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2009-07

「電脳戦機バーチャロン」プラモデルシリーズ公式ブログin幕張 」

今回は先日行われた、ワンダーフェスティバル2009夏・『電脳戦機バーチャロン」プラモデルシリーズ公式ブログin幕張 』の舞台裏について、森氏根本がレポート(?)しますよー。

根/森さん!この前のトークショーはお疲れ様でした!!
森/おー、お疲れお疲れ。
根/で、ですね、今回その様子をレポートしようと思うんですが。
森/いいんじゃない?…でもな~、ただその時の会話をテキスト化しても、会場の雰囲気が分かんないとイマイチ、ピンと来ないかもね。
根/じゃあ、いつもプラモデル開発の裏側をお知らせしているこのブログですから、今回はトークショーの裏側をお知らせしつつレポートするって形でどうでしょうか?
森/お、良いね。じゃあそれで行こう。
根/はい!じゃあ、トークショーの時の会話は、『ト・森、ト・根』と表記しますから、みなさんそう思って読んで下さいね~。ではスタート!!
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司会/セガの森さんとコトブキヤの根本さんでーす。早速ですが公式サイトのブログでの、お二人の醸す世界観がコアでディープ過ぎて私ではついて行けないので、あとは丸投げさせて頂きます(笑)では、ヨロシクお願いしまーす!
ト・根/え~、じゃあいつもの感じで行かせて頂きますが…まずは、お集まりの皆さんの中で公式ブログを御覧になって下さっている方は挙手をお願いします!
ト・森/おー、ほぼ全員見てくれてますねぇ。ありがとうございます~。…じゃあここからは一般的な商品紹介とか無しで、本当にいつもの感じで行きますが、皆さんよろしいですか!?
会場/OK!!
(ここまで開始1分30秒)

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根/台本通りの進行はここまででしたね…。
森/…うん。いや~、当日朝に変更を提案しちゃってゴメンね~。でもさあ、いつもブログ読んでくれてる人が多いんだったら、これから出るライデンⅡとかバイパーⅡの商品紹介を台本通りにやっても面白くないと思っちゃったんだよ。だってそれブログでやってるじゃん?逆に初めて、って人が多かったら台本通りにやろうってね。
根/そうですね~、しかしトークショーが始まってから、お客様の反応を見た上でその場で構成を変えるっていうのもなかなかスリリングでしたよね!こちらもステージ慣れしてるわけじゃありませんし、タイムスケジュールもシビアでしたし、打ち合わせもほとんど出来ませんでしたし。
森/打ち合わせの時、司会のお姉さんは「丸投げします!」って言ってたから、まぁ大丈夫かな~って思ってさ(笑)
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ト・根/皆さん、ブログの方を読んで下さっているということで、まずは、あのブログに関しては森さんには多大なご協力を頂いている訳ですが、ではどのようなコンセプトで全体の構成を考えて下さっているか?みたいなところをお聞きしたいんですが?
ト・森/本来、版権元がやるべき仕事では無いんですが、今でこそ360版オラタンがありますがOT・ライデン発表当時、10~15年前に出たゲームのキャラをシリーズでプラモデル化するなんて言うのはね、はっきり言って「商売になるのか?」と思うわけですよ。でも、当然それを買ってくれるお客様が居ると判断したから根本君もやりたい!って張り切ってるわけで。
そういうお客様、ずっとバーチャロンを愛してくれている人達は自分にとっては、もう身内みたいなものだと思うわけですよ。じゃあ身内の人に商品を買ってもらうに当たって、ただ「カッコいい」「良く出来ている」って連呼しているだけのプロモーションは嫌だなぁ、と。買ってもらうならその商品について良い所も悪い所も納得した上で買ってもらいたいなと思いまして。ただ、かなり赤裸々な事も言っちゃってるんで、コトブキヤ社内での根本君の立場が多少心配ではあるんだけど(笑)
ト・根/大丈夫です!受注の仕組みとかかなりドキドキしましたけど、ギリギリ洒落になるレベルで止まってます(笑)
ト・森/ならいいけど、ヤバかったら言ってね。

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森/本当に大丈夫なんだろうね…?
根/はい、なんとか…。
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ト・森/じゃあせっかくこういう機会なので、皆さんにお聞きしたいんですが、今まで発売されたOT・ライデン、OMG・テムジン、スペシネフを平均4個計算で、よりどり合わせて12個買った!っていう人は居ますか?
ト・根/さすがに居ませんね(笑)
ト・森/そうだねぇ、じゃあ10個!…あ、居た!!
司会/なんと!女性の方ですね~!!
ト・森/続けて9、8、7…お、発見!じゃあ根本君、例の物を。
ト・根/はい~(コソコソ)
ト・森/この前、会社を掃除していたらアーケード版オラタンVer5.66のポスターが2枚出てきたので、お二人に差し上げます~。

ト・森/で、ブログを見て下さって、なおかつプラモをそんなに買って下さっているという事は、自分と根本君に対してそんなに悪い感情は持って無いだろうと勝手に判断しまして(笑)『例のこれ(○ッキー)』でサインを入れさせて頂きますがOKですか?嫌なら嫌と言って下さいね。
二人/OK!!

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根/これも突発でしたね。
森/うん、当日の朝思いついたから、会場来る前に会社に寄ってポスター取ってきたんだよ。
根/○ッキーはいつも持ち歩いてるんですか?
森/そんな訳ないだろ(笑)
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ト・森/さて、根本君、これからどうするね?はい、仕切って仕切って!
ト・根/え!あ~、じゃあ僕も皆さんに聞いちゃいます!OMGとオラタン、どっちが好きですか!?
ト・森/そんな、そのまんまな!
ト・根/OMGの人、挙手を!
ト・森/1…2人!?…おい、どーすんだよこれ(笑)
ト・根/…僕はOMG大好きなんですけどね~。じゃあオラタンが好…
ト・森/待て待て、結果は見えてるだろ!あ、じゃあフォースが一番好きって人は?はい挙手!
ト・根/それ聞いちゃいますか!あ、意外と居ますね!じゃあオラタンは?一応聞いときましょう!

ト・森/まぁ、大多数だよね~(笑)…で、どう膨らますんだよ、この話題?
ト・根/え!(焦)あ~、じゃあ森さんはどっちが好きなんですか?
ト・森/そーゆー事を聞くんじゃないよ!バーチャロンはね、自分の子供みたいなものなのよ。その子供に対して、どの子が一番好きか?って聞かれても答えられないつーの!!それに、うっかり答えちゃったら色々問題あるでしょうが、社内外的に(笑)どの子はどんな良い所があるか?って言うんなら答えようがあるけど、今日は時間無いからね~。

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根/じゃあここで、それぞれどんな子かって教えて下さいよ!
森/そうだなぁ…OMGは天然入ってるけど、真面目なしっかり者。オラタンは陽気で元気!ちょっぴりわがままなじゃじゃ馬。フォースとマーズは双子で、フォースは寂しがりやで引っ込み思案、だけど芯が強くて心優しい。マーズは何を考えてるか分かんない、我が道を行くクールな芸術家肌。って感じ?
根/それじゃ『萌え擬人化設定』ですよ…。
森/え!ダメ?なんかこんなイメージなんだけどな~。
根/なんか、全く「聞いてもためにならない」感じですね(笑)
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司会/ではここからはBOXトークコーナーということで、皆さんから頂いた質問をお二人にぶつけてみたいと思います!まずは森さんに、「OMG、オラタンのハイエンドCGモデル製作での苦労話を教えて下さい。」
ト・森/具体的な苦労話はブログの方で書いてるんで皆さんもご存知かと思うんですけど、自分が苦労した、って事よりも自分以外のモデリングスタッフに、時間のかかる面倒な手法でモデリングをしてもらって、OMGとオラタンの全機種のハイエンドCGを揃えるっていう事の段取りとかが大変でしたね。
司会/なるほど~。では続いて根本さんに、「これからもOMG、オラタンは交互にリリースされるんでしょうか?そして女性型機体はいつ出るんですか?」
ト・根/先ず最初の質問からですが、シリーズは基本的に交互で考えています。先程、この会場ではオラタンの方が圧倒的に人気という結果になりましたが、OMGの方も何卒よろしくお願いいたします!で、女性型機体についてですが、ナイスな質問ですね~!今回フェイ・イェン・ザ・ナイトを発表させていただきました!12月の発売となりますので、どうぞよろしくお願いします~、という事で。
司会/はい、ありがとうございました~。フェイ・イェン・ザ・ナイトは会場で展示されていますので、ぜひ御覧になっていってくださいね!では、最後の質問になりますが…これは森さんにですね、「ツインステックをプレオーダーしてしまった時の、(奥さんへの)ナイスな言い訳を教えて下さい。」
ト・森/これはブログでやった「スペシネフ買いに行ったよ!」の時のネタですね(笑)え~とですね、…夫婦というのは自分と嫁の『二人』で人生の荒波に立ち向かっていくのものだと思うわけですよ、で、バーチャロンっていうのは『ツインスティック』っていうデバイスで並み居る敵に立ち向かっていくゲームだ、と。ツインステック…2本のレバー、要するに「キミとオレとでツインステックなんだ」と。バーチャロンを人生に例えれば、ツインステックは自分たち夫婦の象徴!っていうことで、買っていいでしょうかダメでしょうか?って感じですかね。
司会/おー!なんだか説得力ありますね~。
ト・森/でも、一瞬良い話に聞こえるんですが、よく考えると「何で人生とバーチャロンを重ね合わせるのが前提になってるの?」って突っ込まれると全く反論出来ないんで、実際は「いや~、仕事で~テヘッ♪」って感じでごまかしました(笑)

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根/ツインステックの話ですが、これ、独身の人はどうすればいいんですか?
森/そもそも独身なら言い訳する必要ないだろ。
根/あ~、そうですね。じゃあ、恋人に対しては?
森/それこそ、これをプロポーズの言葉にして結婚しちゃえばいいじゃない(笑)
根/無茶言いますね…・
森/ごめん、勢いで言ってみただけ…真似する人は自己責任でお願いいたします♪
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司会/と、いう訳であっという間に時間が過ぎてしまいました。では最後にお二人から、ファンの皆さんにメッセージをお願いします!
ト・森/はい、最初にも言いましたが皆さんの事は身内だと思っていますので、今後もそういう方に安心、納得してもらえるように厳しい監修や、ブログでのフォローを行って行きたいと思っています。で、逆に皆さんの方もこちらを身内だと思っていただいて、(生)暖かく見守って頂ければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ト・根/僕もここにいる皆さんと同じバーチャロンの1ファンなんですが、同時にコトブキヤの社員でもありまして…(笑)この後も長くシリーズを続けていくためのにも皆さんに購入していただくという応援をお願いしたいです。皆さんのお気に入りの機体が発売されるまで、また発売されてからも末永く応援宜しくお願いします!!
司会/はい!それでは以上で、ワンダーフェスティバル2009夏・『電脳戦機バーチャロン」プラモデルシリーズ公式ブログin幕張 』終了とさせていただきます!皆様、どうもありがとうございました~!!

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根/こうして振り返ってみると、本当にいつもの調子ですね(笑)
森/まぁ、ブレが無いっていうのは良いことじゃない?
根/そうですね!では、また機会がありましたら、森さん、よろしくお願いしますね!!
森/それはいいんだけど、次はもうちょっと根本君が仕切りなさいよ。
根/は、はい、スイマセン…(汗)

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト/ハイエンドCGについて」

セガの森氏によるフェイ・イェン・ザ・ナイトのハイエンドCGモデリング秘話です!
11年経っても色褪せない、その秘密とは…?

フェイ・イェン・ザ・ナイトは自分が作ったハイエンドCGモデルとしては、OT・テムジン、OT・ライデンに次いで3番目に古いモデルとなります。作られたのは1998年の事です。当時、世のCGクリエーター達は3DCGでのキャラクター表現(メカ、生物問わず)に関して、新たなステップを迎えていました。それは当時のCGツールの機能的な限界や、もっと直接的に、高価であったCGツールの価格の壁を前にし、今できる範囲で、よりリアリティのあるキャラクターはモデリング出来ないのか?という事への挑戦の時代だったと思います。原型師からCGモデラーに転身したばかりの自分も、それまでの3DCGモデルが「いかにもCG」、「CGだから凄いでしょ」みたいなところに止まっているように見えることに歯がゆさを覚え、それらを克服すべく四苦八苦した事を覚えています。そしてOT・ライデンで、真っ黒くて太いスジ彫りや細かい角落としという技法を開発し、まずは一つ、そのハードルを乗り越えました。そして次のフェイ・イエン・ザ・ナイトでは『描線に抑揚をつける』という技法…技法というよりは考え方を手に入れました。擬似的とはいえ立体物である3DCGに『描線』というのもおかしな話かもしれませんが、立体といえども面と面、色と色の境目は線という形で認識されます。そのような線に抑揚をつける事で3DCG特有の『硬さ』や『冷たさ』を無くすことができるのではないか?という有井氏の発想を得ることにより、現在まで続くバーチャロンのハイエンドCGモデルの基本フォーマットが完成したのです。
…とか真面目に語ると、ずいぶん堅くてカッコいい話に聞こえますが、当時のやり取りは…

森/こんな感じでどう?
有/ダメ、可愛くない。
森/えー、こんなもんじゃない?
有/ダメ、これじゃ結婚したくならない。
森/結婚て…じゃあどーしろってのよ!!
有/ここはさあ、もっと膨らんでて、そのままギューっと引っ張って…ここで絞ってやると、ほら!可愛い部品になるじゃない?
森/『可愛い部品』って新しい概念だなぁ・・・。
有/フェイはね、可愛い部品が集まって出来てる、可愛くてカッコいい女の子(ロボット)なんだよ♪
森/ふむ…んじゃ、ここはこうすると可愛いのか?
有/やりすぎ!それだと可愛すぎてメカに見えないよ~。もうちょっと、メカとしてのカッコよさが欲しいな。
森/あー、分かってきた!…んじゃ、これでどうだ!?
有/うはぁ、そうそう!!
森/なるほど、理解した!直線や平行に見えるところでも、ちょと曲げてみたり歪めたり、面の大きさに変化をつけたり、さらにその具合をコントロールすることで、何気ない形でもカッコよくなったり可愛くなったりするんだな!こりゃ大発見!!
有/にゃ~、好き~♪結婚する~(ゴロゴロ)
森/……

今にして思えばこの時の有井氏の「結婚する」発言は、近年の「~~はオレの嫁!」という概念を先取りしているとも言える訳で、こんな所でもオラタンの先見性を垣間見ることができますね…いや、それはどうでもいいんですが。
なにはともあれ、そんな思いで作ったのももう11年前。今回プラモデル化するにあたり、修正が必要な部分もありました。時間が無くてポリゴン割りが荒くなってしまった為に曲面が凸凹してたり、単純に技術不足で思ったような形が出てなかったり、見えないから作ってない部分があったり…。ただし、基本形状については問題は無いと思いましたのでパッと見た感じでは変化は無いと思います。一番変わったのは、CGだからいいやと思って浮かせっぱなしにしていたスカートまわりをフレームで胴体に接続したところでしょうか。
ツインテールはデザインとしてはやっぱり浮いていた方が断然可愛いので、プラモデル用原案として強度も考えて接続部をモデリングしましたが、CGでは依然として浮いている形とします。その代わりという訳ではありませんが、スカートの裏側を含む接続部は上記のようにメカと可愛さの両立を目指して頑張って考えて作りましたので、プラモデルとしてお手元に届けられた際はそういった所にも注目してくれると嬉しいです。

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ワンダーフェスティバル2009夏 ご来場ありがとうございました!

こんにちは、コトブキヤバーチャロンプラモデル企画担当・根本です。

昨日、7月26日(日)開催のワンダーフェスティバル2009夏・コトブキヤブースに
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました!

25日(土)掲載の予告にもありましたとおり、
「フェイ・イェン・ザ・ナイト」の試作原型展示を
はじめとして、来月発売の「ライデンⅡ」、9月発売予定の「バイパーⅡ」など
シリーズの完成品などを展示させていただきました。

展示コーナーについては、見てくださる方々が終始途切れない状態で、
大変感謝しております。

残念ながらご来場頂けなかった方、こんな感じで展示しておりましたので以下をご覧ください。

また、21日(火)に予告しました、森氏根本の生トーク、
『電脳戦機バーチャロン」プラモデルシリーズ公式ブログin幕張 』
についても、ご観覧頂いた皆様、ありがとうございました。

当日のトークの模様については、当ブログにてレポートを予定してますのでお楽しみに!!

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「VOプロデューサー Dr.ワタリよりコメントを頂きました!」

コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ新規アイテム第5弾は、
「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」より
RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)」です!

発表にあたりVO(バーチャロン)プロデューサー Dr.ワタリからメッセージをいただいております。ご覧下さい!

とうとう、ついに、この日が来てしまったか……

「差し支えなければ、娘さんを嫁にいただきたいのですが」
「ぶっちゃけ彼女は僕だけのもんなんで、ゲームとかに出さないで欲しいんすけど」

……そんな赤裸々リクエストをいただきながら幾星霜、
今日、本日は、泣く子も黙るXデー!!

みなさん、フェイ・イェン・ザ・ナイト、発売決定です!

父親(?)としては、まさに感無量!!

あ、でも、もちろん、プラモですよ~
さすがにリアルは、時代がまだ電脳暦に追いついておりませんので、いろいろ難しい事情があるのです。
その辺、ご理解いただけますと幸いです。

とはいえ、不祥ワタリ、思わず遠い目です。
コトブキヤさんのバーチャロン・シリーズも、はや第5弾。
とうとう、フェイ・イェンまでたどり着いてしまったんですね……

今となっては「?」と思われる方も多いかもしれませんが、このフェイ系列のバーチャロイド、登場するたびに物議を醸す、良い意味での問題児!

「こんな萌え、リアルじゃない」
「バカ言え、巨大ロボ言ってる段階でリアル兵器なんて文脈はヘソが湯沸かし」
「要はオモロければそれで良いのでは」
「とにかく嫌い」
「とにかく好き」
「ある種のキャラゲーなんだから、自分が好きなの選んで楽しく遊べば良いのでは」
「気に入らないのがいると目障り。失せろ」
「オマエが失せろ」
「こんなものがあるからキサマらはダメだと言われるのが、まだ分からんか」
「そういう貴様がダメなのだと、そろそろ分かれ」

もう一体どうしたことでしょう、それまでどんなに和やかな空気に包まれていた場でも、このバーチャロイドが登場した途端にマグマなヒートアップで議論百出、喧々囂々の大騒動になってしまう。

だがその一方で、肝腎のフェイ・イェンは人々の思惑などどこふく風、ゲーセンのモニター内で小気味よく走り回り、ハートビームをまき散らし、ヒップアタックで愛嬌ふりまきまくりです。
なんかもう、この現実を目の当たりにしてしまうと、ある種の「是か非か」論議が虚しく感じられてくる、むしろ右脳全開フルタイム・ハッピーになって「Go! Go! フェイ!!」とか叫んでるくらいの方が解脱への近道なんじゃないかと思えてくる、そんなスーパー・インパクトな存在ではありました。

ただここで忘れずにいたいのは、フェイ・イェンが、単に物議を醸すだけのイロ物キャラではなかったということです。デザイン的に確かなセンスで構築された、高い完成度を誇る可憐機体であるのは厳然たる事実です。

颯爽と登場した初代OMGのシンプルかつ清楚なスレンダー・ラインも素晴らしかったのですが、オラタンに至っては、頭身の変更に始まり、大胆なハート意匠の取りこみ、そして片脚ストライプ・ソックス(@RNA)などの先鋭さが凝集され、美少女メカの最高峰へと駆け上がってしまいました。あくまで個人的な見解ですが、この方向性でフェイ・イェン系ほどの完成度を保っているラインを、私は他に知りません。

そして、そんな突出したメカをラインアップに持てる幸福!

いや~、時代は明らかに良い方向に向かってます。

そんな確信がムラムラと湧きあがってくる今日この頃、
かつて「嫁に」と願った方も、
純粋にプラモとして楽しみたい方も、
思い出深いゲームの愛機として賞翫したい方も、
ついにやってきましたXデー!

まさに、気分はパーフェクト!!

皆さん、発売日まで指折り数えてGet Ready!!
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熱いメッセージありがとうございました、Dr.ワタリ!
なお、ワンダーフェスティバル2009夏にて「RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNASIDE)」の原型展示を行います。
その目で可憐な姿を確認できる絶好のチャンス!コトブキヤブースで皆様をお待ちしておりまーす!!

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7月26日(日)ワンダーフェスティバル2009夏 告知!!

皆さんこんにちは。
コトブキヤ バーチャロンプラモデル企画担当、根本です。

来たる2009年7月26日(日)に幕張メッセにて開催される、
ワンダーフェスティバル2009夏のコトブキヤブースにて、当ブログのナビゲーター・セガ森氏&根本が生でトーク しちゃいます!

いつもの電脳空間から飛び出しつつも、森氏根本がいつもの調子で熱く!
かつ、ゆる~くお送りする予定です(笑)
下記タイトル&日程で予定してますので当日は是非コトブキヤブースへご来場下さい!!

ワンダーフェスティバル2009夏 コトブキヤブース@トークイベント
「電脳戦機バーチャロン」プラモデルシリーズ公式ブログin幕張

14:40スタート予定

当日は「バーチャロン」のほか、他コンテンツについてもゲストをお招きしてのトークイベントを予定しています。
各コーナーについて


こちらにて質問を受け付けていますので、奮ってご記入をお願いたします!

また上記トークの他、バーチャロンプラモデルシリーズ完成見本&テストショット展示等も行いますので、こちらもご期待ください!

待ってま~す!

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「バイパーII パーツ分割について」

スペシネフも無事発売!ということで次はバイパーIIの出番です!!(その前にライデンIIがありますが…笑)

森/根本くんや。バイパーIIも9月発売に迫ってきたけど、このブログではあんまり語ってないんじゃないか?

根/そうですねー。前回は確か5月26日の「完成品について」ですからねー。

森/まぁ、スペシネフとかライデンIIの事もやってたからね。で、そろそろテストショットが届いたりしないの?

根/あ、来てますよ!…うふふ、うふふ♪

森/なんだ、気持ち悪いな…。じゃあ今回はそれを見ながら、パーツ分割について語っていこうか。そういえばさ~、分割に関しては「オラタン」と「OMG」で若干コンセプトが違ってる気がするんだけど。

根/あ、気が付きましたか。シリーズ的には「可能な限りパーツ分割で色分け再現」なんですけど「オラタン」系は「任意の部分を塗装してもらえばほぼ再現」になってまして、「OMG」系は「基本的にほぼ再現」って感じです。

森/「オラタン」はデザイン的に「色分けほぼ再現」にしちゃうと、パーツ数がとんでもないことになるからな~。コンセプトというよりは、デザインから来る仕様の落とし込みの違いかな。

根/そうですね。ですから発売中のアイテムでみると、素組み状態ではOMG・テムジンのほうが見栄えがいいという…

森/OMG・テムジンの場合、省略部分がVコンバータだったり、足裏だったりするから素組み状態の省略は分かりにくいよね。で、今回のバイパーⅡはどうなの?色分割は完全再現?

根/い、いや、さすがに完全とまではいきませんでした。OMG・テムジンは本体の装甲色のなかに黒い凹部分を再現してあればOKだったんですが、バイパーIIはさらにメカ色部分が結構ちょろっとあったりして。

森/そうなんだよね~、ゲームモデルからハイエンドCGモデルへのコンバートの法則に従うとそうなるんだよね。それに装甲色の中にメカ色があると映えるじゃん?

根/はい!ですから開発部門とはずいぶん戦ったんですよ!!コストの問題もあるんで、可能な限り一体化を進めたい開発担当と、「色分けした~い」とゴネる根本という感じで(笑)そんなこんなで頭部の黒い凹部分とかは残念ながら省略された部分もありまして…。

森/あ~、そのあたり根本くんが”イタい感じ”になっているというのは、コトブキヤさんの他の方から聞いてるよ!まあ、ユーザーさんとしては嬉しいと思うんで、その趣旨でがんばってるってことで。

根/はい!それはバイパーIIに限らずなんですけどね!

森/あやしいな~。バイパーIIに関しては、暴走の前科があるからな~。

根/そ、そんなことありましたっけ…?それはさておき、肩周りなんか、かなりいい感じに色分けされてますよ~!

森/なんかごまかそうとしてないか?あ、でもいい感じじゃん。ウイングの部分の透明パーツとかはどうなったの?

根/けっこうがんばってますよ。こんな感じで。

森/お、いいね~。

根/今回は、塗装派の方も無理なくできる感じになってると思います。OMG・テムジンのときは前腕とかは「塗装+組み立て」が大変って言われましたね~!ワンポイントでもフォローはしましけど。

森/たしかに、バイパーIIはなんとなく塗装しやすそうな気がするな。前に根本くんが言ってた「バイパーIα」カラーで作例とかやってみたら?

根/それは趣味としてもやりたいんですけどね!または形状まで含めて「バイパーIα」に改造とか!!

森/いや、オレは見てみたいけど…、結構カタチ違うぞ!振っといてナンだけど、あんまり自分の首を締めないほうがいいんじゃない…?

根/(我に返る)そ、そ、そうですね…。やれたらってことにしてください!

分割にも色々工夫がされているバイパーII、楽しみに待っててください!根本の作例については、あまり期待しないで待ってみましょう!!

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「スペシネフを組んでみて…」

スペシネフを組み立てた森氏ですが、なんだかご機嫌斜めに見えますねぇ…。

根/お疲れさまでした、森さん!いかがでしたかスペシネフは?

森/…痛い…。

根/えッ、な、なにがですか?僕のこの芸風がですか!?それともまさかキット内容に何か問題でも…!!?

森/痛いんだよ、爪とか肩とかツンツンとんがってて!大体なんだよこのパーツは!?「野菜千切り器」か、っつーの!!

根/え、あ、た、確かに、あちこちとんがってますけど…なんでそんなマジギレ状態なんですか?(汗)

森/いや、なんとなくね。別に意味はないよん♪
 
根/そ、そういうのは心臓に悪いんで止めて下さいよ~(泣)…で、いかがでしたでしょうか、スペシネフは?

森/前にも言ったけど、スペシネフは自分がモデリングしてないからね。今回プラモデルになって新たな発見がたくさんあって面白かったよ。

根/それはどんなところでしょうか?

森/スペシネフって「骨っぽい」とか「悪っぽい」とか、VRの中でも群を抜いて非常に強烈なイメージを持ってるんだけど、その反面、実際各部がどんな形でどんな風につながってるかとかを把握してなかった、もっと言えば強力なキャライメージのおかげで、今までそういうことを把握する必要が無かったんだな、と思ってね。で、今回プラモデルを組み立てていくと、具体的な部品の形が分かるじゃない?もうそれが単純に面白かったねえ。こういうのはプラモデル製作の醍醐味だよね、と。

根/確かに!実際に手で触れると理解は深まりますよね!!

森/で、部品が刺さるわけだよ、手に。

根/そ、それは…あ、そうだ!森さん、デカールで苦労されたようですね、今からデカール講座やりますよ!!

森/いや、冗談だからそんなにあせらなくても…まぁいいや(笑)そうなんだよEVLバインダーの大きいマークと機体名のデカールが貼りにくくてさあ。どうにか頑張ったけど、なにか良い方法はないかね?

根/そうなんですよね、あそこは段差にかかってますから、そのままだと貼りにくいんですよね。で、そんな場合は思い切ってデカールを切り分けてしまった方が綺麗に貼れますよ!


デカールの切断位置は目安です。切断する場合は自己責任でお願いします。

森/あー、確かに。自分も貼ったあとでそのへんで切ってどうにかしたからなぁ。事前に切って位置を合わせた方が楽だよな。

根/はい!位置合わせは水を注しながら調整しますけど、その過程で糊が流れてしまうことがありますので、そんな時は市販の「デカール定着剤」や「水溶き木工用接着剤」で対処していただければと。

森/なるほどね~。あ、関係ないけど、スペシネフのデカールは透けが少なくなってるね。品質改善した?

/はい!印刷の仕方を工夫してもらいました!今後もっと質を上げられるよう研究中です!

森/お、良い姿勢じゃない♪んじゃ、そろそろ恒例のワンポイント改造を紹介していこうかね~。まずは首から。

森/特に難しいことはしてなくて、よりうつむかせることが出来るように見えなくなる部分を削っただけ。でも普通に飾っとく分には、やってもやらなくてもいい位のものだねぇ。

根/森さんは可動まわりをいじるの好きですよね?

森/うん、もともと可動モデルは大好きだから。カッター一本で出来ることなら積極的にやっちゃうね。で、次は可動には関係ないところで手首(爪)まわりをいじってみた。詳しくは画像を見てもらおうかね。

森/真似する人は、ひん曲げる時に折ってしまわないように気をつけること。あと、画像ではプラモデル用薄刃のこぎりを使ってるけど、カッターや針でけがいてやっても同様の事は出来るね。

根/これは効果絶大ですね!この部分は開発中どうにかしたいと思っていたんですが、左右手首の爪パーツを共用してコストダウンをしなければならなかったんであきらめたところなんですよ~。黄緑色の「掌に当たる部分」でやろうにも金型の方向性の関係でまっすぐじゃないと抜けませんし…。

森/うん、それはパーツ見てると事情が分かるよねぇ。んで、版権元であり、プラモ開発者であり、また客でもある自分としてはプラモデルがより理想形に近くなるように、こういう形でフォローしていこうかと思ってね。

根/ほ、本当にいつもいつもありがとうございます~!(感涙)…しかし森さん、今回もエアブラシを使いませんでしたねぇ。○ッキーも使いませんでしたが。

森/さすがに○ッキーは出番がなかったわ(笑)まぁ、どのみち継ぎ目も消さないパチ組みみたいなものだから筆のほうが手軽でいいかな~、ってね。でも、そろそろ全塗装もしたいかな~って気持ちになってきたよ。

根/お、そうですか!そうですよね、たまにはやらないと腕が鈍っちゃいますよね!

森/いや、そもそも原型師時代も含めて、もう17~18年も真面目に塗装なんかしてないし(笑)だからそんなのとっくに鈍っちゃってるから大丈夫!

根/え、そ、それは大丈夫じゃないんじゃないですか?っていうか何が大丈夫なんですか!?

森/さあ~?でも模型(趣味)は楽しんだ者勝ちだからね。細かいことは気にしない気にしない~♪

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