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開発秘話 Archive

「フェイ・イェン・ザ・ナイト テストショットについて(色分割・成形編)」

今回は企画・野内よりフェイ・イェン・ザ・ナイト テストショットについてです。

フェイ・イェン・ザ・ナイトのテストショットが届きましたので12月の発売までまだ間がありますがちょっとだけご紹介させていただきます。
まずは色分割からです。シリーズ的には「可能な限りパーツ分割で色分け再現」を挙げていますが、さらに「オラタン」系は「任意の部分を塗装して頂ければほぼ再現」という方向で設計されております。


顔側面や靴のオレンジ部分など隙間無く綺麗に分割されています。


今回は写真のような紅色部分


肩は紅色部分(デカールでも再現可能)


腰の黄色部分(デカールでも再現可能)


そして各所の黒色部分、クリアパーツ裏の銀色を塗装していただければ色分け再現可能です。
成形色については今この時点でも調整中です。

成形については既に修正済みですがこんな事がありました。



右が改善前、左が改善後です。
ご覧の通り、ツイン・テールがまっすぐです…。
「こんなの僕のフェイ・イェンじゃないやいっ」と声がどこかから聞こえてきそうです。ごめんなさいっ。
もちろん左の状態に改善されております。

他にも脚部の凹モールドのエッジが甘いとのご指摘をセガ・森様から頂きました。


ちょっと写真では分かりにくいですがこちらも改善済み(右)です。

パーツの勘合、関節の勘合については、写真では分かり辛いですがお客様にとっては組む際や遊ぶ際に重要な部分です。
こちらも開発・青木をはじめとした開発陣がテストショットごとに調整してます。
テストを繰り返すごとにかわいくなっていくフェイ・イェン・ザ・ナイト。12月の発売までお待ち下さい!(予約してね!)

ギミックやフォルムについてはまた別の機会に!

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「10/80は好きですか?」

コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ第7弾は、
「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」より「MBV-04-10/80sp テン・エイ ティスペシャル」です!

今回は業務多忙のDr.ワタリに変わり、セガの森氏よりメッセージをいただいております!

旧式改良強化要努力機体…こんな身も蓋もない肩書き(?)を持つテン・エイ ティスペシャル(以後10/80と表記)ですが、皆様、10/80はお好きですか?もちろん私は大好きです。
ちっちゃくて可愛いランチャーも、ケレン味の無いデザインも、地味なカラーリングも、バーティカルターンも空中ダッシュも出来ない不自由な機動性能も、いじらしくてたまりません。

既に発売されているOMG・テムジンの開発スタート時、10/80の事も話題にはのぼったのですが、両者を並べて見ると分かる通り意外と共用できる部分は多くありません。第一、私ですら360版オラタンの事を知らなかった時期ですから、10/80を出して勝負になるのか?というところに全く確信が持てませんでした。そんな訳で10/80の件は一旦保留しOMG・テムジンに特化した形でプラモデル開発は進行していきました。
しかし、その後OMG・テムジンの原型監修時、「これと10/80を並べたいなぁ…」という私の呟きをきっかけに、じゃあいっちょやってみますか、と10/80の商品仕様の検討が始まることになるのですが、その時点でもまだ360版オラタンの事は公になっておらず、検討してもどうなるかは分からないといった状況には変わりはありませんでした。
そして時は少しだけ流れ、360版オラタンが予想以上の好評をいただくに至り、OMG・テムジンのバリエーションキットとしては10/80をキット化するという決断をすることとなりました。通常の商品展開のセオリーでは、OMG・テムジンのバリエーションキットとしては成型色変えで赤い2P仕様を出すところなのですが、冒頭でも述べたように10/80とは外装部分で共用できる所はほとんどありません。「それはバリエーションキットって言わないんじゃ…?」と言う声も聞こえてきそうですが、そのあたり、どのような商品仕様になるのかは今後、当ブログでも取り上げていきますので、お楽しみにしていただければと思います。

旧式改良強化要努力機体…小粒ながら使い勝手の良い武装、キビキビ動くレスポンスの良さ、振りが早くリーチの長い近接攻撃、パイロットの腕次第では第二世代VRに一泡吹かせることもできるテン・エイティ スペシャル。
皆様、10/80はお好きですか?もちろん私は大好きです!!

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「1/100 TRV-06k-H バイパーII(Ver.1P)メーカー出荷日発表」

今回はコトブキヤ・野内より、お待たせしました「1/100 TRV-06k-H バイパーII(Ver.1P)」メーカー出荷日発表です。

ついにバイパーIIのパッケージ・サンプルがやってきました。

以前にご紹介した通り、森康浩氏の描き下ろしハイエンドCGが目印です。
森氏のOMG・テムジンのパッケージ・アートを意識した構図を踏まえて見ると、「三択」というワードが頭を過(よ)ぎります。
否応無く対戦を思い出させられる緊張感溢れる構図です。

左側面。こちらは撮り下ろしの完成品見本写真と未塗装の組み立て見本写真。リバースコンバートの様をご確認下さい。

右側面は機体紹介とゲーム紹介になります。

小口1,2は天面とは別レンダリングのハイエンドCGです。模型店の棚でお客様が最初に見る面でしょう。
通常のプラモデルは天面のパッケージ・アートを流用するのが常ですが、バーチャロン・シリーズに関してはこちらも描き下ろしカットを頂いています。

今回も溢れんばかりのランナーが詰まっております。

内容物はこの様な感じで色分けされているのが分かると思います。

デカール。今回は白線のみデカールで張って頂く感じです。

そして開発青木一押しのビームブレード

最後に、「1/100 TRV-06k-H バイパーII(Ver.1P)」のメーカー出荷日は9月25日(金)になります!
早いところでは土曜日には入荷している店舗もあるかと思います。
10数年の時を経てついに1/100スケールでプラモデル化されたバイパーIIを是非手に入れてください!

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「バイパーIIについて、今回は開発担当が色々語ります!」

今回はコトブキヤ・開発担当青木に開発者視点からのバイパーIIについて聞いてみました!
OT・ライデンの頃は関節機構担当の[修行中のルーキー]でしたが、今では立派な開発陣の一員です。

Q1:今回、特に気をつけた点は?
A:前回のスペシネフに比べ、人型ロボットとしては比較的に標準的なフォルム(バイパーIIも尖った機体ではありますが)をしていたので、原型を受け取った時点では特に心配する点はありませんでしたが、いざ分割作業に入ると部品の縁が薄く、分割出来ない箇所が多々有りました。
バイパーIIのイメージを崩さないように足首のクリアパーツを一回り小さくする、所々で部品の大きさを変えるなど、プラモデルとしての調整をしながら分割作業を行いました。

Q2:製造分割(パーツ分割)の見所を教えて下さい。
A:各部の装甲からのぞくグレーの部分や黒い部分といったアクセント的な箇所は全体の見栄えに関わってくるので、企画側の要望と開発側の部品数削減のすり合わせを行い可能な限り再現しました。
     
Q3:テストショット修正中に気をつけた点は?
A:肘関節やウイングのヒンジ部分の小さいパーツ部品に対して、武器(ブレード装着状態)やウイング本体など大きめなパーツを保持しなければいけないので、へたれないように関節の渋みに気を配りました。

Q4:テストショット修正中に手こずった点、大変だった点は?
A:クリアパーツの勘合(かんごう・パーツの合い)に手こずりました。中でもヒールの上の三角形のクリアパーツが薄さや、金型での抜き方向の関係で、うまく勘合が作れず何度も調整、修正を重ねましたが、結果的に接着推奨になってしまいました。クリアパーツの接続方法に関しては今後も改善策を考えていきたいと思います。

Q5:成型品について、開発者的見所を教えて下さい。
A:フレーム的な部品に外装を付けていく感覚で組立が出来るので、部品数の割りに組み立て易い点でしょうか。
このパーツ構成により前述したような外装から、一部フレーム部分が見える事でアクセントとなっているので、一石二鳥の効果が得られています。それと細かいところではありますが、平手がかなり綺麗に成形出来ているので、個人的に気に入っている点です(笑)

Q6:これから商品を手にする皆さんに何か一言!
A:第4弾となりましたバーチャロン・プラモデルシリーズですが、今回、シリーズ初のクリアー製のビームブレードが付属します。
勝利ポーズなど、ゲーム中のイメージを引き出す為のパーツとなっておりますので、手に入れていただいた際には、さまざまなポーズとらせ、立体物としてリバースコンバートしたバイパーIIを堪能していただきたいと思います。

弾を重ねていく毎にプラモデルの完成度が高まっていくのが分かりますね!(人の方も?)
発売日はもうすぐ確定いたしますので、皆様、今しばらくお待ち下さいませ!!

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「バイパーIIテストショットについて」

今回はコトブキヤ・野内によるバイパーIIテストショットについてです!

8月ライデンII、9月バイパーIIと夏のバーチャロン・ライフをお過ごしの皆様も多いかと思います。
今回はバイパーIIテストショットについてお話させていただきます。

バイパーIIの美しいフォルムをそのままリバースコンバート!
今回もハイエンドCGデータよりダイレクトに原型を制作しましたので機体の再現度も非常に高いものになっています。

色分けについても可能な限りパーツ分割で色分け再現させていただきました。
OMG・テムジン同様「基本的にほぼ再現」といった感じです。
成型色についてもテストを繰り返し、素組みでもご満足の頂けるものになったと思います。
これまで通りデカールとマッ○ーで素組み簡単フィニッシュが可能です。

今回の大きな特徴としては接近戦用ビームブレードを付けました。
バイパーIIの接近戦兵装はビームブレードですので実体として形状がありません。
そこで今回はクリアパーツで接近戦用ビームブレードを再現させていただきました。
こちらについては初の試みですのでお客様のご意見ご感想を頂けたらと思います。

また、今月発売の各模型誌にも作例記事が掲載される予定ですので制作の参考になると思います。併せて是非!

最後に、ここで皆様にお知らせしなければならないことがあります。この度、根本がコトブキヤ バーチャロン・プラモデルシリーズ担当を外れることになりました。今後は企画担当を野内、赤星に引き継ぐ事となります。これまで通りセガ様の協力のもと企画・制作・発売を行っていきますので、今後ともコトブキヤ バーチャロン・プラモデルシリーズを何卒宜しくお願いします。

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「バイパーII パッケージアートについて」

今回はセガ森氏によるバイパーIIのパッケージアートのお話です!

いよいよ今月の発売のバイパーIIですが、発売日の告知は今しばらくお待ちいただきまして、今回はパッケージアートについてお話させていただこうと思います。

当シリーズのパッケージアート製作のコンセプトは以前、ライデンIIの時に語らせていただきましたが…なんかついこの前ライデンIIが出て、もう次が出るのかと思うとこのハイペースっぷりに軽く戦慄すら覚えますが、まぁそれはそれとしまして(笑)実は、バイパーIIは先に出たライデンIIより前に絵を作っていまして、実質、私が担当したパッケージアートとしてはスペシネフに次いで二つ目ということになるのです。なので、もしかしたら絵的な処理がスペシネフより一段進んだけどライデンIIまでは達してない、という発展途上な感じが出ちゃってるかもしれません。だとすると若干恥ずかしくもあるのですが、逆にそういうところも見てもらって人が(私が)進歩していくさまとかも楽しんでもらえる要素としていただければありがたい、と思うことで恥ずかしさを緩和させたいのですが皆様いかがでしょうか?もちろん今後も進歩できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!
というわけで、今回のバイパーIIは1P仕様となりますので、ポーズやアングルは1P側のコンセプト通り「分かりやすさ」を主眼に置いております。ちょっとワンパターンかなぁ、と我ながら思わないでも無いところにも気恥ずかしさを感じつつ、OMG・テムジンのパッケージアートと対になるように意識して製作してみました。

空中のバイパーIIVS地上のテムジンといった感じです。本当はジャンプ中ということで背部のバインダーを開きたかったんですが、そうすると盛大に画面からはみ出してしますので、まぁイメージ画像ということで見ていただければと。OMGはゲーム中、VRが「敵機に視線を向ける」という仕組みがありましたのでそれを再現してみました。
…視線の話が出たついでに、私がパッケージアートを作るにあたりもう一つ意識していることをお話しましょう。それは、「見る人に対して、安易に視線を合わさないようにする」、要するにVRが「こっちを見ない」ようにする、という事です。絵を作り慣れていない自分がパッケージアートを担当するに当たり、視線を合わすと割と手っ取り早くカッコよくなったりしっくり来る絵になってしまい、ポーズやアングルを突き詰める前に満足してしまうのでは?という懸念がありました。そこで安易な手に頼ることなくカッコいい絵を作れるように、このような縛りを自らに課す事にしたのです。という訳で、今回バイパーIIでは上記のような条件でパッケージアートを製作したのですがもちろん、何が何でも視線を外すという訳でありません。今こそ必要だ!と感じた時には、思いっきりお客様を睨みつけるような(見つめるような)絵も作ってみたいと思っています。
そのような絵の似合うVRはどれでしょう?皆さんも想像してみて下さいね!!

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フェイ・イェン・ザ・ナイト塗装完成品について

今回は、早くもフェイ・イェン・ザ・ナイトの塗装完成品についてのお話ですよ~。

根/…年末発売なんですけどね~。早いですよね。

森/確かに、もう塗装完成品の発表だしな。早すぎないか?

根/でも、受注の受付の時期を考えるとこうなっちゃうんですよね~。でも各模型誌さんでの紹介も含めて発表のタイミングは計ってますんで。

森/なるほど、プラモデル開発も目に見えない流れが色々あって大変だわね。まぁ発表から発売までの期間も楽しんでもらえるように、このサイトも頑張っていこうかねぇ。

根/はい!よろしくお願いします!で、今回はフェイ・イェン・ザ・ナイト(以下フェイ・イェン)の塗装完成品についてですが。…なんだか、フェイ・イェンについては妙に手厚い(熱い)ような感じがするんですが、僕の気のせいでしょうか?

森/あー、なんか暴走しやすいよね、フェイ・イェンが絡むと(笑)設定通り、周りを巻き込むパワーがあるんじゃない?

根/なるほど!ではこれからも突っ走りましょう!!では早速…

根/可愛い…です。

森/まあ…な。いや、その…いいな。

根/…いいです♥

森/…な♥

根/あ………このままいくと、僕たちのキャラの維持が困難になってきますんで、いつものように、切り替えて各部を見ていきましょうか。

森/…そ、そうだな。

根/まずは、先日の「原型ついて」にもあった、「エンジェランとお揃い」の肩ですが。

森/そうそう、これだよ。前の設定では無かったんだけどね。

根/すいません!可動のために切り欠きが入っちゃったんですが…。

森/いや、それはしょうがないって。実際は凄く小さいパーツだからね。ま、それはさておき、いつかはエンジェランと並べてみたいなあ…なぁ?

根/は、はい!その夢はいつか実現したいです!そのために今回のフェイ・イェンでプラモデル開発のノウハウを蓄積したいですし、売り上げ的にも「エンジェラン(女性型)もいけるぞ!!」っていう感じになってくれればと。

森/大丈夫じゃない?エンジェランなら。

根/だといいんですが…でも、油断は禁物ですよ!…で、フェイ・イェンの話に戻りまして、森さん、胴体部分について何か一言おありだとか?

森/あー、そうそう。イメージとして胴体は、レオタードやスク水っぽい物を着ている風なね、そんな感じをイメージしてる。

根/ス、スク水ですか……

森/色自体は関節部とかと同じグレーなんだけど、モデリング時のボディラインの起伏の表現とかをね。そういったものを着ている感じで!って有井君が言うからさぁ(笑)

根/な、なるほど、流石ですね…でも、だったらどうして色や質感を他の関節部と変えなかったんですか?バーチャロン的こだわりから言えば、変えればもっとそういう部分が強調できたんじゃないかと思うんですが?

森/いや、当時変えてみた事はあったんだけど…なんていうかね、生々しすぎてこれはヤバイ!ってなっちゃってね(笑)まあ強調だけじゃなくて抑えることも必要かな、と。

根/な、なるほど…(どんな感じだったのか、気になる…)え~、気を取り直しまして、意外だったのは、靴のピンクのラインですね。ここだけ他で使用されていない「ピンク」なんですよね。

森/そうそう。ここだけは脚とかで見れる「ピンク」と「赤」のどちらでもない「濃いピンク」なんだよね。

根/なんでですか?いわゆるロボットの配色としてはかなり「?」な感じなんですけど。

森/だってその方が可愛いじゃん?

根/あ、そうですね!って言うか、やっぱりそうなんですね~。あと、打ち合わせで知ったのは「白」も単純な「白」ではないんですよね。

森/そうだね。かなり淡い「クリーム+ピンク色」的な微妙な色を指定させてもらったんだけど、きちんと再現してもらえて良かった!今回の画像で伝えきれてればいいけどね。

根/この「白」も含めて今回の色の調合は、大変だったみたいですよ。フェイ・イェンは「可愛い」要素が必要だったんで。VRを含めていつものメカ的「カッコイイ」路線じゃないんですからね。

森/コトブキヤのメカ造形スタッフさんも、なかなか「可愛い」を求められることはないだろうからね。でもこの塗装見本は、かなりいい感じにまとめてもらったね!

根/ありがとうございます!では最後に、「原型について」にあった「女の子らしいポーズ」で締めたいと思いますが、森さんいいですか?

森/うん。でもこれって、必殺技…だよな。

 

ということで、必殺技も決まったところで今回はおしまいです。フェイ・イェン・ザ・ナイトは厚く&熱く取り上げていくとのことなので、引き続きお楽しみに!!

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