KOTOBUKIYA VIRTUAL-ON PLASTIC MODEL SERIES WEB SITE
「OMG・テムジン商品紹介ページが完成しました!」
こんにちは、コトブキヤ・バーチャロン企画担当の根本です。
OMG・テムジンの発売もいよいよ来月に迫ってまいりました!
模型雑誌などや当ブログでも徐々に情報を出しておりますが、
いよいよ商品紹介ページが完成しましたので、公開しちゃいます!
前作ライデン同様、完成品写真や商品スペックを掲載していますので、
3月の発売を待ちきれない皆さん!こちらを見ながらもう少し我慢してくださいね。
よろしくお願いしま~す。
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「OT・ライデンを塗装しよう!(第二回)」
1月13日(火)掲載の、ライデン塗装編の続きでございます。
なんだかんだで、「OT・ライデン(シャドウカラー)」を作ることになった根本ですが…。
森/そーいや前回「OT・ライデンの練習機カラー(白×黄)は無い」って言っちゃったけど、実は存在してたよ~。
根/え、そうなんですか? 森さん、無いって言ってたじゃないですか!
森/いや~、すっかり忘れてた(笑)試験型って設定で、ドリームキャスト版OTの隠し機体として存在してたよ。ほら。
根/あー、なんとなく見覚えがあるような…。
森/ところでどう? シャドウライデンは進んでる?
根/はい、シャドウカラーってことで、参考用にハセガワさんの「テムジン747J」を手に入れましたよ。 説明書のカラーレシピも使わせてもらおうかなと。 共同戦線ですしね!
森/いきなり楽しようとしてるね! でもまあ、整合性からいってもアリか。
根/はい!とりあえず、肩パーツ使って3色置いてみました。 配色は「ライデン512E2」も参考に…。
森/ふ~ん、まあいいんじゃないの? なんとなく全体の予想はついたよ、オレは。 じゃ、さっそく製作開始!!
根/そうですね。 先ずは「合わせ目消し」から手をつけようかなと。
森/OT・ライデンの分割は、オレも色々言って合わせ目がくる位置とか結構工夫してあるけど、それでも「合わせ目消し」をやる部分はあるよね。
根/そうなんですよ。 アドバイスも取り入れながら、できる限り合わせ目が目立たない様に設計したんですけど、それでも最低限ここ(下画像)は「合わせ目消し」が必要ですね。
森/へぇ~。 こんなもんで良いんだ。 さすがバラバラ分割!
根/まあ、細かく見ていくともっとあると思いますが、本体関係はこんなところですね。 ちなみに上の画像でバズーカや関節パーツ、バイナリーロータスは省略してます。
森/そ~いえばさ、胴体の両脇ブロックは「後ハメ」にしておいた方がいいよね?
根/さすが元原型師、鋭いですね。 ここは強度設計上、ボディ前後のパーツで両脇ブロックをはさんでいるんですが、「合わせ目消し」や塗装を考えると「後ハメ」にしたほうが良いですね。 その他にも肘関節や、股間下のバーニアなんかは… あれってバーニアなんですか?
森/…知らない…。
根/…ま、まあいいです。 とにかくそれらは、はさみ込みになるので、「後ハメ」加工にしたほうがいいですね。
森/なるほどね。 で、合わせ目なんだけど、元原型師の根本君はどうやってる? オレは最近まともにプラモ作ってないんだけど…(笑)
根/もっとプラモ作りましょうよ…(泣)合わせ目ですけど僕は、組んでる状態でおもむろに瞬着(瞬間接着剤)を流し込みまして、固まったあとで当て板に貼ったヤスリでガシガシと!
森/豪快だね~。 あとさ~ヤスってると「ヒケ」が出てくるでしょ。 そこはどうしてる?
根/え~と、一応説明すると「ヒケ」というのはですね、パーツに全体に対して樹脂(プラ)の厚みが多い部分があると、その部分だけ収縮が大きくなり他の部分に比べて凹みが目立つという…。
森/あ~も~わかったから、表面処理はどうすんだよ!?
根/スイマセン、一応説明を… で、表面をヤスると「ヒケ」の部分のみ、ヤスリが当たらないわけで、凹みが分かりやすく出てきますが…。
森/凹みがあるんだったら、パテで埋めれば?
根/それでもいいんですけど、それだと作業が大変になってしまうので、凹みに合わせて、周りを削っちゃいます。
森/ちょっ! それは大雑把すぎないか!?
根/大丈夫ですよ! 部品の形が変わってしまわない範囲だったら問題なしです。
森/まあ、そりゃそうか。 それに作ってるのは根本君なんだから根本君なりのやり方で作れば良しだしな。 で、これを全体にやるわけだ。
根/理想はそうですけど、今回は時間がないんで目立つ部分のみでごまかします!
森/身も蓋もないなぁ(笑)
そんなこんなで、表面処理を進めていきますが、次回はその他加工について色々やる予定です。 乞うご期待!
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「VOプロデューサー Dr.ワタリよりコメントを頂きました!」
コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ第3弾は、「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」より「RVR-87 スペシネフ(DNA SIDE)」です!
発表にあたりVO(バーチャロン)プロデューサー Dr.ワタリからメッセージをいただいております。ご覧下さい!
スペシネフいつになったらできるかな
…こんな川柳以前の戯言が脳内無限ループするぐらい、オラタン開発時のスペシネフ仕込みは難航していました。
正直、スケジュールなんてあって無いようなもので、それこそ何度も「この日までにラフをアップということで」と釘を刺しても、その通りに上がってくるなど望むべくもない。もちろん私も追い詰められていましたが、カトキ氏の焦燥にはただならぬものがありました。
「そもそも死神っていわれてもなー。やっぱツノなんですか?」とボヤくので
「そりゃもちろん、ツノが生えてたほうが分かりやすいと思います」
「でもツノってさー、どっちかというと悪魔のほうでしょ? 死神とは違うでしょ?」
「大丈夫! 我々現代日本人の脳内にはその辺、あまり厳密な刷りこみができてません。どうやら不吉であるらしい、そんなシンボルがあれば、もうバッチリです」
「いや、ていうか、そもそもヤギとかヒツジのツノとかって、俺、カッコ悪いと思うんだけど」
まあまあそういわず、なんてなだめたところで手が進むはずもなく、
「だいたいオカルトっぽいメカっつったって、そういうヤギのツノを直付けしちゃう、しちゃえばいい、ほーらサタニック、きみたち分かるでしょ? みたいな安易な発想がまかり通っちゃうところに俺は疑問を感じるわけだよ。 いいの? バーチャロン、そんなことで」
「いや、あの、その」
思いあぐねて途方にくれれば、空気も重い。
だが不思議なもんだよ、そこまで色々言われちゃうと、どこかで脳内フレームのタガが緩んで、思いもしない引き出しがあくわけです。
「大丈夫!」私は叫びました。「ツノったって、古今東西、先達がいろいろなのを発明してます。 参考にすべきは、ヤギとかヒツジとかだけじゃないっ」
「たとえば、どんな?」
「えーと、ほら、ギラドラスとか」
「ギラドラス?」オウム返しにつぶやきながら、A4再生紙に走りがきするカトキ氏。「こんなだったか?」
「それ、違います。 それはガボラ」
「え、そう? じゃあ、こんなか?」
「それはガバドンA」
うろ覚えの氏に不安を感じた私は、会社で後輩秘蔵のウルトラ怪獣トレカを強奪し、お送りさせていただきましたよ。(当時はググることが今ほど便利なものではなく、身近の者を恫喝したほうが手っ取り早く資料が手に入ったのです)
効果はバツグン!
「ギラドラスって、語感がなんかギャラドスっぽいよねー(※)」
みたいなコメントと共に上がってきたラフは、ついに製品版スペシネフの原型ともいえる姿を獲得していたのです! しかもそれは決してギラドラスの亜流なんかではなく、ちゃんと脳内咀嚼の完了した、カトキ氏ならではのラインとして成立していました!
踊れ、ワタリ! 歓喜の舞!!
おかげさまをもちまして、我らが鬼っ子もとい、悪魔っ子のスペシネフはオラタン・リリース時からニッチな人気を確立し、こうして10数年が経過した今も、その斬新なデザインはまったく色褪せておりません。
さらにまた、こうしてコトブキヤさんからキットがリリースされる時がきてしまうとは…
いやー長生きしてみるもんですね!
まったくもう、いつでも気分はパーフェクト!
みなさま、今後ともよろしくお願いしまーす!!
あ、ちなみに、ハセガワさんのファイアフライもよろしくね!
(共同戦線だし!!)
※:カトキ氏は、けっこうポケモン好きでもあります。「ポッチャマ、可愛いよね♪」みたいな。
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「OT・ライデン/社内原型師インプレッション」
桑村 祐一[Kuwamura Yuichi]
株式会社壽屋 企画部開発課原型係所属[変わった形のメカ担当]
普段の業務はメカ班にて原型や完成品の製作などを。好きなバーチャロイドはバルバドスとか、見果てぬ夢を見ています。普通のメカもちゃんと好きですよ。
はじめまして、コトブキヤ・原型部門の桑村といいます。
発売を待ちに待ったOT・ライデン! 購入して頂いた皆さんは年末年始のお休みで組まれましたか?
僕もサンプルを頂いたので、早速組んでみました。 社内で色々話していたところ企画の根本に「じゃあ、ブログ用のコメントにまとめてみて」と突然頼まれまして、慌てて書いてみた次第です。
で、先ず、組んでみた感想としては、とにかくパーツ点数が多いです。
ただ、多いといっても無駄に多いわけではなく、色分け・形状の再現など目的を持って設計された分割が殆どですので、作業が進むにつれてその量にも納得していただけるのではないかと思います。
僕が一原型師として気に入っている部分は各部のクリアーパーツの表現で、裏側に格子状のモールドが施されています。 塗装完成品もこの部分は僕が担当したんですけど、このクリアーパーツの裏面にシルバーを塗っておくとより良い感じになります。 光が当たったりしたときに出る立体感がとてもナイスです!
特にOT・ライデンは正面から見た時のクリアーパーツの面積が比較的広く、その効果も大きいですね。 メタリック系のテープなどを使っても良い感じになるのではないかと思います。素組み(いわゆるパチ組)派の皆さんもここだけは是非やってみてください。
プロポーションについても完璧なものと思います。
ライデンは一般的な人型と比べ、
・胸~腰が極端に短い
・脚が極端に長い
・肩が極端に高い
など、五体を一揃い備えつつも明確な意図をもって標準から外し、その中でバランスをとっている節があるので、それを表現できたことは面白いと思います。 個人的にも、こういった変拍子が好きなもので。 無論ハイエンドCGからの立体出力のお陰なので、これは以降のシリーズにも期待できると思います。
また、個人的に不満点を挙げると、各部の可動関係が惜しい感じです。
単純な強度面では、肩口のジョイントがバイナリー・ロータス装備時に心許無い事や(それでも出来る限り大きいジョイント用意したとの事)、肘や足回りの関節に素で立ってる分にはまとまっていて綺麗なのですが、動かした瞬間にそれが崩れてしまい、可動範囲も少々物足りない感じです。 ボムを投擲した時の全身を捻って左腕を振り上げたポーズとか出来れば… などなど色々希望はありますが、そこは自分のライデンを趣味で作るときに取り入れようかなと妄想中です(笑)
仕事とは別に、以前バーチャロイドを個人でスクラッチしたことがあるんですが、ハイエンドCGで示された構造・デザインを損なうことなく可動を得るというのはかなり難しく(更に強度を伴わなければならない)、今後個々の商品に取り組むときの課題になりそうですね。
自分はハイエンドCG(3DCG)という限りなく立体物に近い二次元の画像を見て、絵に描いた餅とは正にこの事とか、遠い目をしていました。
それが文字通り現実のものとなりました。絵に描いた餅が、餅になったのだと。
OT・ライデンの開発中、光成型部品~原型、完成品、テストショットを見たときにそう思いました。
今回OT・ライデンについて「関わった者としての反省点」=「1ユーザーとしての不満点」を様々感じましたが、それらはライデンが立体化されたことの感慨と同時に自らを含めた反省点として、以後の原型製作や商品開発に活かしていこうと、現場の一端にいるものとして常に意識をしています。
その出発点となるOT・ライデンを応援して頂けますよう、宜しくお願い致します。
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東京エディオン港北センター南店様にてOMG・テムジンテストショット公開開始!
- 2009-01-21 (水)
- OMG・テムジン
本日より東京エディオン 港北センター南店様にてOMG・テムジンテストショット公開開始しました。
OMG・テムジンの超絶分割を実際に是非ご覧下さい!
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OMG・テムジン/ファーストテストショット公開!!(後編)
森氏の模型部屋って一体どんな部屋なんでしょうか? それはともかく、今回は何かと話題を呼ぶ(笑)部品分割図についてのお話です。
…前編からの続き
根/わ、わかりました! そこにはもう突っ込みませんから!!
森/わかってくれたかね! でもね最低限の手間や道具で設定カラーを再現できる、っていうのは忙しい人にもぴったりなんだなと思ったよ。
根/そうなんですよね! 本当は塗装の楽しみまで味わって欲しいんですけど、時間や環境がそれを許さない人も多いと思いますんで、がんばって分割案を作ってます!
森/ああ、あれね(笑)あの手描きの『部品分割案図』については毎回味わい深くて良いなぁ、と思ってる。
でも、そんな図についても容赦なく突っ込みは入れるわけだが。「ここ、こう変更すれば合わせ目が前面に来なくて済むんじゃない?」とか「プラだと保持できないだろうから、ここABSかポリキャップにならない?」とか。
挙句の果てには「すまん!今からだと金型改修になっちゃうけど、やっぱ気になるから短縮して!」とか(笑)…普通、監修ってここまで口出しするもの? 他社さんはどう?
根/他の版権元さんは基本的に原型までですね。『プラモデル』に詳しい方が担当だと、原型監修時に「ここの強度は大丈夫?」くらいのことは話題にでますが、分割案やCADについてご意見を頂戴するのはコトブキヤ商品としてはセガさんだけです!!
森/あ、そうなんだ。 まぁオレもモデラーだし、有井君もオモチャやプラモが大好きだからね~。 勢い細かいところまで口を出しちゃうんだよ。っていうか、それ位しか突っ込むところが無いとも言えるんだけど(笑)
根/はい! 大概の版権元さんはキャラクターの再現としての造形面はチェックするけど、「プラモデルとしてのクオリティはコトブキヤの範疇(責任)で」というスタンスですけど、このバーチャロン プラモデルシリーズについては、ハイエンドCGモデルからのリバースコンバート技術のおかげで『キャラクターの再現度』についてはコトブキヤ的にほぼやることはないので、商品としての『プラモデル』についても色々と意見を言ってもらえるのは有難いです!
森/本当は「うるさいな~」「しつこいな~」とか思ってるんじゃない?
根/い、いえ、そんなことは…。 それに修正が必要ってことは僕の案がまだまだ甘いということですから。 いまに修正が必要無いような完璧な分割案を出してみせますよ!!
森/お、カッコいいじゃん。 じゃあ次の機体はそれでヨロシク~♪ 期待してるぜ、任せた!!
根/え!? あ、す、すいません、せめて次の次とかでご勘弁を…(泣)
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OMG・テムジン/ファーストテストショット公開!!(前編)
OMG・テムジンのファーストテストショットを見た森氏。なにやら思うところがありそうですが…?
森/さて…、どうしたものか…。
根/え、な、なんですか!?
森/OT・ライデンではデザインの複雑さから諦めざるを得なかった『黒いところ』も、OMG・テムジンではついに色分け分割の対象になったわけだが…。 キミ、頭おかしいんじゃないの!?
根/そ、それは褒め言葉として受け取っていいんですよね!?
森/半分は褒めてる。 半分は呆れてる(笑)まだ、正式な成型色じゃないけど、これだとほとんど塗るとこないねぇ。
根/はい!もうスミ入れレベルで済んじゃいますね!
森/しかしまぁ、OT・ライデンでも言われてたことだけど、なぜそうまでして分割する? バーチャロンだけじゃなくてコトブキヤさんのキットってことごとく粉々だよね(笑)?
根/それはたぶん僕のせいです(笑)『アーマード・コア』や『ゾイド』のシリーズ初期は僕の設計でして、かなり分割にはこだわりました。今回、テムジンも実は僕の設計です!
僕自身、少し前から商品をお買い上げいただいているお客様にとって、「塗装する」ってことが高いハードルになっていると感じている部分がありまして、だったら組んだだけで見栄えのする設計にしようと思いまして。
副産物として塗装派の方もパーツ単位で塗って組み立てられるので、「マスキング要らず」っていうのもありますけど。
森/なるほどねぇ。確かに、ウチにも塗装できる道具や環境は一通りあるけど、時間が無かったりでなかなか塗装まで行かないもんなぁ。
根/そういえば『OT・ライデン組んじゃったよ!!』の時の画像に写ってたのは森さんのご自宅ですよね? かなり良いコンプレッサーもお持ちのようですが、模型用の作業スペースがあるんですか?
森/作業スペースっていうか、模型部屋。 四畳半の一室まるまる模型用の作業部屋にしてる。
根/そ、そうなんですか!? …そんな立派な専用部屋がありながら○ッキーですか…。
森/うるさいな~、この前も言ったけど時間が無いんだよ! 本当にこのサイトや、あれやこれやをやらなくていいんだったら…
根/わ、わかりました! そこにはもう突っ込みませんから!!
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