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開発秘話 Archive

「ライデンII発売予定告知です!」

8月11日(火)の回でも、発売直前ということで語られたライデンⅡですが、発売日が見えてまいりました…。



根/…森さん、夏はライデンIIの季節ですよ。

森/それはもう良いよ!!さてはお盆休みボケだな!

根/そ、そんなことありませんよ!そういえば森さんもお休みあったんですか。

森/まあ、世間並みには。

根/何してました?あ、『自腹で買っちゃったよシリーズ』の埋め合わせとして家族サービスとか?

森/何だよ、埋め合わせって!…それも含めてまあ色々だよ。あと、○○○のテストショットを組んでみたりな。

根/いいですね~。『夏休み&プラモデル』ってベストマッチングじゃないですか!

森/まぁ、成型色はメチャメチャだしチェック用だけどな。ってまさか、今回このまま夏休み話じゃないだろうな?

根/とんでもない!タイトルをちゃんと見てくださいよ。ライデンIIの発売予定告知ですってば!

森/で、どうなの?

根/え~と、現状ですね、一般の店舗さんでは21日(金)発売予定ということで、お知らせします。毎回で申し訳ないんですけど、お求めの地域やその他の状況で前後する場合があります。

森/そうだね。やはり目安ということで理解していただけると有難いよね。でも、オレ達みたいな勤め人はともかく、学校の方はまだ夏休みということでさっきの『夏休み&プラモデル』が楽しめるわけだね。

根/そうですね。夏は塗装にも最適ですよ。乾燥は速いし、カブらないし。バーチャロイドのようなグロス(光沢)が基本のアイテムにはナイスな季節ですよね。

森/夏休みを利用して、集中して徹底的に作り込むってのは確かにいいかもな。また例によって「オレに作例作って」とか言うのは無しね。だって、休み終わっちゃったもんね~。

根/そんないつもいつも言いませんよ…(本当は言おうと思ってた)まあ、僕も休みは終わっちゃったんで、ユーザーの皆さんに『夏休み&プラモデル』を満喫してもらうって事で。

森/お勤めの方は無理なんじゃないか。

根/そうですね。お勤めの方は土日などでライデンII満喫して頂きたいです!

ということで、ライデンIIはもうすぐ発売になりますので、皆さま、もうちょっとだけお待ち下さい!

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「シリーズ第6弾は何故フェイ・イェン・ザ・ナイトなのか?」

こんにちは、コトブキヤ・バーチャロン企画担当の根本です。
「フェイ・イェン・ザ・ナイト」が先日のワンダーフェスティバル2009夏での会場や、各模型誌で試作原型が発表されました。今回は例によって、シリーズ第6弾は何故「フェイ・イェン・ザ・ナイト」になったか、について語ってみたいと思います。

現在展開中のコトブキヤ・バーチャロンシリーズは、ある程度のアイテム数を一グループと想定し、その中でOT、OMGの交互展開や人気や価格のバランス、シルエット(外観)バリエーションの幅を持たせるなどのテーマを元にラインナップが組まれています。
そして、企画の初期準備段階でセガさんにラインナップ提示した時には、実は「フェイ・イェン」系(女性型)機体はエントリーされていませんでした。

コトブキヤとしては、バーチャロンは膨大な世界観設定や、各機体毎に兵器開発史を含めた設定が存在するリアルロボット系作品であり、そのような作品においては、ガチガチの兵器的機体の方に高い比重で需要が存在すると思っていました。
当時、セガさんサイドとしては女性型機体を含まないラインナップ案を見て「温存している」と思っていたらしいのですが、実はコトブキヤサイドは上記のような認識しており、その後の打ちあわせで、実はモデラーの趣向はそのような硬派な方向のみではなく、いわゆる「萌え系」にも強烈な支持があるという状況を伝えられ、ラインナップ案に修正をかけたという経緯があったのです。

「フェイ・イェン」系のアイテムのエントリーは、先の「シルエット的に類似の機体を連続させない」というテーマを揺るがすことはないですし、セガさんと打ち合わせを重ねるにしたがい「やはりシリーズ序盤に一体は入れておきたい」という認識が強まっていきました。根本個人としては、リアルロボ系の「カッコ良さ」と女の子キャラ「かわいさ」を融合させたOMG「フェイ・イェン」への趣向もあったのですが、やはり第5弾(当時はまだライデンIIの発売が未定でした)として、セールス的にその次のアイテムへの強力な援護射撃が必要であり、それが可能であろうという期待を込めて、OTから「フェイ・イェン・ザ・ナイト」の登場となったのです。

などなど色々語ってきましたが、CGモデルを修正してもらったり、原型が出来たり、パーツ分割を考えたり、バリエーション展開計画など検討しているうちに
かなり魅了されてしまいまして、今ではいつもの「本当は僕が欲しい」アイテムになっております。

ということで皆さん、「フェイ・イェン・ザ・ナイト」良いですよね

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「ライデンⅡ 出撃直前!」

 発売直前に迫っております、ライデンIIについて改めて語ってしまいます。

根/森さん、8月といえばライデンIIの発売ですよ!

森/…は?

根/ですから、夏はライデンIIの季節なんですってば!

森/…夏とライデンとは別に関係ないだろ!そもそも8月発売って計画したのは根本君じゃないの?ボケたこと言ってないで、今月発売なんだから組み上げた状態を紹介しながらアピールしないと!

根/僕もそれを考えていたんですよ!では、以前の「フラグメント・クロー テストショット到着!!」で触れなかった部分を紹介していきましょうか?

森/そうだね。でもまあ、OT・ライデンは第1弾だったこともあって相当語ったからなぁ。で、今回RNAカラーになったってことで、当然だけどクリアパーツの成型色が変わったよね。

根/いわゆる「クリアピンク」になりました。DNA版は「クリアグリーン」成型で、DNA版発売当時は「自分でRNAカラー塗装にできない」「オリジナルカラーにできる様に無色クリア(透明)が欲しい」というご意見を頂きましたが…。

森/オレとか根本君もそうだけど、実際に塗って作れる人には無色クリア(透明)で良いじゃんって思うかもしれないけど…この問題はいつも悩ましいんだよね。どこまでを成型色で再現してどこからを塗ってもらうか、ってね。あと、このシリーズは出来る限り「組んだだけでそのキャラクターを再現できるようにする」っていうコンセプトもあるから、そうなると無色クリアは優先度が下がっちゃうよね。それと、これは余談なんだけどクリアカラーって塗りで綺麗に発色させるのって意外と大変なんだよね。というわけで、まずは買って頂いたお客さんが確実に「ライデンII」というキャラクターを手に入れられるということが大事ということで。

根/塗りでの発色は確かにそうですね…。シャドウカラー・ライデン作例の時も結構大変でした。

森/でしょ。なので今回のライデンIIのクリアパーツもがんばって調整してもらったんだよね。

根/はい、がんばりました!調整といえば今回は「オレンジ」の成型色は、森さんのアドバイスで直しましたね。

森/成型色の調整って大変だと思うんで、迷ったんだけど初めにみせてもらったものは、「オレンジ」が若干「軽い」というか「安い」感じだったんだよね。だから汚くならない程度にトーンを落としてもらったと。

根/DNA版の時に、僕が本体の「赤」で大騒ぎしたのと同じ感じですね。その節はお騒がせしました…。

森/まぁまぁ、その時の経験がその後の成型色調整に役立ってるんだからいいじゃない(笑)でもプラモデル成型色の「赤」系統ではどうしてもぶつかる問題だよね。塗装できる人からすると「どうせ塗るし」ってことで全然大したことじゃないんだど、素組みや「簡単フィニッシュ」でも満足感を得られるように、出来る限り気を使ってるわけですよ。

根/はい、そうなんです!あとは遂に明かされる肩ブロックの前面パネルの秘密ですね!!

森/ああ、あれね。そんな大袈裟なものでもないけど、DNA版発売時は若干話題になったかな。当然あれはフラグメント・クロー接続用ギミックなんだよね。つまりこれって同時開発だったってことだよね。

根/実はそうだったんです。当時は、言いたくてしょうがなかったです(笑)けど当時はまだRNA版が発売できるかどうかわからなかったので言えなかったんですよね。

森/本当にRNA版が出せることになって良かったよね♪あと、情報は全部いっぺんに出しちゃうと面白くないしね。そのあたりの塩梅も根本君の腕の見せ所ってことで。

根/そうなんですけどね〜。でも他の機体についても色々と話たいことが…

森/だ〜か〜ら、それはまだ早いって言ってんだろ!

根/はうっ…すいません(泣)

根本はまだ色々秘密を語りたいらしいですが、今後のお楽しみってことで当ブログで発表していきますので、お待ちくださいね〜!

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト 原型を見て」

今回はセガ森氏とコトブキヤ根本がフェイ・イェン・ザ・ナイトの原型について語ります!森さん、なんだかテンションが低いですねぇ…

根/森さん!この前の画像は…なんか凄い反響でしたね!!

森/…

根/森さん?

森/話題になるのはいいんだけど、なんかお尻のことばっかりでさぁ…。プラモデル本体だけじゃなくて、このブログ自体もバーチャロンというコンテンツの一部として楽しんでもらえるクオリティを保とうと思って記事内容の構成も考えてるし、けっこう厳しい週2の更新ペースもなるべく守ってやってきてるんだけど…お尻には勝てないのか…。

根/だ、大丈夫ですって!確かにあの画像は衝撃的だったんで、ついその話ばっかりになっちゃってますけど、森さんが伝えたい事も皆さんちゃんと分かってくれてますって!!…だいたいあの画像は森さんが提供してくれたんじゃないですか!(笑)

森/それはそうなんだけど…。まぁ、フェイ・イェンは数あるVRの中でも特殊なキャラ立ちをしてるからね。ちょっとそのへん見せて、っていうと、ああいう風になるのが自然なんだろうなぁ、とね…。

根/そうですよ!そういうのも含めてのバーチャロン・クオリティですよ!

森/んじゃま、それはそういうことで。んで、今回は原型についてだよね。

根/はい!まずは全身の立ち画像を見ていただきましょう!



森/まぁ、いつもながらハイエンドCGモデルからリバースコンバートしてるから、プロポーションとかに関してはいまさら言う事ないねぇ(笑)

根/しかし立体になると想像以上に細いですね。

森/そうなんだよ、身長はフォースのフェイ・イェンVHとかと同じだけど、頭身が違うから体のパーツはより華奢になるよね。

根/OMGのフェイ・イェンとも印象が違いますよね。前から思ってたんですが、OMG・フェイ・イェンとフェイ・イェンVHは似た印象なんですけど、どうしてフェイ・イェン・ザ・ナイトだけ幼い、というかロリっぽい感じなんですか?ナイトも森さん作ですよね?

森/だって、有井君が…

根/はい?何ですか?

森/当時、有井君がさあ、横で言うわけよ。「もっと可愛く!もっと人間っぽく!もっとエロく!!」ってさ。もちろんメカとしてのラインは保ちつつだけどね。

根/らしいといえばらしいですね(笑)

森/んで、彼のそういうフェテッシュな物を見る目は確かだから、彼がOK!って言ってくれるように作っていったらこうなっちゃった。でも確かに完成したCGを見るとね、メカと少女の魅力が高次で融合した、なんとも他に例を見ない凄い物になったんでそれで良かったんだな、と。もちろん第一に、カトキさんのデザインが素晴しいっていうのが大前提だけどね。

根/確かに、見てると「メカなのに可愛いのにメカ、なのに可愛い…」って思考がループしちゃいますね。

森/そう、単に可愛いとかエロい、じゃ無くてなんか不思議な魅力があるんだよなー、自分で作っといてなんだけど(笑)

根/でも、それは分かる気がしますよ!自分の予想や思惑を超えて、作った物が「生きてしまう」って言うんですかね?

森/お、なんか難しくてカッコいいことを言うじゃない。で、そんな訳で原型になってもその魅力はそのまんま出てるなぁ、と思うわけよ。

根/今回、プラモデル化に当たって細かい所も手直ししてもらいましたしね!

森/スカート基部もそうだけど、凄い漠然とした形をしてて気になってた肩関節や股関節周りも、姉妹であるエンジェランからデザインイメージを流用して直したしね。でも肩関節とか、直す前の方がプラモデルの関節としては都合が良かったんだよね。

根/はい~、正直そうなんですけど「エンジェランとお揃い」みたいなアイディアを聞いてしまうと、こっちの方が正解だなと思いますんで、そこは少し無理をしつつも頑張らせてもらいました。その他の可動部も、女の子らしいポーズがとれるように意識して考えました!(そのへんはおいおい紹介していきますんで、乞うご期待!!)

森/そういう姿勢で居てくれるとこっちもやりがいがあるね。逆にCGでは宙に浮いてる頭のツインテールの接続基部は、プラモデルとしての強度とか成型の都合を教えてもらって、原案と言う形でモデリングさせてもらったしね。



根/はい!ありがとうございました!!あー、でも、そのCGは公開してもらえないんですか?

森/CGモデルを出しちゃうと、それが新たな公式設定みたいになるからイヤ(笑)やっぱツインテールは浮いてるのが、フェイ・イェン・ザ・ナイトの可愛さのポイントだから。ガチガチのメカじゃなくて、変身美少女っぽい現実離れ感も必要だからね。

根/やっぱり可愛さ優先なんですね。

森/そそ♪でもプラモデルの方もごつくて野暮にならないように、とはいえ十分な強度が出るように最小限のパーツ構成で、可愛らしくなるようにデザインしたから、まぁ準公式みたいな物だと思ってもらっていいかな。どうしても浮かせたい!っていう情熱のある人は、自分なりに工夫してもらうのも愛情表現だと思うしね。オレもそのへんはユーザーとしてどういう手があるか考えてみるよ。

根/はい!お願いします!!

森/君もなにか考えなさいよ。

根/え!?あー、バイパーⅡへの愛なら止めどないんですが…。

森/このバイパー馬鹿一代が(笑)

根/す、すいません~(汗)

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「ライデンII パッケージアートについて」

今回はセガの森氏による、ライデンIIのパッケージアートについてのお話です。

ライデンII(RNA SIDE)は初のカラーバリエーションキットという事になります。そこで今回は、パッケージアート製作においてのコンセプト等についてお話させて頂こうと思います。
コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズは今まで、DNA(1P)側を先行して発売する形をとっています。そこでパッケージアート製作時には先に出るDNA(1P)側をその商品の基本形と考え、パッと見でどんな形のメカなのかが把握しやすい事を第一義としています。その為にあまりにアクロバティックなポーズ、アングルは控え、なるべく全身を画面に収めた、どちらかと言えば分かりやすいオーソドックスな絵になるように心がけています。

一方RNA(2P)側はバリエーション商品という位置付けでもありますのであまりそういうことは気にせず、純粋なカッコよさやキャラクター性など、アピールしたい所を前面に押し出した形で絵を作っています。これはハセガワ社のフォース、マーズシリーズでも同様のコンセプトで、シャドウやファイアフライなどの限定生産商品では思いっきり雰囲気を優先した絵作りが行われています。絵としてカッコよければ多少分かりにくくても構わない、という事です。
と言うわけでライデンIIのパッケージアートも上記のコンセプトに従い、商品の売りであり絵的に迫力満点のフラグメント・クローを展開、同時に”RNA SIDE”の証である太腿のタングラムマークをアピールする形としました。結果的にOT・ライデンを知らない人には、どんな形のメカなのか分からないようなポージングとアングルとなりましたがカッコよければそれでOKです。画面からのはみ出しも、背景の黒に機体色が溶け込んでしまっても気にしません。とにかく”RNA SIDE”はスタイリッシュでカッコよく!を目指して絵作りを行いました。

まだ少しおっかなビックリではありますが、今後、もっともっと弾けた表現が出来るよう模索していきたいと思います。

それとは別に絵としての画像効果(フィニッシュワーク)についてですが、前回自分が担当したスペシネフでは時間が無かった事もあり、今までの有井氏製作の物と比べて絵の質感がずいぶんすっきり、というか質素な印象になってしまったと反省する部分もありました。今回のライデンIIでは自分なりに絵作りの研究も行えましたので、少しは”色気”のようなものが表現できたのではないかと思っています。
とは言え、絵描きとしてまだまだ経験不足な事は否めません。今後も一作一作向上し、プラモデル本体のみならず総合的に皆さんに楽しんでいただけるような商品を開発できるように努力していきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト/ハイエンドCGについて」

セガの森氏によるフェイ・イェン・ザ・ナイトのハイエンドCGモデリング秘話です!
11年経っても色褪せない、その秘密とは…?

フェイ・イェン・ザ・ナイトは自分が作ったハイエンドCGモデルとしては、OT・テムジン、OT・ライデンに次いで3番目に古いモデルとなります。作られたのは1998年の事です。当時、世のCGクリエーター達は3DCGでのキャラクター表現(メカ、生物問わず)に関して、新たなステップを迎えていました。それは当時のCGツールの機能的な限界や、もっと直接的に、高価であったCGツールの価格の壁を前にし、今できる範囲で、よりリアリティのあるキャラクターはモデリング出来ないのか?という事への挑戦の時代だったと思います。原型師からCGモデラーに転身したばかりの自分も、それまでの3DCGモデルが「いかにもCG」、「CGだから凄いでしょ」みたいなところに止まっているように見えることに歯がゆさを覚え、それらを克服すべく四苦八苦した事を覚えています。そしてOT・ライデンで、真っ黒くて太いスジ彫りや細かい角落としという技法を開発し、まずは一つ、そのハードルを乗り越えました。そして次のフェイ・イエン・ザ・ナイトでは『描線に抑揚をつける』という技法…技法というよりは考え方を手に入れました。擬似的とはいえ立体物である3DCGに『描線』というのもおかしな話かもしれませんが、立体といえども面と面、色と色の境目は線という形で認識されます。そのような線に抑揚をつける事で3DCG特有の『硬さ』や『冷たさ』を無くすことができるのではないか?という有井氏の発想を得ることにより、現在まで続くバーチャロンのハイエンドCGモデルの基本フォーマットが完成したのです。
…とか真面目に語ると、ずいぶん堅くてカッコいい話に聞こえますが、当時のやり取りは…

森/こんな感じでどう?
有/ダメ、可愛くない。
森/えー、こんなもんじゃない?
有/ダメ、これじゃ結婚したくならない。
森/結婚て…じゃあどーしろってのよ!!
有/ここはさあ、もっと膨らんでて、そのままギューっと引っ張って…ここで絞ってやると、ほら!可愛い部品になるじゃない?
森/『可愛い部品』って新しい概念だなぁ・・・。
有/フェイはね、可愛い部品が集まって出来てる、可愛くてカッコいい女の子(ロボット)なんだよ♪
森/ふむ…んじゃ、ここはこうすると可愛いのか?
有/やりすぎ!それだと可愛すぎてメカに見えないよ~。もうちょっと、メカとしてのカッコよさが欲しいな。
森/あー、分かってきた!…んじゃ、これでどうだ!?
有/うはぁ、そうそう!!
森/なるほど、理解した!直線や平行に見えるところでも、ちょと曲げてみたり歪めたり、面の大きさに変化をつけたり、さらにその具合をコントロールすることで、何気ない形でもカッコよくなったり可愛くなったりするんだな!こりゃ大発見!!
有/にゃ~、好き~♪結婚する~(ゴロゴロ)
森/……

今にして思えばこの時の有井氏の「結婚する」発言は、近年の「~~はオレの嫁!」という概念を先取りしているとも言える訳で、こんな所でもオラタンの先見性を垣間見ることができますね…いや、それはどうでもいいんですが。
なにはともあれ、そんな思いで作ったのももう11年前。今回プラモデル化するにあたり、修正が必要な部分もありました。時間が無くてポリゴン割りが荒くなってしまった為に曲面が凸凹してたり、単純に技術不足で思ったような形が出てなかったり、見えないから作ってない部分があったり…。ただし、基本形状については問題は無いと思いましたのでパッと見た感じでは変化は無いと思います。一番変わったのは、CGだからいいやと思って浮かせっぱなしにしていたスカートまわりをフレームで胴体に接続したところでしょうか。
ツインテールはデザインとしてはやっぱり浮いていた方が断然可愛いので、プラモデル用原案として強度も考えて接続部をモデリングしましたが、CGでは依然として浮いている形とします。その代わりという訳ではありませんが、スカートの裏側を含む接続部は上記のようにメカと可愛さの両立を目指して頑張って考えて作りましたので、プラモデルとしてお手元に届けられた際はそういった所にも注目してくれると嬉しいです。

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ワンダーフェスティバル2009夏 ご来場ありがとうございました!

こんにちは、コトブキヤバーチャロンプラモデル企画担当・根本です。

昨日、7月26日(日)開催のワンダーフェスティバル2009夏・コトブキヤブースに
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました!

25日(土)掲載の予告にもありましたとおり、
「フェイ・イェン・ザ・ナイト」の試作原型展示を
はじめとして、来月発売の「ライデンⅡ」、9月発売予定の「バイパーⅡ」など
シリーズの完成品などを展示させていただきました。

展示コーナーについては、見てくださる方々が終始途切れない状態で、
大変感謝しております。

残念ながらご来場頂けなかった方、こんな感じで展示しておりましたので以下をご覧ください。

また、21日(火)に予告しました、森氏根本の生トーク、
『電脳戦機バーチャロン」プラモデルシリーズ公式ブログin幕張 』
についても、ご観覧頂いた皆様、ありがとうございました。

当日のトークの模様については、当ブログにてレポートを予定してますのでお楽しみに!!

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