Home > 機体別 > OT・10/80sp

OT・10/80sp Archive

「テン・エイティスペシャルについて、今回も開発担当が色々語ります!」

今回はコトブキヤ・開発担当菅野に開発者視点からのテン・エイティスペシャルについて聞いてみました!

Q1:原型を受け取ったときに思ったこと(開発者として・個人的に)
A:ビバ、量産機! カモン、量産機!!
以前に他社様から発売していたプラモデルも、当時購入していたこともあり、あらためてこういったかたちで関われることが、単純にうれしかったです。

Q2:製造分割(パーツ分割)時、特に気をつけた点は?
A:商品の仕様上、テムジンのランナーを一部流用した製品でありますが、(店頭などで商品パッケージの「その厚さたるや」を見ていただけるとわかるのですが)かなりの部分が新規部品になっています。
そのため、テムジンの流用部品と、今回の新規部品が組み合わさる部分については、設計上、問題が無いように特に気をつけました。
(でないと、テストショットが上がって、組んでみてから、イヤ~な汗をだらだら流すことにもなったりします…。これ本当…)

Q3:製造分割時、大変だった点は?
A:今回のテン・エイティ スペシャルの開発は、テムジン設計の段階から、ある程度可能性としては考慮していましたので、そのための仕込みは「ある程度」はしていました。
ですが、実際にテン・エイティスペシャルの開発が始まってみると、「似て異なる」とはこのことで(笑)、当初の想定よりも新規部品がかなり増えてしまい、製造分割というよりは、それぞれの部品の金型上での配置に苦労しました。(場所がナイ….)

Q4:製造分割的な見所を教えて!
A:胸前面のクリアパーツ(組み立て図 部品M17)は、上下2個のクリア部品を、1パーツにまとめることで、組み立て易さと、組み立て後の確実な接続を両立してみました。(気が付けば何の事は無かったのですが、最初しばらく接続方法について悩んでいました)

Q5:テストショット修正中に気をつけた点、大変だった点は?
A:テムジンからの流用部分と、テン・エイティ スペシャルの新規部分で、組み立て易さに違和感が無いように気をつけました。
(特に「ポロリ防止」については、小さいクリア部品などではどうしても難しい部分もあるのですが、工場側とタッグを組んでギリギリまでテストショットの調整をしました)

Q6:これから商品を手にする皆さんに何か一言!
A:一騎当千のテムジンとはまた違った、量産機としての「いぶし銀」の魅力にあふれるテン・エイティ スペシャル。ゲームで愛機とされていた方はもちろん、デザインのカッコよさ、量産機魂に惹かれた方も、是非お手にとっていただきたい一品です。

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

「1/100 MBV-04-10/80sp テン・エイティ スペシャル メーカー出荷日発表」

今回はコトブキヤ・野内より、お待たせしました「1/100 MBV-04-10/80sp テン・エイティ スペシャル」メーカー出荷日発表です。

「1/100 MBV-04-10/80sp テン・エイティ スペシャル」のメーカー出荷日は2月25日(木)となります。早いお店では26日。通常27日には店頭に並んでいると思います。(地域によって差がございます)

DNA-SIDE、RNA-SIDE両対応のクリアパーツ、デカール、そして豊富な余剰パーツとボリュームたっぷりに仕上がりました10/80sp。腕に自信のあるお客様には是非RNA-SIDEも完成させていただきたい一品です。何卒宜しくお願いします。

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

「テン・エイティ スペシャル発売直前!パッケージが届いたよ」

今回は企画・野内より発売間近の10/80spのパッケージについてです。

今回はいよいよ発売の近づいた10/80spのパッケージが来ましたので書かせていただきます。

まずは箱から。今回もセガ・森康浩氏の描き下ろしハイエンドCGが目印です。
10/80spなのに(?)凛々しい立ち姿です。

側面の口絵も別レンダリングのCGを描いていただきました。

手元にOMG・テムジンの箱が無かったので同じ箱サイズのバイパーIIとの比較ですがこれだけ違います。
・・・ぶ厚いです・・・。
これだけ追加ランナーがあるという証左です。

側面です。ゲーム内の活躍場面も作例の参考にしてください。

さて、開けてみましょう。
溢れんばかりのランナーがぎっしり詰まっています。

今回の目玉であるDNA-SIDE、RNA-SIDE両対応のクリアパーツとデカールです。
全塗装になりますがこれでRNA-SIDEの10/80spの再現が可能です。
デカールもご覧の通りRNA-SIDE特有のヤガランテ眼が付属しています。

何かどこかで見た事のあるランナーですが、

これらの一部パーツの他、上記インスト画像のパーツは今回使いません。余剰パーツです。
ですが、一通り組めますのでお客様のご自由にお楽しみ下さい。
余剰分だけで約100パーツ。どれだけOMG・テムジンと形状が違うのか分かると思います。

ランナー一覧。山の様ですが、OMG・テムジンを組んだ方ならお分かりでしょうが意外と組むのは容易です。

インストです。こちらも描き下ろしハイエンドCGです。
もちろん中も同様ですのでお買い上げの上ご覧下さい。

このように意外にも大ボリュームになった10/80sp。春になるまで外は寒い日々が続きますが、暖かいお部屋に篭ってお楽しみ下さい。
(塗装には辛い季節ですけど頑張りましょう(汗))

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

「10/80sp パッケージアートについて」

セガの森氏による、10/80spのパッケージアートについてのお話です。

いよいよ今月発売となります10/80spですが、ずっとブログを読んでいただいている方は10/80spが商品化されるに至ったいきさつはご存知かと思います。先に発売されているOMGテムジンのパーツを流用すれば難なくキット化できるようにも思えますが、その実、外装部分には細かな形状や色分けの差異があり、パッと見の印象ほどキット化決定の決断をするのは容易ではありませんでした。誤解を恐れずに言えば、そもそもゲームにおいてはオマケ的な弱い追加キャラという位置づけですので、いわゆるメインキャラよりも商品化の優先度は低く、商品としての勝算も見えにくいという判断をされても仕方がないキャラとも言えます。しかしそういうキャラほど、私を含む生みの親たるゲーム開発の現場においては可愛がられ、愛されているものです。それはハンデを負わせる形で世に送り出すこととしてしまったことに対する負い目、そしてそこからくる贔屓目なのかもしれませんが、なんとか10/80spには晴れ舞台を用意してあげたい、という気持ちが強くあるのです。
そんな折、昨年リリースされた360版オラタンのおかげで、開発と同じか、それ以上の愛をもって10/80spを愛機としてくれている人達に出会うことができました。
「旧式改良強化要努力機体」
その名の通り、努力した結果であろうその戦い方は鬼気迫るものがあり、そして不利な状況に自ら身を置きながらも戦い続けるその姿勢に、10年前、我々が10/80spに込めた思いは成就したのだ感じることが出来ました。

今回のキット化はOMGテムジンのバリエーションキットという位置づけであり、また決して人気絶大なキャラクターでもありません。ゲーム中同様、苦戦するかもしれません。しかしながら一世一代の晴れ舞台、10年間の努力の果てには小細工なしで堂々と立つ姿こそふさわしい!そんな思いを込めて今回のパッケージアートを作ってみました。努力に裏打ちされた揺らぎない自信。自分もそのような自信を持てるよう、日々精進したいと思っています。

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

「10/80sp・商品化への道~完成見本・塗装編~」

監修は楽しみでもあり、真剣勝負の場でもあるのです…。

森/と、言う訳で原型が出来たら次の工程は、金型製作と完成見本用の塗装品製作の2ラインに分かれるわけだけど。

野/はい、原型は工場へ送って、完成見本は原型の複製品を塗ります。要するにレジンキャスト製のガレージキットみたいな物ですね。

森/個人的にはレジンの方が馴染みが深くて、懐かしくもあり…。あのキシレン臭、サフの甘い匂い。なにもかも懐かしい…。

野/森さん?大丈夫ですか?

森/あ?ああ、うん大丈夫だ。で、今日は何の話をするんだっけ?

野/原型が出来たので、次の工程ですよ。金型か塗装か。

森/じゃあ、今回は塗装の方にしようかね。まぁ、10/80spがどんな色か、っていうのは過去の資料を見れば一目瞭然なわけだけど、10/80spに限らず、このシリーズでは毎回色指定をきっちりやってるわけですよ。

野/はい、デザイン用のカラーチップやハイエンドCGモデルのレンダリング画像を紙へ出力したものを頂いてます。

森/そうそう、カラーチップもそのものズバリな色があるわけじゃないから、「この色とこの色の中間で」とか「この色の彩度を少し落とした感じで」とかね。実際に来てもらって、顔を合わせて相談や指示をさせてもらってるよね。

野/そうですね、実際に紙やチップを見ながら説明して頂いているので分かりやすいです。

森/そうなんだよ。この紙やチップっていう現実に有るものに置き換えるのが、実は凄く大事でね。今のご時勢、メールで画像を送ってやりとりすれば楽なのに、と思うかもしれないけど、パソコンのモニターって、意外と色の設定がまちまちで、自分のモニターで見えてる色が他のモニターでも同じに見えるか、って言うところに確実性が無いんだよ。だからわざわざ出力したりして、確実な「物体」を基準としてやりとりしてるんだよね。あと、ネット社会になり、顔を合わせなくてもなんとなく物事を進められるようになって、その中で置き去りにされつつある「実際合ってコミュニケーションする」ということの重要性も訴えたいんだよ!

野/こ、こんなプラモの紹介ブログで、そんな深いテーマを!?

森/すまん、それはちょっとウソだ。言ってみたかっただけだ。

野/すいません、分かりにくいです、それ。…で、話を戻して、そうまでして色を決めても、まだ決定稿ではないんですよね。塗装品監修でリテイクも出ますし。

森/ごめんね~。やっぱり、15cmくらいの立体物になった時の「色の映え方」っていうのもあるからさぁ。「う~ん、悩んだ末の指定だったけど、やっぱり濃すぎたか…」とか「この色、意外と立って来ないなぁ」とかね。

野/CGでのRGBをそのまま塗料にしてもダメな時もありますよね。ですから前にも言ってましたけど、そういう修正を経てプラモデル用に色をコンバートしていくって事ですね!

森/そう前向きに捉えてもらえるとありがたいわ。というわけで、塗りあがった完成見本がこちら。

野/お互いにしっかり考えて、きっちり工程を経て、手間をかけたんですが、いかんせん地味ですね…。

森/まぁそう言うな…この地味なところが「味」なんだから。

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

10/80sp・商品化への道~原型完成編~

前回からの続きです。10/80spの原型に秘められた謎とは…?

野/で、森さん!一体どこが違うんですか!?

森/なんだ、覚えてたのか…。

野/当たり前ですよ!もう、気になっておちおちオラタンもプレイしてられませんでしたよ!

森/それはウソだろう(笑)

野/すいません、それはウソです。で、そろそろ教えてもらいたんですが、前回の画像は何が違うってことなんでしょうか?

森/これはね、第一回目の監修時の原型なんだよ。頭と武器はハイエンドCGモデルからリバースコンバートしてもらったけど、その他部分はOMG・テムジンから改造して作られてててね。

野/あ、そうなんですか。自分はてっきり頭と武器も手作業でこちらで原型を起こしたのかと。

森/他の機体の立体出力データにこっそり混ぜといた(笑)

野/ああ…なんか、こう、隙間隙間を狙ってる感じですねぇ…(苦笑)

森/一瞬の隙をつくのも、また10/80spっぽくていいんじゃない?で、頭と武器以外は手作業で、普通に原型を作ってもらったわけだよ。コトブキヤさんの原型部門だったら、この程度の工作はデザイン再現度的には全く心配ないからね。

野/ありがとうございます!…で、ちっとも肝心の話にならないんですが…?

森/まぁ、そうあわてなさんな。それで、まずはこの状態で監修したんだけど、なんか印象が違うなぁ、と思ってね。

野/でも頭と武器はリバコンで、その他部分はテムジンとはディティールが違うくらいなんで、原理的にはハイエンドCGと同じはずですよね?

森/そのはずなんだけど、なんか10/80spにしてはカッコよすぎる、っていうか強すぎる気がしてな。よくよく考えたら、頭と武器以外にも一箇所、決定的かつ地味~にテムジンと違ってる部分があったことを思い出したんだよ!

野/え!どこですか!?自分も3DCGモデラーとして、10/80spとテムジンは相当よく見てたと思うんですが、どこにそんな重大な違いが!?

森/知りたい?

野/はい!

森/どうしよっかな~(笑)

野/…いい加減にしてください…

森/す、スイマセン…(この子、意外とやる時はやるタイプなのかも…)それはねぇ、肩。肩アーマーの長さなんだわ。実は10/80spの方が若干短いんだよ。

野/うわぁ!本当に微妙な差ですねぇ。これ、再現することに意味はあるんでしょうか…?(笑)

森/オレもそう思ったんだけど、実際原型見てて、なんか違うなぁ、と思っちゃったし、そもそもハイエンドCGモデルの時点でそうしたってことは、テムジンと10/80spの差、目に見えるデザイン的な差だけじゃなくて、キャラクターの差を演出する為には絶対必要なことなんだな、ということで修正することにしたわけだよ。で、修正後の画像がこちら。(ポーズがイマイチなのは監修用画像ってことでご勘弁を)

野/なるほど、確かにちょっと弱い、というか全体的に控えめな印象になりましたね。修正前なら、肩アーマー上面はテムジンと共通パーツで済んだんですけど…こうしてまたテムジンとの共通パーツが減ったんですね(笑)でも10/80spとしては完璧になったということで、個人的には嬉しいです!!…あの、腰のフロントアーマーというか、そこもグレーになってますが?

森/あー、そうそう。そこもねぇ、テムジンでは黒いスリットが入るけど10/80spでは埋まってるんだよね。まぁ、これくらいは放っておいても許してもらえるかな?最悪、接着してスリットを埋める為の細い棒だけでもランナーの隅っこに入れられるかな?とか言ってたら、ランナー配置を工夫してくれて、新規パーツにできることになったんだよ。

野/本当に、地味に地味に差がありますねぇ(笑)

森/そういう地味な部分の積み重ねで10/80spの地味なキャラクター性を表現してるんだよ。

野/でも、自分、10/80spにボコボコにやられましたよ…。

森/それは中の人の性能だよ(笑)

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

10/80sp・商品化への道~仕様確定編~

今回はテン・エイティ スペシャルの原型製作前夜のお話です…。

野/テン・エイティ スペシャル(10/80sp)は既に塗装済み完成品が公開されてるわけですが。

森/そうだね~。でもまぁ、ここではそんなことはお構いなしで、今回は原型について語ろうかね。

野/はい。で、自分は原型製作時には、まだ担当ではなかったので詳しく知らないんですが、どういった経緯で今回の商品仕様は決まったんでしょうか?

森/最初はね~、実は結構もめたんだよ(笑)

野/え?そうなんですか!?何があったんですか?

森/うん、まぁもう皆わかってると思うけど、OMG・テムジンと10/80spって実は結構違うじゃない?

野/はい、完全に外装で同じなのは足首とウエスト周りと背中のVコンバータ周り位ですよね。

森/そうなんだよね。でも、その他部分で違いと言っても、スネや前腕とかは穴が塞がってるだけだったりとか、微々たる差しかない部分もあるわけよ。

野/はい、なんとももどかしいというか、なんと言うか…。

森/そんなわけだから、どこまでを流用して、どこからを新規パーツにするかで、結構考えてねぇ。例えば、スネパーツは穴をふさぐような部品をつけることで良しとするか?とか、微妙な差は気になる人に改造してもらうことにしちゃうか?とかね。

野/ははぁ、なるほど。モデラーとしてはそれでも十分、というか、一定以上のスキルを持ったモデラーだったらどうにかなっちゃう部分はスルーするってことですよね。

森/そうそう。これがね、純粋に模型好き、かつ10/80sp好きな人向けの商品だったら、そういう選択肢もあったかも知れないんだけどね。あ、あと最初は、10/80spじゃなくてただの「10/80」として考えてたからね。

野/あ、そうなんですか!?でも、どちらにしても、それでは需要という意味ではちょっと商品化は厳しいですよねぇ…。

森/そうなんだよ、そもそも10/80の人気とかさっぱり読めなかったからねぇ。

野/自分は好きですよ!

森/オレだって大好きだよ!!…って、そういうことじゃ無くて(笑)で、どうにかならないかな~と思いつつしばらく保留にしてたら360版オラタンが出たじゃない?そこで、それが後押しになって、この勢いなら10/80spとして商品化できるかも!ってことで、モデラー以外にも向けた仕様として、組んだだけでも設定カラーを再現できるっていうコンセプトに従った形で商品化が決定したわけだよ。

野/なるほど~、まさにどさくさ紛れ、いえ、勢いに乗っかった形での商品化となったわけですね!オラタンファンの自分としても願ったりかなったりですよ!

森/というわけで、仕様が確定したんで作られた原型がこちら。

野/サーフェイサーが吹かれてグレーの部分が新規パーツになる部分ですよね。

森/と、思うでしょ?でもちょっと違うんだわ。

野/え、そうなんですか?どこが…?

森/それはまた追々ね。まだ発売までには時間があるからさ。

野/勿体つけてないで教えて下さいよ~。いいじゃないですか減るもんじゃなし(笑)

森/減るんだよ!このブログでやるネタが!!

野/じゃあ今は自分だけにコッソリ教えて下さいよ!どこですか?何が違うんですか!?

森/しつこい!

野/まぁまぁ、そう言わずに…

森/!!

という訳で、森さんは教えてくれなかったので、その秘密は次回に持ち越しです。気になるなぁ…。

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

Home > 機体別 > OT・10/80sp

[Search]
[Feeds]


Return to page top