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「VOプロデューサー Dr.ワタリよりコメントを頂きました!」

コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ第3弾は、「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」より「RVR-87 スペシネフ(DNA SIDE)」です!
発表にあたりVO(バーチャロン)プロデューサー Dr.ワタリからメッセージをいただいております。ご覧下さい!

スペシネフいつになったらできるかな

…こんな川柳以前の戯言が脳内無限ループするぐらい、オラタン開発時のスペシネフ仕込みは難航していました。
正直、スケジュールなんてあって無いようなもので、それこそ何度も「この日までにラフをアップということで」と釘を刺しても、その通りに上がってくるなど望むべくもない。もちろん私も追い詰められていましたが、カトキ氏の焦燥にはただならぬものがありました。
「そもそも死神っていわれてもなー。やっぱツノなんですか?」とボヤくので
「そりゃもちろん、ツノが生えてたほうが分かりやすいと思います」
「でもツノってさー、どっちかというと悪魔のほうでしょ? 死神とは違うでしょ?」
「大丈夫! 我々現代日本人の脳内にはその辺、あまり厳密な刷りこみができてません。どうやら不吉であるらしい、そんなシンボルがあれば、もうバッチリです」
「いや、ていうか、そもそもヤギとかヒツジのツノとかって、俺、カッコ悪いと思うんだけど」
まあまあそういわず、なんてなだめたところで手が進むはずもなく、
「だいたいオカルトっぽいメカっつったって、そういうヤギのツノを直付けしちゃう、しちゃえばいい、ほーらサタニック、きみたち分かるでしょ? みたいな安易な発想がまかり通っちゃうところに俺は疑問を感じるわけだよ。 いいの? バーチャロン、そんなことで」
「いや、あの、その」
思いあぐねて途方にくれれば、空気も重い。
だが不思議なもんだよ、そこまで色々言われちゃうと、どこかで脳内フレームのタガが緩んで、思いもしない引き出しがあくわけです。
「大丈夫!」私は叫びました。「ツノったって、古今東西、先達がいろいろなのを発明してます。 参考にすべきは、ヤギとかヒツジとかだけじゃないっ」
「たとえば、どんな?」
「えーと、ほら、ギラドラスとか」
「ギラドラス?」オウム返しにつぶやきながら、A4再生紙に走りがきするカトキ氏。「こんなだったか?」
「それ、違います。 それはガボラ」
「え、そう? じゃあ、こんなか?」
「それはガバドンA」
うろ覚えの氏に不安を感じた私は、会社で後輩秘蔵のウルトラ怪獣トレカを強奪し、お送りさせていただきましたよ。(当時はググることが今ほど便利なものではなく、身近の者を恫喝したほうが手っ取り早く資料が手に入ったのです)
効果はバツグン!
「ギラドラスって、語感がなんかギャラドスっぽいよねー(※)」
みたいなコメントと共に上がってきたラフは、ついに製品版スペシネフの原型ともいえる姿を獲得していたのです! しかもそれは決してギラドラスの亜流なんかではなく、ちゃんと脳内咀嚼の完了した、カトキ氏ならではのラインとして成立していました!

踊れ、ワタリ! 歓喜の舞!!

おかげさまをもちまして、我らが鬼っ子もとい、悪魔っ子のスペシネフはオラタン・リリース時からニッチな人気を確立し、こうして10数年が経過した今も、その斬新なデザインはまったく色褪せておりません。
さらにまた、こうしてコトブキヤさんからキットがリリースされる時がきてしまうとは…
いやー長生きしてみるもんですね!

まったくもう、いつでも気分はパーフェクト!
みなさま、今後ともよろしくお願いしまーす!!

あ、ちなみに、ハセガワさんのファイアフライもよろしくね!
(共同戦線だし!!)

※:カトキ氏は、けっこうポケモン好きでもあります。「ポッチャマ、可愛いよね♪」みたいな。

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