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2009-10

10/80sp・商品化への道~仕様確定編~

今回はテン・エイティ スペシャルの原型製作前夜のお話です…。

野/テン・エイティ スペシャル(10/80sp)は既に塗装済み完成品が公開されてるわけですが。

森/そうだね~。でもまぁ、ここではそんなことはお構いなしで、今回は原型について語ろうかね。

野/はい。で、自分は原型製作時には、まだ担当ではなかったので詳しく知らないんですが、どういった経緯で今回の商品仕様は決まったんでしょうか?

森/最初はね~、実は結構もめたんだよ(笑)

野/え?そうなんですか!?何があったんですか?

森/うん、まぁもう皆わかってると思うけど、OMG・テムジンと10/80spって実は結構違うじゃない?

野/はい、完全に外装で同じなのは足首とウエスト周りと背中のVコンバータ周り位ですよね。

森/そうなんだよね。でも、その他部分で違いと言っても、スネや前腕とかは穴が塞がってるだけだったりとか、微々たる差しかない部分もあるわけよ。

野/はい、なんとももどかしいというか、なんと言うか…。

森/そんなわけだから、どこまでを流用して、どこからを新規パーツにするかで、結構考えてねぇ。例えば、スネパーツは穴をふさぐような部品をつけることで良しとするか?とか、微妙な差は気になる人に改造してもらうことにしちゃうか?とかね。

野/ははぁ、なるほど。モデラーとしてはそれでも十分、というか、一定以上のスキルを持ったモデラーだったらどうにかなっちゃう部分はスルーするってことですよね。

森/そうそう。これがね、純粋に模型好き、かつ10/80sp好きな人向けの商品だったら、そういう選択肢もあったかも知れないんだけどね。あ、あと最初は、10/80spじゃなくてただの「10/80」として考えてたからね。

野/あ、そうなんですか!?でも、どちらにしても、それでは需要という意味ではちょっと商品化は厳しいですよねぇ…。

森/そうなんだよ、そもそも10/80の人気とかさっぱり読めなかったからねぇ。

野/自分は好きですよ!

森/オレだって大好きだよ!!…って、そういうことじゃ無くて(笑)で、どうにかならないかな~と思いつつしばらく保留にしてたら360版オラタンが出たじゃない?そこで、それが後押しになって、この勢いなら10/80spとして商品化できるかも!ってことで、モデラー以外にも向けた仕様として、組んだだけでも設定カラーを再現できるっていうコンセプトに従った形で商品化が決定したわけだよ。

野/なるほど~、まさにどさくさ紛れ、いえ、勢いに乗っかった形での商品化となったわけですね!オラタンファンの自分としても願ったりかなったりですよ!

森/というわけで、仕様が確定したんで作られた原型がこちら。

野/サーフェイサーが吹かれてグレーの部分が新規パーツになる部分ですよね。

森/と、思うでしょ?でもちょっと違うんだわ。

野/え、そうなんですか?どこが…?

森/それはまた追々ね。まだ発売までには時間があるからさ。

野/勿体つけてないで教えて下さいよ~。いいじゃないですか減るもんじゃなし(笑)

森/減るんだよ!このブログでやるネタが!!

野/じゃあ今は自分だけにコッソリ教えて下さいよ!どこですか?何が違うんですか!?

森/しつこい!

野/まぁまぁ、そう言わずに…

森/!!

という訳で、森さんは教えてくれなかったので、その秘密は次回に持ち越しです。気になるなぁ…。

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト テストショットについて(色分割・成形編)」

今回は企画・野内よりフェイ・イェン・ザ・ナイト テストショットについてです。

フェイ・イェン・ザ・ナイトのテストショットが届きましたので12月の発売までまだ間がありますがちょっとだけご紹介させていただきます。
まずは色分割からです。シリーズ的には「可能な限りパーツ分割で色分け再現」を挙げていますが、さらに「オラタン」系は「任意の部分を塗装して頂ければほぼ再現」という方向で設計されております。


顔側面や靴のオレンジ部分など隙間無く綺麗に分割されています。


今回は写真のような紅色部分


肩は紅色部分(デカールでも再現可能)


腰の黄色部分(デカールでも再現可能)


そして各所の黒色部分、クリアパーツ裏の銀色を塗装していただければ色分け再現可能です。
成形色については今この時点でも調整中です。

成形については既に修正済みですがこんな事がありました。



右が改善前、左が改善後です。
ご覧の通り、ツイン・テールがまっすぐです…。
「こんなの僕のフェイ・イェンじゃないやいっ」と声がどこかから聞こえてきそうです。ごめんなさいっ。
もちろん左の状態に改善されております。

他にも脚部の凹モールドのエッジが甘いとのご指摘をセガ・森様から頂きました。


ちょっと写真では分かりにくいですがこちらも改善済み(右)です。

パーツの勘合、関節の勘合については、写真では分かり辛いですがお客様にとっては組む際や遊ぶ際に重要な部分です。
こちらも開発・青木をはじめとした開発陣がテストショットごとに調整してます。
テストを繰り返すごとにかわいくなっていくフェイ・イェン・ザ・ナイト。12月の発売までお待ち下さい!(予約してね!)

ギミックやフォルムについてはまた別の機会に!

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「第49回 全日本模型ホビーショー アフターレビュー」

今回は野内より第49回 全日本模型ホビーショーのご報告です。

第49回 全日本模型ホビーショー。ご来場の皆様有難うございました。

今回の壽屋ブースはこのような感じです。

こちらが電脳戦機バーチャロン・コーナーです。前回の公約通り全機体を展示させて…す、すみません。
ライデンIIはレイアウト的に置く場所がありませんでした。ライデンを2体置くと一気に今回のメインの影が薄くなってしまって…。

その今回のメイン、12月発売の「RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA-SIDE)」です!今回展示の彩色原型は今までレジンキャストだった発光部分をクリアパーツに差し替えた完全版です!
近日中に秋葉原のKOTOBUKIYAショールームにて展示予定ですので今回見逃した方も是非ご覧下さい。

こちらはテストショット素組です。
ぺたんと座った姿がなんとも可愛らしい。
キットは付属のデカール、そして紅色と○ッキー、…もとい黒色をご用意いただければ、簡便に設定のカラーリングを再現できる仕様になっております。
塗装にかかる手間も他の機体よりかなり楽ですので、全塗装に挑戦していただくにも適した機体ではないでしょうか。

その今回の影のメイン、「MBV-04-10/80sp テン・エイティ スペシャル」です!

見よこの勇姿!のパーフェクト・ポーズです。
10/80spと言うと、全一10/80sp使いにRTRWを撃たれまくり、近接食らいまくり、最後にグライディング・ラムでドルドレイを真っ二つにされた思ひ出(悪夢)が甦ります。
旧式改良強化要努力機体…努力すれば強くなるにしても限度があるだろうと!!…おっと、つい熱くなってしまいました。模型の話に戻ります。
今回のホビーショーでは受注対象外品ということで、後ろの方で控えめな展示となっておりましたが、これもまた10/80spらしくて良いのではないかと(苦笑)
キットはOMG・テムジンの広い可動を受け継ぎ、外装は10/80用として完全再現した内容となっております。
詳細な仕様については本ブログと各模型誌で順次紹介していきますのでご期待下さい。

 

余談ですが今回もセガ・森様にご来場していただきましたが、歓談中にまた親子連れが、子/「テンエイティがあるよ~」と言っているじゃないですか!なにこの英才教育!?本当にありがとうございます。

次のイベント予定は来年2月のワンダーフェスティバルと結構先になりますので出せるだけ出してみましたがいかがだったでしょうか?
前述の通り彩色原型等は秋葉原ラジオ会館2F「KOTOBUKIYAショールーム」でも展示予定ですので秋葉原にいらっしゃった折には是非お寄り下さい。

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「第49回 全日本模型ホビーショー」

今回は野内より明日から一般開催日のホビーショーについてです。


明日からは今年最後のプラモデルの一大イベント「第49回 全日本模型ホビーショー」が幕張メッセにて開催されます。
コトブキヤブース全体についてはこちらを見て頂くとして、電脳戦機バーチャロンについてはなんとHBV-502-H8 ライデン(DNA SIDE)から最新作MBV-04-10/80sp テン・エイ ティスペシャルまで「全部」展示予定です!


(鋭意準備中の光景。様々なデコマス(彩色原型の事です)の山)

もちろん全てコトブキヤが彩色したものですので、皆様がお買い上げのキットに掲載していた完成品見本そのものが展示されます。塗装の参考に見ていただけると有難いです。


もちろん絶賛予約受付中のフェイ・イェン・ザ・ナイトは彩色原型とテストショットが展示されます。
皆様のご来場お待ちしております!!

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「バイパーIIを組んでみて…」

バイパーIIを組上げた森氏ですが、さてどんな感想を持ったのでしょうか…?

野/今回もわざわざ組んでいただきまして、ありがとうございます!

森/いやいや、前回の写真みたいに組んで並べると嬉しいからね。その為にやってるっていうのもあるから(笑)コトブキヤのキットは最低限の手間で一応の完成品になるからね、だから続けられるっていうのもあるよね。

野/そうですね、まずは組み立てる楽しさを味わってもらえれば、と思いますし。それで、バイパーIIを組み立ててみて、いかがでしたでしょうか?

森/前回も言ったけど、本当にすんなり組み上がっちゃってびっくりしたよ。分割は今までと負けず劣らず粉々だけど(笑)これは全塗装をする人もやりやすいんじゃないかな?

野/そうだと思います。という訳で、そろそろ森さんも全塗装してみてはどうでしょう?

森/君もそう言うか…。あれか、コトブキヤの担当はそういうコンセプトか?

野/いえ、そういうわけではありませんけど…個人的に見たいんですよ!森さんの本気を!!

森/(なんだ、急に熱くなったな…)それはわからんでもないが…オレはいつも本気でパチ組みしてるんだよ!!

野/なるほど、ではいずれお願いします。

森/(なんだ、急に冷静になったな…)うむ、わかった。んじゃバイパーIIについて語ろうかね…って言っても本当にすんなり組み上がっちゃって、特に言うこと無いんだよな~。優秀なキットだと思うよ、以上(笑)!!

野/嬉しいんですが、記事としてはちょっと寂しいですねぇ…。

森/しいて言うなら、バイパーIIはクリアーパーツが多いけど、ヒザとか足首とか奥まってる部分にはめ込む時は、まずベースになる黒い部品にクリアーパーツをはめ込んでから外装をつけていくと作業しやすいね。あと、クリアーパーツは指でつまめないほど小さいパーツがあるけど、そういうのをピンセットでつまむと高確率ですっ飛んでいって、泣きながら探すはめになるから注意してくれ…。

野/森さん、またやっちゃったんですか…?

森/うん…だから今回はプラ棒に両面テープを張ったもので拾い上げることにした。

野/なるほど。そういえば「私的改造ポイント発見」っておっしゃってましたけど、どこを改造されたんですか?

森/あ、そうそう、忘れてた(笑)バイパーIIと言えば空中というイメージだからね、より飛行ポーズが決まるように首の可動範囲をいじってみたんだよ。

野/バイパーIIはジャンプはしても飛行は出来ないんじゃ…?

森/こまけぇこたぁいいんだよ!!

野/失礼しました。確かに、S.L.C.ダイブは飛行のようにも見えますしね。

森/大切なのはイメージだよ、イメージ♪

野/で、具体的にはどのような改造を?

森/キットでは首と頭はボールジョイントでつながってるけど、さらに首と胴体も関節でつないで首を2重関節化して、見上げる方向への可動範囲を増やしたかったわけよ。まぁ、写真をみてもらおうかね。

野/…失敗ですか。

森/…うん。穴を開けたところに軸を入れようと思ったんだけど、胴体側に軸を受けられる幅が無かったんだよ。それにこれだと、そうとう引き出さないと首の後ろ側と胴体後ろ側が盛大に干渉することも分かったし。

野/今回はこれで終了ですか…?

森/まさか!でどうしようかな~と思ったんだけど、理想としては首の下側内部に関節を仕込めると良いわけで、で、首のパーツを見てみたらちょうどいいところに軸があったわけよ!

野/…?あ、首の勘合用の軸ですね!

森/そうそう、というわけでそれを利用して可動軸にしてみたよ。

野/けっこう大改造…?いや、実はそうでもないですね。
森/うん、丁寧にやれば誰でもできるレベルだと思うよ。可動軸は元々あるし、整形するときも首と胴体をつなぐ元の四角い勘合に合わせてやればいいから精度は出しやすいしね。今回は先に穴を開けたちゃった部分を首の中に持ってきたから可動軸が片持ち式になってるけど、⑨の状態のまま凸型にして、ランナータグで作り足した部分に穴を開けてやれば、可動軸にした勘合の受け部も残せるかもしれないね。そのへんは各人で工夫してみてくれ!…というわけで、改造した結果がこれだ!!

野/おお!なんと自然な!!か、カッコいい…!!

森/ホントはもっと上をむけるんだけど、このポーズではこれ位かな、って事で。キットの可動範囲も狭くは無いんだけど、首を引いた、より自然な見上げ方が出来るようになったね。

野/これは、今後のキットにも取り入れたいですねぇ。

森/だと嬉しいけど、成型するにしては、そうとうパーツの肉厚とか無理をしてるから慎重にね。

野/はい、心得ました。

森/いや~、しかし何度も言うけど、バイパーIIがこんなにカッコいいなんて思ってなかったよ。それがわかっただけでも、今回プラモデルになってくれて良かった!と思うね。

野/森さんがそう言うのは、なにか根本的なところで問題がある気がするんですが…でも嬉しいです!

森/そうそう、カッコいいからいいじゃないか♪

野/でもこの飛行ポーズですが、ゲーム中ではこういう風には飛びませんよね?でもゲーム中では飛ばないっていうだけで、設定的には短距離ならば飛べる、とかいうことはあるんでしょうか?で、そこからオラタンの機体はジャンプダッシュできるようになったとか…?

森/だから、イメージだよイメージ!!こまけぇこたぁいいんだよ!!

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「バイパーII組んじゃったよ」

近所のお店から予約していたバイパーIIを引き取ってきた森氏ですが…

森/ただいま~。

嫁/おかえり~♪また積む為に買ってきたんだね(笑)

森/違う!これは「組んじゃったよ!!」用に組む分だ!!

嫁/でも、あとで会社に届くサンプルは積むんじゃん?

森/…まぁ、そう言うな。予約を入れると受注に反映されるかもしれんからな、小さなことからコツコツと…

嫁/はいはい(笑)

~~~恒例のパーツ洗浄~~~

森/いいかげん、洗ってる写真は地味すぎるからもう撮らないけど、いいか~みんな~、パーツはちゃんと洗っとけ~。部分塗装でも塗ってる最中に塗料がはじかれるとうっとおしいって、先生いつも言ってるだろ~。あと、うちに帰ったら、ちゃんと手洗いとうがいも忘れるな~。新型とか恐いからな~。約束だぞ~。(←なぜそんな芸風?)

~~~組むわけですが~~~

森/正直、そろそろ普通に組む分にはネタが無いんだよなぁ…。しかもバイパーIIからは、部品の切り離しに注意が必要なところは説明書に書くようになったし。う~ん、どうしよう…。まぁ、とりあえず普通に組み始めるとするか(←過去の「組んじゃったよ!!」もぜひ御覧下さい)

~~~塗ったり組んだり~~~

森/今回も塗るところは黒と関節色位しかないよ(笑)…お、肩アーマーのパーツは前後で差があるんだな。これは間違えないようにしないとね。

森/バイパーIIもあちこちとんがってて手に痛いなぁ…武器とかウィングとか薄いパーツも多いから、スナップフィットとはいえどうしても隙間が開いちゃうところもあるから、そういうところは接着しといた方が見栄えがいいよね♪

~~~ネタが無い(泣)~~~

森/う~ん、ストレス無く組みあがっちゃって本当に書くネタが無いよ!ある意味迷惑だ!!(←言いがかり)
関節の硬さとか、開き手のシャープさとかもいい感じだし。青木君、腕を上げたな…(←偉そう)
お、私的改造ポイント発見!うふふ…これは後でのお楽しみ~♪
…さて、もうデカールまで来ちゃったよ。穴にかかっている部分は貼りづらいから、ライデンIIの時の応用で穴の縁のところでデカールを切っちゃって、白でリタッチした方が綺麗に再現できるね。

森/デカールを貼らなくても、それはそれでゲームモデルのイメージ優先ってことで良いしね。好みに合わせてどうぞ~。

~~~出来ちゃった~~~

森/今回は本当にすんなりできちゃったな~。

嫁/もうできたの?何時間くらいかかった?

森/忙しかったから、買ってきてから日数はたってるけど、実質作業時間は6時間くらいかな?というわけで完成!!

嫁/やっぱこの子は飛んでるポーズが似合うよね♪

森/そうそう、しかし正直、プラモになるまでバイパーIIがこんなにカッコいいとは思ってなかったよ。

嫁/これでシリーズ5体目だね。もう5体目というか、まだ5体目というか?

森/実際、シリーズの開発をスタートしてから結構たってるしね。まぁ、これからもどんどん行くぜ!

嫁/で、どんどん並ぶんだね♪

森/本当に棚と展示スペースを増設して良かったよ。これで安心して積めるし(笑)

嫁/でもこのペースだと、すぐいっぱいになるんじゃない?

森/…その時はその時でまた考えるよ(汗)

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