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2008-10

原型監修ウラ話(ライデンDNASIDE編)第三回(後編)

セガAM3研の森氏とコトブキヤバーチャロン企画担当の根本による「原型監修」よもやま話の後編です。
苦労もしてるんですよ……

前編からの続き

根/ウチ的には凄く楽をさせてもらってますよ!…あ、いや、そのぶん別の苦労もしてますね…。

森/ひょっとして根に持ってる?監修がしつこいって?

根/そ、そんなことないですよ!毎回ほぼ一回+再チェックで終わりますし、言われてることに理不尽なところもありませんし。それにパーツ単位の形状についてはデータ出力ですから、問題があれば森さんの責任ですしね(笑)

森/ほほう、言うようになったねぇ、君も。いい度胸だ…。

根/す、すいません、調子に乗りました(汗)でも、立体にならないと分からない部分も多いですよね。実際の大きさやボリュームはもちろんのこと、モールドのメリハリとか可動範囲とか。そのあたりは、単に『監修→修正指示』って感じではなく、お互いを意見を出しながらどうするのがベストなのか、具体的な手法も含めて決めていく感じなので一回の打ち合わせはどうしても長くなりますよね。この前も監修&打ち合わせで5時間半とかかかりましたし(笑)

森/せっかく来てもらってるんだから、なるべく一発で決めたいしね。それにOT・ライデンに関しては初めてのことばかりだったからさ、最初の頃の監修では開発の流れからセガとコトブキヤのお互いのスタンス、最終的な商品形態のイメージについてまで全部把握するところから始めたから余計に時間がかかったよね。でもそのおかげで今では「ここはお任せで大丈夫だな」とか「ここは注意が必要だな」とかわかるようになってきたから。『ツーカーの仲』って奴?(笑)

根/そう思っていただければ光栄です!確かに最初は「こんなことまでお願いしちゃっていいのかな?」とか、「そんなことまで考えてくれるのか!」とか、手探り状態でしたもんね。今ではこのサイトまで森さんにお手伝いいただけることになって、まさに『AM3研全面協力体制』ですよね。ありがたい限りです!

森/本当にね、「お前はコトブキヤの中の人か!」ってくらい(笑)まぁでも、そのぶん加速度的に要求レベルがどんどん上がっちゃって大変だと思うけど、こっちも本気でやってるからよろしく頼むよ。気心が知れた分、実現可能なレベルっていうのはわかったから、あまりに荒唐無稽なことは最初から言わない。時間がもったいないからね。けど「こうすれば出来るんじゃない?」ってことはやってもらうからね!

根/はい!こちらからもプラモデルなりのアイディアはどんどん出して行きますんで、よろしくお願いします!!

森/いいねぇ、熱いね!んじゃこれからもよろしくな!!

根/はい!ご期待に添えるよう頑張りますよ!!

森/で、また監修の時間が延びる、と(笑)

根/う~~~~ん(泣)

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ライデン(DNA SIDE)スペシャルムービー公開!

今回は趣向を変えて、というか『バーチャロン』本来の姿?をゲーマー(担当・野内)視点で『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』よりHBV-502-H8 ライデン(DNA SIDE)のスペシャルムービーをお送りします!!

撮影にご協力頂いたのは「クラブセガ新宿西口」店様、同店員のNTC様(スペシネフ使い)。

プレイヤーとしては2005年に行われたバーチャロン全国大会『We Are The Champions ! ~10年の伝説を勝利で語れ!!~』にて全国代表として出場したライデン使いのメンチ選手他にご協力頂き、映像編集には当時ライデン使いとして有名だったMIXI選手にご協力頂きました。

バーチャロンプレイヤー達のライデン愛に溢れるスペシャルムービーをご覧下さい!

(ポップアップします。ご注意下さい。)

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原型監修ウラ話(ライデンDNA SIDE編)第三回(前編)

セガAM3研の森氏とコトブキヤバーチャロン企画担当の根本による「原型監修」よもやま話。あの怒涛のハイエンドCGモデリングの秘密とは…

根/あ、あの…森さん。

森/なんだい?根本君。

根/い、いえ、大したことじゃないんですけど、この対談コーナーってどうやって書かれてるの?って声があるんですけど。本当に対談してるの?とか。

森/ふむ…それは企業秘密だよ。まぁ「インターネットは便利だね」とだけ言っておこうかね。

根/なるほど!まさに「IT社会の申し子」って奴ですね!!

森/…いや、別にそこまで大げさじゃないだろ(笑)ところで、いいかげん原型状態で語れることも少なくなってきた感もあるけど、何か聞きたいこととかある?

根/あ、はい!前からちょっと気になってたんですけど、バーチャロンのハイエンドCGモデルって筋彫りとかモールドとか、マーキング以外は全部モデリングで作られてますけどテクスチャーは使わないんですか?僕はCGについてはあまり詳しくないんですが、筋彫りとかテクスチャーでもできるんですよね?

森/…嫌いなんだよ、テクスチャー…。

根/えっ、そ、そんな理由なんですか!?

森/いや半分冗談(笑)当時、高解像度のバンプマップ(溝が掘られているように見えるテクスチャー)とか使うにはマシンパワーが足りなくてね。実際にポリゴンで作った方がまだ軽かったんだよ。それで全部モデリングで作らざるを得なかったってわけさ。まぁ、あんまりテクスチャー好きじゃないからいまだに積極的に使わない、っていうのも半分は本当なんだけどね。

テムジン747A

ポリゴンモデリングの究極、『テムジン747A』のワイヤーフレーム画像。筋彫りはもちろん、あの曲線の模様まで全部ポリゴンで作られている!!

根/どうしてあまり好きじゃないんでしょう?

森/CGって、ただでさえ実体がなくて元原型師の自分としてはギリギリ立体物として捉えられる存在だから、それに更に『さも筋彫りがあるように見せる絵』を貼る、っていうことに生理的に違和感を感じちゃうんだよね。このへん、割り切れてないって言うか頭が固いって言うかね~。他人が作った物を見る分には別に良いし、もちろんゲーム用のモデルには使うけどね。

根/なるほど、なんとなくわかる気がします。でも立体出力するには実際にモデリングしてある方が都合が良いんで、ウチ的には凄く楽をさせてもらってますよ!…あ、いや、そのぶん別の苦労もしてますね…。

原型監修ウラ話(ライデン DNA SIDE編)第三回(後編)に続く…

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「今更ですが、何故コトブキヤバーチャロンプラモデル第1弾はOT・ライデンなのか?」

こんにちは、コトブキヤバーチャロン企画担当の根本です!

コトブキヤプラモデル・バーチャロンシリーズ開始の発表から二ヶ月余り。今回は、(かなり)今さらですが、何故シリーズ第1弾は「HBV-502-H8 ライデン」(通称OT・ライデン)なのか?について割とマジメに語ってみたいと思います。

さて、「OMG」「オラタン」の2タイトルからの商品化であれば、「順当にいくと707テムジンからじゃないの?」とお思いの方も多いと思います。(確かに僕もそう思います!)シリーズを開始するにあたりラインナップ選定時に意識したのは、とにかく、コトブキヤのプラモデルでもう一本軸となるシリーズを作りたい、という事でした。なので、いわゆる「おいしい」機体を連発して終わり!ということではなく、「定番セレクト」と「通なセレクト」の緩急をつけつつ長く支持されるシリーズにするためのラインナップを構成するのはセガさんとも共有したコンセプトでした。

とは言っても、シリーズ序盤の商品がヒットしてくれないとその後が続かない、という大人の事情もありまして(笑)、シリーズとしての「スタートダッシュ」がかけられつつ「コトブキヤの本気」が伝わる機体としてはもう、OT・ライデンしかない!という結論に至りました。VRとしてのポジション的にもテムジンと双璧を成す主役級機体ですので、決して単に「奇をてらった」わけではないのです!

ただ、良い意味での「インパクト」&「サプライズ」を狙ったところはあります。ネット掲示板やイベントでの「いや~10年待ちましたよ!」という皆さんのご意見を聞き、企画担当としてニンマリしつつも、胸を撫で下ろした部分もあります(本当はドキドキでした)更に、造形的・開発的にみても「デカイ!」や「レーザー展開!」等という点を除けば、実はOT・ライデンってけっこうシンプルな構成をしてますし、複雑なギミックもないという、とっかかりとしてはやりやすい機体だったのです!

…などなど色々書きましたが、これは割と後付けで、本当は単純に自分が欲しかったから!というのが本当の理由でした(笑)←半分冗談です。残りの半分は、本気で考えました!!

ということで、第2弾以降も予想の上を行きつつ、皆さんに喜んでいただけるようなラインナップを準備していますので、どうか応援よろしくお願いいたします!!

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