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ライデンII(RNA SIDE)を組んでみて…

今回はちょっと長めですが、初心者に役立つ(意外な?)How Toがいっぱいですよ~。

根/森さん!なんでライデンIIでは恒例の「買いに行ったよ!!」が無かったんですか!!?

森/え、なんだよいきなり。だってコトブキヤ三店舗全部行っちゃったし。

根/大阪の日本橋店と通販部門がまだあるじゃないですか!

森/バカ言え、その為だけに大阪まで行けるかっての!あと、通販で届くところ紹介しても絵的に地味すぎるだろ、ソレは。(皆様は是非、お近くのコトブキヤ直営店、または通販でお買い求め下さいね~)

根/それはそうなんですが…

森/まぁまぁ、今回も近場で買ってはいるから安心なさい。で、ちゃんと組んだから今回はそれを見てもらおうかねぇ、と。

森/やっぱ黒いライデンはカッコいいね~。本当は今ちょっと忙しいから組む予定はなかったんだけど、組んで良かったよ♪

根/ありがとうございます!で、いかがでしたか?って、まぁフラグメント・クロー以外はDNA SIDEと同じですんで、特に語ることも無いかと思いますが…。

森/いやいや、モールドが足りなかったところも修正されてるし、DNA SIDEでオレがやった「関節部の間延びを抑える為に、手首のポリキャップを削ってヒジ関節をより押し込めるようにする」っていう改造が反映されてたりして、実はちょこちょこ改良されてるじゃん?

根/え!そうなんですか!?…知りませんでした。

森/え!そうなのか!?…う~ん、これはアレか、現場の判断で修正してくれたってことか?だったらある意味、関わるスタッフが一丸となってクオリティアップをしてくれてるってことで喜ばしいとも言えるがな。

根/は、はい!そういう事ですよ!!みんなバーチャロン大好きなんです!!!…ということにしてにおいて下さい(汗)で、それを踏まえて今回のワンポイントアドバイス的なことはありますか?

森/そうだねぇ、まずは関節の強度アップかな。DNA SIDEでもちょっと気になってたんだけど、特にヒジ関節は大きいバズーカを支えるには軸が細くて少し不安があるんだよね。これは単純に軸のキツさの問題じゃ無くて、可動軸の径の問題だったりするから、根本的に修正しようと思うと、軸径を太くできるように関節部のデザインごと変更が必要なレベルになっちゃうんだよね。

根/そうですねぇ、それはもう金型修正の範囲を超えちゃいますね。それに商品状態であまりキツく調整すると「組めない」という問題も出てきますし…。

森/まぁ決して商品状態ではユルユルで話しにならない、ってことでは無いんだけどね。てなわけで、ユーザーとして出来る調整ってことでやってみたよ。一般的に可動軸は「プラ軸+ポリ穴」又は「ポリ軸+プラ穴」っていう構成になってることが多いけど、ライデンのヒジの場合は「ポリ軸+プラ穴」っていうパターンだよね。

根/はい、そうですね。そういう場合は穴の内側に瞬間接着剤を塗って、穴を狭くして関節の硬さを調整したりしますが。

森/ポピュラーな手段としてはそうだよね。でも瞬間接着剤って固まるとかなり硬くなるし、均一な厚みで塗るのが意外と難しいんだよね。穴の内側とか特に。

根/あー、確かに。凸凹になっちゃうとポリ軸を削っちゃって、結果的に何回か動かすと逆に緩くなっちゃうこともありますね。均一にしようとして塗りすぎると、きつくなり過ぎてポリ軸がねじ切れたりもしますし。それに厚塗りすると垂れたり、全然固まらなかったり…。

森/そうそう。で、要するに瞬間接着剤じゃなくても、何かを塗って調整出来れば良いわけだよ。そこで今回は「マニキュア」を使ってみたよ。

根/え!マニキュアって爪に塗るあのマニキュアですか!?

森/そうだ、ヘアマニキュアとかじゃないぞ。もちろんプ○キュアでもなく、爪に塗るあのマニキュアだ。

根/なんでマニキュアなんですか?それって、普通の塗料じゃダメなんですか?

森/いや、ダメじゃないんだけどね。マニキュアって模型用の塗料に比べてポテっと厚塗りしやすいし、厚塗りしてもムラになりにくいし、乾燥したあとも微妙な弾力があって塗膜も強いから実は使いやすいんじゃないかな~と思ってな。で、嫁のを借りてみたらプラへの食いつきも良くてこれがバッチリ!!関節の動きに良い感じの粘りが出たよ。なので肩と腰のボールジョイントにも念のために塗っといた。

根/ははあ、なるほど~。それにしてもよく思いつきましたね。

森/モデラーたるもの、なにか模型に使える物はないかと日頃からアンテナを張らなくちゃな。100円ショップやホームセンターなんか1日いても飽きないぞ。とは言えこのマニキュアも、質によってプラへの食いつきとか硬さとか違うだろうから、まだまだ研究が必要だけどな。だいたい嫁のをこの先もずっと使い続けるわけにはいかないし。

根/確かに(笑)で、他には何かありますか?

森/そうだなぁ、あ、フラグメント・クローのクリアーパーツをランナーから切り離す時は慎重に、ちゃんとゲートを残してニッパーで切ってから、カッターやヤスリで丁寧にゲートを削ってやること。クリアーパーツは脆いしゲート周りが白化しちゃうとリカバリー不能だから注意しないとね。あと、スペシネフで紹介した「エナメル系の黒での接着」はやらない方が無難だろうね。細くて複雑な形だし、クローにはめ込んだ状態でテンションがかかってエナメルシンナーでひびが入る可能性があるから。接着が必要だったらラッカー系や水性アクリル系の塗料なら大丈夫だし、もちろん両面テープや木工用接着剤でもOKだね。

根/よく言われてますよね、エナメルシンナーでのひび割れ問題は。

森/うん、よく聞くんだけど…オレは別に割れたこと無いんだよなぁ。だからオレはスミ入れ&スミ塗りにはエナメル系のつや消し黒を使ってるけど、気になる人は水性アクリル系の黒を使っても良いかと。伸びが良くて筆塗りしやすいしね。

根/そうですね、水性アクリル系ならラッカー系の上に塗っても拭き取れますしね!

森/あとは太腿のタングラムマークはハイエンドCGモデルでは側面の○モールド部分が抜けてるんだけど、これを再現したテクニックを紹介しようかね。今回初めてマークセッター(デカール定着剤)も使ってみたし~♪

根/…森さん、プロとは思えない一段づつのステップアップですね。

森/うるさいな~、現役の頃は原型製作ばっかりで塗装まではやらないことの方が多かったから、その辺は手薄なんだよ!!

根/その割には良いコンプレッサーとか持ってるじゃないですか。いい加減使って下さいよ!使わないなら僕に下さい!!

森/やらねぇよ!!…じゃなくて、デカールの話だよ。まずはマークセッターを使って太腿にべったりデカールを貼る。位置を決めたら水をつけた綿棒で○モールド部分を押さえてやるとマークセッターのデカール軟化効果である程度モールドに密着するから、デカールの上からモールド位置が見えるようになる。そしたら針で○モールドに沿ってつついてやって、不要部分を丸く切り抜く。切り抜いたら浮いた部分を綿棒で押さえてやって、モールドの縁部分にデカールを密着させる。ポイントはカッターではなく針でつついて切り抜くところだね。太腿正面の凹モールド部分も同様に処理して、凹部分用デカールを貼ってやればいいね。

根/なるほど、○モールドの周辺はデカールが浮いているわけですから針でつつけばデカールは切れますね。カッターより小回りもききますし。

森/そういうこと。カッターだとカッター自体の重みで細かいコントロールがしにくいこともあるからね。浮いてるデカールを切るなら針で十分。デカールを押さえることも出来るしね。あと、デカールを密着させる時には、別にマークセッターじゃなくてお湯を浸した綿棒で押さえてやってもいいね。マークソフター(デカール軟化剤)は効き目が強すぎて必要以上に軟化することがあるから、水で薄めて調節すると安心かな。

根/では他には…あ、バズーカの砲口を開口してあるじゃないですか!

森/そうそう、DNA SIDEの時にやろうと思って忘れてたから、今回やってみたよ。

根/本当は製品状態で開口しておきたかったんですが、パーツ成型の都合で出来なかった部分ですよね。

森/突き出しピンの位置の都合とか、色々事情があるもんだよね。勉強になるよ。で、穴を開けるわけだけどプラモ改造の初心者講座的に画像を見ながら説明しようかね。

森/モーターツールとかリーマーとか、そういう特殊な工具は使わなくても、丁寧にやれば出来るもんだよ、と。ピンバイス(小型ドリル)も今や100円ショップでも売ってるし。むしろデザインカッターの方が馴染みが無い人の方が多いかもね。普通のカッターだと刃が入らない所にも使えるから一本あると便利だね。

根/そうですね~、僕らモデラーからすると持ってて当然、知ってて当然と思ってる物が意外と一般的じゃなかったりしますよね。

森/そそ。あと、その他の注意点としてフラグメント・クローのこのパーツは切り離す部分を間違えないようにする、塗装する人は肩の蓋になるパーツを塗り分けるのを忘れないように、って感じかな。

根/今回も細かいところをフォローしていただいて、ありがとうございます!!その為にわざわざお時間を割いていただいて…

森/いやいや、楽しいからいいんだよ。それに今回RNA SIDEが出たから、やっと戦わせる事ができるわけだよ!!

根/こ、これは正しい「男の子の遊び方」ですね!!

森/そうそう♪というわけで、これからも皆で一緒に遊ぼうぜ!応援ヨロシクなー!!

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