫁/あー、今回もご機嫌だねぇ(笑)結局、忘年会になっちゃった?

森/だいじょうびだいじょうび~。ちゃんと仕事の話をしてから呑んだから~☆

嫁/はいはい、んじゃもうお風呂入って寝なされ。

森/にゃ~、フェイと一緒に入る~。

嫁/そんな状態だと部品無くしたり壊したりしちゃうでしょ。今日は一人で入りなさい。

森/は~い~。

~~~清めの儀式~~~

森/確かに酔っ払った状態だと色々危険だったかもな…。さて、恒例のパーツ洗浄ね。洗浄は洗濯用石けんでも台所用洗剤でもボディソープでも、中性洗剤ならなんでもOKだ。でも最近流行のオレンジオイル入りは、もしかしたらプラの表面を侵すかもしれないから注意が必要かもね。自分は習慣で全部最初にランナーごと洗っちゃうけど、もちろん組みながら洗ってもOK。極論、部分塗装&デカールだったら塗るところ&貼るところだけその都度、塗料のうすめ液で拭いてやるだけでも問題は無いと思うよ。…さて、水をきって床に並べて一晩陰干しね。

森/いつも思うけど、こうやってると港町の干物屋の店先みたいだな。それにしても、今回はパーツが少ない!ライデンの1/4位かな?とても同シリーズとは思えんな…(笑)

~~~組む前に~~~

森/今回、黒とクリアーパーツ裏のシルバー以外に必要なのは…脚の赤と靴の濃いピンク位か?あ、剣は色分けされてないから黄色とピンクがちょこっとだけ要るな。

森/まぁ、めんどくさかったら塗らなくてもいいし、なんなら剣は持たせなくてもいいか!”実剣「愚者の慈愛」はオプション装備である”って設定もあるしね。(←だからと言って、それはどうか)

~~~色を作りましょう~~~

森/さて、まず始めに必要な色をあらかじめ混色しておくか。説明書ではいろんな色で指定してるけど、めんどくさいから白と赤と黄色と…隠し味に青があればいいや。今回、少量混色カラー保存には100円ショップで買ったポリプロピレン(PP)製クリーム小分け用ケースを使ってみるぜ!中蓋もついてるから短期間(1~2週間)なら気密性も期待出来そうだ。形状的に安定が悪いから両面テープで塗装皿に固定して、と。

森/お、なんか良い感じ♪塗料皿だと一日で干上がっちゃうし、塗料ビンだと少量混ぜ辛いし、使ったあと洗うのも面倒なんだよね~。あと、今回もラッカー系筆塗りだけど、ちょっと塗料に一工夫してみよう。塗料の乾燥が早いラッカー系塗料を筆塗りすると、塗ってる最中に筆先が乾燥しちゃってイライラしたり、塗っても凄いムラになったりして「上手くいかない!!」と投げ出したくなることもあろうかと思います。そこで今回は乾燥速度を遅らせるべくリターダーを混ぜることとしました。しかしリターダーを混ぜると物凄いツヤが出てしまいそれはそれで不自然なので、フラットベースも少量混ぜました。これだけで特別なテクニック無しでも今までより綺麗に、快適に筆塗りが出来るようになります。ちなみにアクリル(水性)系やエナメル系の方が筆塗りには向いていますが塗膜強度とのトレードオフという関係もありますので、各人、自分に合ったやり方を研究してみて下さい。

森/筆塗りは、塗料の選び方、塗料の薄め方、筆の選び方、筆の運び方など様々な要素が関わる為、実は上手く塗るのは模型制作的には上級テクニックに分類されます。この手のテクニックは文章で伝えるのが難しく、そのHow Toを始めるとそれだけで膨大な文章量が必要になるので、詳しく知りたい方は他のサイトや本で調べてみてください。あと、どうせ部分塗装なので、ある程度のムラやアラは気にしないというのも完成への近道です。(←身も蓋もない)

~~~塗りながら組みます~~~

森/フェイは部品が細かいな…ランナーから切り離すと持つところが無くなっちゃうからランナー状態でざっと塗っておこう。ゲート部分は切り離してからリタッチすれば簡単だしな。

森/脚の濃い赤は、はみ出しを気にせずに凹部を塗って、あとから拭き取ればOK。

森/肩のピンクも、せっかく剣用に色を作ったからデカール付いてるけど塗装で仕上げちゃおう。

森/フェイの脚と肩の凹部はモールドの壁面も色が付いてるのが正しいから、ベタっと塗ってパーツ表面のはみ出し部を単純に拭き取ればOKだ!…お、袖口のところはメカ色だったな。ここは面積も小さいから適当なグレーでささっとね。あと、肩アーマーの裏は黒で塗っとくとメリハリが利いて引き締まるね。靴の濃いピンクはピンクと濃い赤を適当に混ぜればいいや。

森/その他組み立ての注意点は前々回に野内君が語ってくれてるから参考にしてくれ!…しかしそれだけではアレなので、今回もちょっとしたアイディアを・・・。それは次回のお楽しみって事で悪しからず♪

~~~あれれ…~~~

森/サクサク組めてるけど…今年はこの時期、忘年会やクリスマスでイベントが集中しちゃって時間が足りないぞ…。まぁ、しょうがない、今回はここまででタイムアップだな。完成編は次回!(←え…!?)

嫁/そろそろ一休みしてケーキ食べる?

森/そだね、背中もゴリゴリして痛いし。

嫁/頑張ったけど間に合わなかったねぇ。

森/まぁ今週は、なんやかんやで忙しかったからね。土日で完成~撮影って感じだね~。

嫁/そっか。で、「アレ」は使えそう?

森/うん、バッチリだわ。結構な破壊力が期待できそうだよ(笑)

嫁/それは楽しみだねぇ♪

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト 買いに行ったよ!!」

フェイ・イェン・ザ・ナイトを購入すべくコトブキヤ立川店にやってきたセガ 森氏!それを迎えるコトブキヤ 野内です。

森/立川の街もすっかりクリスマス気分だねぇ♪

森/お店も実にメリーな感じだな(意味不明)。さてさて、お目当てのフェイ子ちゃんは、と…。

野/森さん、お疲れさまです。本日は遠路はるばるお越ししだきまして、まことにあり

森/そんなことよりフェイはどこなんだよ!!

野/がとうございます!本日発売のフェイ・イェン・ザ・ナイトはこちらですよ!!

森/よし!オレからオレへのプレゼントだ!!

野/今回、領収書画像はいいんですか?

森/あんまりそういうものはネットに出さない方がいい、という神のお告げがあってな…それはともかく、メリークリスマーース!!

野/他のお客様が見てますが…

森/うん、実はいつも少し恥ずかしいんだが…でもこの喜びをみんなと共有したいんだよ!

野/それはそうですね!…で、森さん、今日この後の打ち合わせの件ですが。

森/そうね~、まぁご飯でも食べつつ、って感じで。

野/忘年会シーズンですからね~。良いお店が見つかるといいんですが。

森/じゃあオレらも忘年会ってことで。

野/何が「じゃあ」なのか分かりませんが…さて、どこに行きましょうかね~。

森/まぁ、適当によろしくぅ♪

というわけで立川の夜の街に消えてゆく、森氏野内でありました…。

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「1/100 RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)メーカー出荷日発表」

今回はコトブキヤ・野内より、お待たせしました「1/100 RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)」メーカー出荷日発表です。

パッケージングついては前回語らせていただきましたので、今回は組み上げ上での注意点になります。
発売前にこの様な記事を書くのは、お客様が「最速ゲット!即素組み!あっ失敗しちゃった(泣)」が無い様防ぎたいといった意図です。
(野内はフェイだけで6回ほど組んでおります。)


まずは脚部です。今回脚部は少女らしい脚線美を再現する為に関節まで左右非対称に作られております。
インスト通りに左右ずつ組んでいただければ問題ないのですが、一度全部切り取ってから・・・となるとかなり大混乱します(しました(泣))。ご注意下さい。


次は右腕の「賢者の妄愛」です。こちらの黄色パーツは薄い成形パーツですので慎重に切り取らないとパーツ側に凹みが出来てしまいますのでご注意下さい。


これはツインテールのパーツでもそうですね。ランナーから大きめにニッパーで切り取ってデザインナイフで調整がお勧めです。


腰スカートの黄色パーツ
。こちらはバリを綺麗に切り取らないと目立ちますのでご注意下さい。


頭部パーツ
はアンダーゲートを一部使っております。綺麗に作って頂く為の成形方法ですが、バリをとり忘れると隙間ができてしまいますのでご注意下さい。

どちらもインスト通りに組み上げていただければ問題はないのですが、早く逢いたいと逸る心も分かります。
あなただけのフェイ・イェン・ザ・ナイトを綺麗に作って頂けると幸いです。

最後にお待ちかねの発売日ですが、「1/100 RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)」のメーカー出荷日は本日12月18日(金)となりますので、土日をはさんで早いところでは21日月曜日には店頭に並んでいる店舗もあるかと思います。(地域によって差がございます)

バーチャロン・ファンのみならずロボ娘好き待望のフェイ・イェン・ザ・ナイトを是非手に入れてください!

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「フェイ・イェン・ザ・ナイトについて、今回も開発担当が色々語ります!」

今回は前回バイパーIIに引き続きコトブキヤ・開発担当青木に開発者視点からのフェイ・イェン・ザ・ナイトについて聞いてみました!

Q1:原型を受け取ったときに思ったこと(開発者として・個人的に)
A:第一印象はロボなのに身体や足のラインなど女の子的な部分が多く、素直にかわいいの一言でした。

Q2:製造分割(パーツ分割)時、特に気をつけた点は?
A:分割では全体のサイズも小さく、関節の強度が心配だった為、手足の分割は出来るだけシンプルに分け、特徴的な頭とスカート部分は、なるべく設定の配色に合わせる様に心がけました。

Q3:製造分割時、大変だった点は?
A:今回頭を悩ませたのは、スカートとテイル・フランジャーの分割でした。
正面に見えるピンク色の部分ですが、デザインでは1パーツになっていますが、さすがに金型で再現する事は出来ず、再現する為に、5パーツに分け組み合わせる事で再現しました。
フランジャーに関しては、展開時に内側に見えるイルミネーション部分は分割必須の箇所だったのですがパーツが薄く、分割に難がありそうな部分でしたが、図面上でパーツの厚みを増す等微調整し、クリアパーツにする事が出来ました。
   
Q4:製造分割的な見所を教えて!
A:今回はサイズも小さく、いつものような設定にあわせた分割をするのが難しかった為、キャラクターのイメージを損わないよう配色になるように心がけました。
例を挙げると、カカトの黄色い楕円形のパーツがあります、これは周りの白い部分と一体パーツにする事は可能でしたが、それをしてしまうと、下半身に黄色い部分が無くなってしまい、組み立てた時に全体的な配色のバランスが悪くなってしまうので、アクセントを入れる意味もあり、あえて分けています。

Q5:テストショット修正中に気をつけた点、大変だった点は?
A:分割の話でも触れていた、スカート、テイル・フランジャー周りの勘合には手を焼きました。
スカートは組み合わせる部品が多く、各パーツで影響しあい、隙間が出来たりしていたので、原因を見つけるのも一苦労でした。
テイル・フランジャーも展開パーツには多数のパーツが組み合わさる部分なので、従来の接続方法ではうまく勘合が作れず、結局クリアパーツにピンを付ける方式に変更しました。

Q6:これから商品を手にする皆さんに何か一言!
A:最近巷で流行のロボ娘ですが、その走りとも言えるこのフェイ・イェン、ゲーム中のヒップアタックや、いつの間にか定番になってしまった女の子座りなど、ロボ娘の魅了を十分に引き出せるキットとなっています。
ぜひ手元に置いていただき、愛でてあげていただければと思っています。

今回も上記以外でも色々苦労をかけさせました・・・。開発の苦労と愛の篭った一品、是非お手にとって見てください!!

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト発売直前!パッケージが届いたよ」

今回はコトブキヤ・野内より、「1/100 RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)」パッケージについてです。

ついにフェイ・イェン・ザ・ナイトのパッケージ・サンプルがやってきました。

今回もセガ・森康浩氏の描き下ろしハイエンドCGが目印です。
う~ん、素晴らしい。
コトブキヤ制作の人間からも「この箱絵は今までのコトブキヤプラキットの中でも一番の出来ですよ」と絶賛していました。
(そんな事初めて言われたので吃驚しました。いかにも動き出しそうなカットがツボにきたようです。)

側面の口絵も別レンダリングのCGを描いていただきました。
今回はフェイ・イェンの・・・のようなひかえめな箱の厚みです。
これなら複数個レジに持っていっても安心です!(笑)

側面二面

機体説明とゲーム説明。ゲーム内画像はセガ様に何枚か撮っていただき、コトブキヤサイドで選定しています。
○○といえばコレだよね!が多すぎて毎回選定に苦労します。

反対側は完成品写真とアップカット、素組み画像です。
こちらも製品としてのウリをアピールするカットを考えます。
今回はお座りギミック搭載!、テイル・フランジャー再現!なので選定は楽でした。

箱の中身です。
夢が詰まっております。はい。

ランナー一覧。
思ったより多いです。特にクリアパーツのランナーが大きいですね。テイル・フランジャーの複雑さが分かります。

デカールです。
肩のラインや腹部の黄色ラインがデカールでも再現可能です。

インストです。こちらも描き下ろしのハイエンドCGです。
中のCGも描き下ろしですがこちらはお買い上げの上ご覧ください。

ついに悲願のプラモデル化がされたフェイ・イェン・ザ・ナイト。是非手に入れてください!

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「10/80sp・商品化への道~完成見本・塗装編~」

監修は楽しみでもあり、真剣勝負の場でもあるのです…。

森/と、言う訳で原型が出来たら次の工程は、金型製作と完成見本用の塗装品製作の2ラインに分かれるわけだけど。

野/はい、原型は工場へ送って、完成見本は原型の複製品を塗ります。要するにレジンキャスト製のガレージキットみたいな物ですね。

森/個人的にはレジンの方が馴染みが深くて、懐かしくもあり…。あのキシレン臭、サフの甘い匂い。なにもかも懐かしい…。

野/森さん?大丈夫ですか?

森/あ?ああ、うん大丈夫だ。で、今日は何の話をするんだっけ?

野/原型が出来たので、次の工程ですよ。金型か塗装か。

森/じゃあ、今回は塗装の方にしようかね。まぁ、10/80spがどんな色か、っていうのは過去の資料を見れば一目瞭然なわけだけど、10/80spに限らず、このシリーズでは毎回色指定をきっちりやってるわけですよ。

野/はい、デザイン用のカラーチップやハイエンドCGモデルのレンダリング画像を紙へ出力したものを頂いてます。

森/そうそう、カラーチップもそのものズバリな色があるわけじゃないから、「この色とこの色の中間で」とか「この色の彩度を少し落とした感じで」とかね。実際に来てもらって、顔を合わせて相談や指示をさせてもらってるよね。

野/そうですね、実際に紙やチップを見ながら説明して頂いているので分かりやすいです。

森/そうなんだよ。この紙やチップっていう現実に有るものに置き換えるのが、実は凄く大事でね。今のご時勢、メールで画像を送ってやりとりすれば楽なのに、と思うかもしれないけど、パソコンのモニターって、意外と色の設定がまちまちで、自分のモニターで見えてる色が他のモニターでも同じに見えるか、って言うところに確実性が無いんだよ。だからわざわざ出力したりして、確実な「物体」を基準としてやりとりしてるんだよね。あと、ネット社会になり、顔を合わせなくてもなんとなく物事を進められるようになって、その中で置き去りにされつつある「実際合ってコミュニケーションする」ということの重要性も訴えたいんだよ!

野/こ、こんなプラモの紹介ブログで、そんな深いテーマを!?

森/すまん、それはちょっとウソだ。言ってみたかっただけだ。

野/すいません、分かりにくいです、それ。…で、話を戻して、そうまでして色を決めても、まだ決定稿ではないんですよね。塗装品監修でリテイクも出ますし。

森/ごめんね~。やっぱり、15cmくらいの立体物になった時の「色の映え方」っていうのもあるからさぁ。「う~ん、悩んだ末の指定だったけど、やっぱり濃すぎたか…」とか「この色、意外と立って来ないなぁ」とかね。

野/CGでのRGBをそのまま塗料にしてもダメな時もありますよね。ですから前にも言ってましたけど、そういう修正を経てプラモデル用に色をコンバートしていくって事ですね!

森/そう前向きに捉えてもらえるとありがたいわ。というわけで、塗りあがった完成見本がこちら。

野/お互いにしっかり考えて、きっちり工程を経て、手間をかけたんですが、いかんせん地味ですね…。

森/まぁそう言うな…この地味なところが「味」なんだから。

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