OT・ライデン Archive
「フラグメント・クロー テストショット到着!!」
8月に発売となります『ライデンII(RNA SIDE)』に付属のフラグメント・クローのテストショットが届きました!その姿に痺れちゃって下さい!!(笑)
根/森さん、フラグメント・クローのテストショットが届きましたよ!
森/おー、どれどれ。うん、発光部もクリアーパーツになっていい感じだね。成型色もOKでしょ。
根/はい!ところで、今回のフラグメント・クローの色なんですが、ゲームモデルとは違ってますよね?
森/おー、よく気が付いたねぇ。
根/そりゃ気付きますよ!!ゲーム中ではクロー本体がオレンジで発光部は水色ですけど、どうして今回のハイエンドCGでは変更したんですか?
森/なんか、カッコ悪かったから変えちゃった♪
根/え!そ、そんな理由なんですか…!?
森/まぁ、大雑把に言えばそうなるんだけど、もっと丁寧に説明しようかね~。確かにゲームモデルではオレンジ色だったんだけど、これは多分にゲーム中の視認性も考慮に入れてのカラーリングなんだよ。バーチャロンっていうゲームって、例外はあるけど「たいがいの攻撃は見てから避けられる」っていう特徴があるんだよね。だから敵がどんな攻撃をしてくるか分かりやすくする為にモーションも機体ごと、武器ごとに固有だし、弾も見易くする為に撃ったあと2倍の大きさにして表示してるし。
根/確かに、リプレイとかでミサイルの着弾シーンをみると、凄く大きいですよね~。…でも「見てから避けられる」のに、どうして僕には敵の弾がガンガン当たるんでしょうか…?
森/そりゃ、君は総受けだからね…。
根/は?
森/いや、何でも。まぁ、相手が当たるように位置取りやタイミングを計ってるからでしょ(笑)オラタンってそういうゲームだし。
根/なるほど!そこが難しいところでもあり、面白いところなんですね!!僕ももっと精進します。
森/で、脱線しちゃったけどライデンのクローも同様に、撃って来るのがレーザーなのかネットなのかっていうのが構え中から分かりやすいように、RNA SIDEでは機体色のグレーに溶け込まないオレンジ色に指定された経緯があるんだよね。逆にDNA SIDEは機体色が赤だからクローがグレーでも大丈夫なんだけど。
根/ははぁ、そんなことまで考えてカラーデザインされてたんですねぇ~。
森/でも、最終的にオラタンのゲームスピードがそれどころじゃ無いレベルになっちゃったし、その後、カラーカスタマイズも出来るようになったんで、実質的に意味はあんまり無くなっちゃったけどね(笑)
根/確かに(笑)で、なぜ今回変更したか、ってことなんですが…。
森/でね、ここからはちょっと分かりにくい抽象論になっちゃうんだけど、こういうフィクションの世界の産物って、現実に近づくにつれ違和感が増幅されるんだよね。バーチャロンで言えば、ゲームモデルからハイエンドCGモデルになった時に、一段階、現実世界に近い表現になったわけだけど、その時点でゲームモデルでは気にならなかった所に急に気持ち悪さを感じる事があるんだね。で、それが今回はクローのオレンジ色であり、発光部の水色だったりしたわけ。オレも有井君もそう感じたんで、今回からハイエンドCGモードとしてそれらの色を変更することにしたという事で。
根/なるほど~、なんか深く考えてるんですねぇ。僕なんか「お!新設定だ!!」とか単純に思ってましたよ~。
森/そりゃまた、うらやましいくらい単純だな…。
根/はい?
森/いや何でも。と言うわけで、ゲームが上手い人だとレーザーよりネットの方が使用頻度が高かったりするし、「ライデンはやっぱり黒でしょ!」っていう人も居るんで、今回RNA SIDEが発売されることになって良かったよね。
根/はい!本当にDNA SIDEをお買い上げいただいた皆さんのおかげです、ありがとうございました!
森/脅かすわけじゃないけど、この手のバリエーションキットは出荷数が少な目なんで予約するのが吉ですよ、と。
根/はい、お手間をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします!
森/で、その前にもうすぐスペシネフが発売だと思うんだけど?
根/はい、近日中に正式な発売日をお知らせできると思いますので、しばらくお待ち下さい!…はッ!?今回も何か企んでるんじゃ?
森/ん~?別に~(笑)
根/そ、そうですか。(…心の準備だけはしておこう…)
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「RVR-75 ライデンII(RNA SIDE)出撃!!」
コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ初のカラーバリエーション商品となる「RVR-75 ライデンII(RNA SIDE)」の発売が決定しました!その商品内容とは…?
森/おかげさまでシリーズ第一弾のライデン(DNA SIDE)が好評だったんで、こうしてライデンII(RNA SIDE)も発売できることになったわけだが。
根/はい!良かったですよ。元となるキットが不人気だったら出せませんからね、こういったカラーバリエーション商品は。
森/ホントだよね、フラグメント・クローをライデン(DNA SIDE)に付属させるのは、コスト的に見送っちゃったから、これでライデンII(RNA SIDE)が発売できる状況にならなかったら、(フラグメント・クローが)お蔵入りしちゃうところだったし。
根/本当に、ライデン(DNA SIDE)をお買い上げいただいた皆さんのお陰で発売できるようなものですからね!
森/というわけで、今回はライデンII(RNA SIDE)についてあれやこれやを語ろうと思うわけだが。
根/まずは商品仕様を説明しますね!まず第一に成型色が「黒×オレンジ」のRNA SIDE仕様になっています。これは当然ですね。そしてさっき森さんもおっしゃってましたけど、肩部武器が「バイナリー・ロータス」から「フラグメント・クロー」に変更になりました。今は試作なので塗装で表現してますけど、クローの発光部も当然クリアーピンクでの成型となります。そしてボーナスパーツとして右平手と左武器持ち手も新たに付属します。
根/左手でもバズーカが持てるんです!これで「アレ」も作りやすくなりますね!
森/いや、ならんだろ、それ位では…。
根/まぁ、いいじゃないですか!それにしても”DNA SIDE”の「赤×黒」はスポーティーな印象でしたが”RNA SIDE”は、うって変わって重厚な感じで、「まさに重量級VRライデン!!」って感じですね!!
森/そうだね、OMG・ライデンでは「黒×オレンジ」カラーが1Pだったから、”ライデン”っていうとこっちのカラーをイメージする人も多いかもね。
根/それにフラグメント・クローの威圧感、と言いますか強力、凶悪な感じは立体になると際立ちますね。ネット攻撃も嫌ですが、たまに出してくる近接がヒットすると、精神的にも大ダメージです…。
森/…それはゲームの話だろ(笑)まぁ、いいけど。キャラクター物のプラモは、形状はもちろんだけど、そういう原作のイメージがいかに再現されてるかってことも、大切なポイントだから、これを見てゲーム中のあんなことやこんなことを思い出してくれるんなら成功!ってことだよね。
根/(ブツブツ)…ネットで痺れてる間にダッシュ近接でぶん殴られたり、小ジャンプ近接を出したら下でクロー近接が出されてて返り討ちにあったり…(ブツブツ)
森/おーい、還ってこーい!
根/はっ、す、すいません。ここのところオラタン漬けなものですから…。
森/ゲームもいいけど、こっちの方もよろしく頼むよな~。
根/はい!あ、そうだ、ここでお知らせをしておかなければ。今回のライデンII(RNA SIDE)はカラーバリエーション商品ということもあり、ライデン(DNA SIDE)以上に入手しづらい状況になることが予想されます。つきましては、ご購入をお考えになって下さっている方は最寄のお店で予約をして頂けると確実かと思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。こればっかりは企業努力だけではどうにもならない部分が大きいので、皆様のご協力をお願いいたします!
森/今回はシリーズ初のカラーバリエーション商品となるけど、今後もただの色変えに止まらないよう、商品内容に変化をつけつつ展開して行きたいねぇ。
根/はい、その試金石としてライデンII(RNA SIDE)には頑張ってもらいたいです!もちろん、自分も頑張りますよ!!
森/お、気合入ってんじゃん!?
根/まずはQS近接を確実に出せるようになって、近接範囲内での立ちレーザーを誘って、それを後ろから切り刻めるように猛練習しますよ!!
森/いや、そうじゃなくて…
根/じゃあ、今回はこれで!お疲れさまでした!!
森/あ、ああ。…え~、皆様、ゲームは休憩をしながら、楽しくプレイして下さいね。そしてゲーム中での雄姿を立体物として愛でることができる当プラモデルシリーズも末永くご愛顧いただけますよう、よろしくお願いいたします!
…ってなんでオレが最後に締めなきゃいけないんだ?…まぁ、いいか…。
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「OT・ライデンを塗装しよう (最終回)」
2月20日掲載のライデン塗装編の続きでございます。今回でついに完成するらしいですが…。
森/え~と、前回はクリア吹きまでだっけ?
根/一応全パーツの塗装まで終って、デカール貼り、クリア吹きまでですね。
森/でさ~、実は作例開始から気になってたんだけど、クリアパーツ部分はどうーすんの?「シャドウ」は赤だけどキットにはグリーンのランナーしか入ってないよ…。
根/それについては、悩んだんですが、今回特別に「無色透明」のPランナーを工場に頼んで作ってもらいました。
森/え、それって見てる皆さんが、マネできないって事じゃん(怒)!!
根/す、すいません!今回はとりあえず作例ってことで勘弁を…。
森/販売は無理かもしれんが、なんか考えてよ。
根/わかりました。皆さんのご要望があれば検討してみます。
森/頼むよ~。で、これをクリアレッドにするわけね。
根/はい。色はハセガワさんのテムジン747シャドウのものを参考にしつつ、クリアレッド+クリアオレンジ7:3くらいの配合で塗ってみました。
森/例によってアルミシールを裏に貼ったあとで、本体にはめ込み?
根/そうです。「お手軽フィニッシュ」と同じですね。あとはエナメルのつや消し黒で凹部分塗りつぶし&スミ入れ、これも同様です。
森/そのあと全体を組み上げて完成?
根/はい!やっと完成です。見てください!
森/ふ~ん、結構イメージ変わるもんだね。どう?完成させての感想としては。
根/とりあえず自画自賛しておくと、かなりカッコイイですね!でも実際大変でした、パーツが多くて…。
森/またその話かい!それは自業自得でしょ!そのほかに苦労した点とかある?
根/実は、その「パーツの多さによる作業量」以外は、かなり問題なく進めました。前回にあった「後からヒケが発覚!」とかはあったんですけどね。それ以外はマスキングもほとんど行ってないので楽でしたよ。
森/マスキング塗装は、根本君オリジナルのスネの塗り分け部分とか、それくらい?
根/はい、あとVコンバータの赤い三角のみですね。
森/そういった点は、バラバラ分割のメリットだよね。パーツごとに塗ってしまえばここまでの塗り分けになるわけだからイイよね。他に何かポイントある?
根/あとは、今回ワンポイントで「メッキシルバー」を使ってます。肩全面のメカパーツと、腿上部のメカパーツですね。
森/質感の違うパーツがワンポイントあると、映えるよね。オレが現役だったころは塗ったあとで磨く「メタルカラー」だったけどな。あと、組み立ては特に問題なかった?
根/今回、僕は大丈夫だったんですが、パーツごとに塗装した後で、そのまま組み立てると接続部がきつくて「接続される側のパーツが割れる」というトラブルが予想されるので、接続部分の凸やピンの塗膜は削っておくといいですね。
森/なるほど。順番的には「今かよ」って気もするけど。それはさておき、とりあえず「塗装編」はこれにて終了でいいかな。
根/はい。大変でしたけど楽しかったです。皆さんも是非「色替え」にチャレンジしてみてください!
森/つぎは、白&黄色の「ライデン試験型」作ってくれるんだよね(笑)
根/え~、僕は一体作りましたから、次は森さんの「ガサガサツヤ消しジャーマングレー」ですよね!
森/え~と…ま、まあ、そのうちにな(汗) ていうか次はOMG・テムジンだろ。
根/じゃあテムジンでもいいですよ!!
森/うーん、やりたいのはやまやまなんだけど…。
根/じゃあ、いつとは言いませんから、そのうち凄いのをお願いしますよ!!
森/うー、あー…善処します…。(さすが一体仕上げただけあって今日は強気だな、根本君…。だがモデラーとして、それもまた好し!!)
というわけで、森氏が作例をやってくれるかはさておき、ブログ内連載による「OT・ライデン シャドウカラー作例」いかがだったでしょうか?最後にノーマル版とのツーショットをお届けしてお別れします!
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「OT・ライデンを塗装しよう!(第四回)」
2月10日(火)掲載のライデン塗装編の続きでございます。今回からいよいよ塗装に突入!と言っていた根本ですが…
森/前回で表面処理は終わったから、今回はいよいよ塗装?
根/その前に磨きについて少し補足を。
森/え?さらにヤスリの番数を上げるとか言わないよね!?
根/いえ、さすがにこれ以上は…。前回の続きで今、表面は1000番のサフェーサー状態なんですが、例の「ヒケ」がでてきまして…。画像では見えにくいかもしれませんが、赤丸の部分です。
森/でてきたっていうか、処理しきれてなかっただけでしょ!また、「ヒケ」に合わせてその面をヤスっちゃうわけ?
根/そうするとまた大変なことになっちゃうので、また荒業です。瞬間接着剤を細ノズルを使って「ヒケ」のところにチョンと乗せます。それをそのまま硬化スプレーを使って固めちゃいます。
森/で、再度ヤスって仕上げると(画像右)。まあ簡易パテみたいなもんか。…前のときもそうだけど、根本君は何故パテを使わない?
根/原型製作の時はよくプラパテ使ってたんですけどね。プラモの場合は、表面を出来るだけ均質な面にしたいんで、硬化後は割とカチカチになる瞬着がいいんですよ。
森/まあ、硬化スプレーと合わせて使うと速いしね。
根/そうなんですよ!(得意)
森/(無視)で、そろそろ塗装に入らない?
根/そうですね。とりあえず色については、「塗装しよう!」第二回にあったように「ライデン512E2シャドウ」を参考に配置していきます。配色ルールはノーマルとは変えちゃってます。
森/補足すると、たとえば、ノーマルで「白」のパーツが今回の作例ではすべて「赤」になるということではないと。まあ、今回についてはあくまでも「ライデン502E2シャドウ風」だから、根本君オリジナルだよね。
根/はい!バーチャロンもガチガチに設定準拠しなくても楽しめますよ、っていう見本の意味合いもありますからね今回の作例は。
森/確かに打ち合わせのときそんなことも言ってたね~。オレは忘れてたけど。
根/頼みますよ~森さん!で、塗装ですけど今回、「エアブラシ」使用が前提になってます。
森/ていうか、もうサフの時点で既に「エアブラシ」じゃん!まあ、この作例を参考にする方は「エアブラシ」を使ってね、ってことだね。
根/はい、すいません…グロス(光沢)仕上げを目指しつつ、パーツ単位については単色吹きです。バーチャロンはシャドウ吹き(陰になる部分を想定して少し濃い色でグラデーションをいれる塗装法)無しがデフォルトなんですよね。
森/まあ、完成見本的な仕上がりとしては、それで十分ってことで。「OMG・テムジン/成型色決定!」の回でも言ったけど、バーチャロイドの表現法は色々あると思うんで、そこから先は塗る人の感性次第だね。
根/なるほど~。で、各色を塗装していきましょうか。この時点では欲しいツヤが出てなくてもOKです。画像では分かりやすくするため、ある程度組み上げてみました。
森/最後にクリアのオーバーコート(上掛け塗装)で、欲しいツヤまで持ってくると。
根/はい、その前にデカール貼りですね。クリア吹きの前に十分乾燥させます。
森/このあたりは、「お手軽フィニッシュ」のときと同様だね。
根/そうです。クリアコートでツヤを出すには、パーツ表面に塗料を溜めるようにしながら、塗料が垂れる直前で止める、というのがコツなんですが。
森/おー、プロっぽいな、それ。でもちょっと、難易度高いよねぇ。元原型師アピール?(笑)
根/ス、スイマセン、そうじゃないんですけど…難易度は割と高いと思います。で、そこまで持ってきたのがこれですね。
森/ふ~ん。なかなかテカってるねー♪あとは黒い部分の塗りとかスミ入れ?
根/そうですね!次回はスミ入れ等を施して完成までもっていくつもりです!
森/ほんとに次回完成するの?
根/え~と…が…がんばります!!(汗)
ということで、次回で完成予定だそうです。お楽しみに!
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「OT・ライデンを塗装しよう!(第三回)」
1月29日(木)掲載のライデン塗装編の続きでございます。前回に引き続き表面処理に励む根本ですが…。
森/どれどれ、表面処理は進んでる?
根/あ、森さん! いや~、パーツが多くて大変ですよ!
森/オマエが言うな!! で、今回は?
根/サーフェーサー(以降サフ)を吹きつつ、塗装前まで行こうかなと。
森/ふ~ん。根本君はサフ前ってどれくらいまで磨いてる?
根/前回の瞬着流しや、ヒケの処理も含めて400番からスタートして800番で磨いて、サフ吹きですかね。
森/サフは1000番のサフ?
根/そうです。 1000番のサフをいい感じにシンナーで希釈して、エアブラシ吹きですね。
森/え~! エアブラシで吹くの!? サフを?
根/はい! その方が、塗膜も必要以上に厚くならないし良いですよ。
森/んで、それでフィニッシュ?
根/もう一回、当て板を使いながら1000番のヤスリで、エッジを出しつつ、磨きますね。
森/へ~、さらに1000番か~。
根/1000番好きなんですよ! なんかこう、高貴な感じがしますよね、1000番って!!
森/いや、しないけど…。
根/さらに、1200番のサフを吹いたりしたら、もう最高ですね。ぴかぴかっす!
森/まあ、きれいにはなるけど…。 そこまでやらなくてもいいじゃない?
根/あと、1200番サフのあの甘い香りが…
森/…人の話聞いてるか?
根/あ、す、すいません、ついうっとり、じゃなくてうっかりと(汗)
森/で、表面処理が終わったら次はいよいよ塗装だな。
根/その前に、森さんの○ッキーライデンの時の小改造を詳細に説明してみます。
森/ああ、あれね。「肘のクリアランス調整」と「股関節の可動域増やし」だな。
根/はい! まずは股関節からですが、画像を見て頂いた方が早いですね。
森/脚を大きく開くときに干渉する部分を削るだけなんだけど。
根/そうですね。 カッターで少しずつ削っていけばOKです。 画像右が加工前・加工後の比較ですね。
森/次は、肘部分?
根/はい! 目的としては、もう少し肘のスライド部を奥に入るようにしたいわけですが、このまえの森さんは手首のポリの方も削ってましたよね。
今回僕は、「合わせ目消し」もあるので、肘のスライドはストッパー機構を無しにして、あとから差し込める方式にします。 これも、スライド部分下をカッターで削っていきます。
森/加工後はここまで(画像右)入り込むようになるけど、引き出しすぎると抜けちゃうわけね(笑)
根/スライド部はポリキャップで挟まれてるんで、実質的には問題ないんじゃないかと…。
森/まあ、こういう作り方もあるという例って事で。 じゃ、この後はいよいよ塗装だな!
根/はい! がんばります!
次回はいよいよ塗装に入りますので、お楽しみに~!
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「OT・ライデンを塗装しよう!(第二回)」
1月13日(火)掲載の、ライデン塗装編の続きでございます。
なんだかんだで、「OT・ライデン(シャドウカラー)」を作ることになった根本ですが…。
森/そーいや前回「OT・ライデンの練習機カラー(白×黄)は無い」って言っちゃったけど、実は存在してたよ~。
根/え、そうなんですか? 森さん、無いって言ってたじゃないですか!
森/いや~、すっかり忘れてた(笑)試験型って設定で、ドリームキャスト版OTの隠し機体として存在してたよ。ほら。
根/あー、なんとなく見覚えがあるような…。
森/ところでどう? シャドウライデンは進んでる?
根/はい、シャドウカラーってことで、参考用にハセガワさんの「テムジン747J」を手に入れましたよ。 説明書のカラーレシピも使わせてもらおうかなと。 共同戦線ですしね!
森/いきなり楽しようとしてるね! でもまあ、整合性からいってもアリか。
根/はい!とりあえず、肩パーツ使って3色置いてみました。 配色は「ライデン512E2」も参考に…。
森/ふ~ん、まあいいんじゃないの? なんとなく全体の予想はついたよ、オレは。 じゃ、さっそく製作開始!!
根/そうですね。 先ずは「合わせ目消し」から手をつけようかなと。
森/OT・ライデンの分割は、オレも色々言って合わせ目がくる位置とか結構工夫してあるけど、それでも「合わせ目消し」をやる部分はあるよね。
根/そうなんですよ。 アドバイスも取り入れながら、できる限り合わせ目が目立たない様に設計したんですけど、それでも最低限ここ(下画像)は「合わせ目消し」が必要ですね。
森/へぇ~。 こんなもんで良いんだ。 さすがバラバラ分割!
根/まあ、細かく見ていくともっとあると思いますが、本体関係はこんなところですね。 ちなみに上の画像でバズーカや関節パーツ、バイナリーロータスは省略してます。
森/そ~いえばさ、胴体の両脇ブロックは「後ハメ」にしておいた方がいいよね?
根/さすが元原型師、鋭いですね。 ここは強度設計上、ボディ前後のパーツで両脇ブロックをはさんでいるんですが、「合わせ目消し」や塗装を考えると「後ハメ」にしたほうが良いですね。 その他にも肘関節や、股間下のバーニアなんかは… あれってバーニアなんですか?
森/…知らない…。
根/…ま、まあいいです。 とにかくそれらは、はさみ込みになるので、「後ハメ」加工にしたほうがいいですね。
森/なるほどね。 で、合わせ目なんだけど、元原型師の根本君はどうやってる? オレは最近まともにプラモ作ってないんだけど…(笑)
根/もっとプラモ作りましょうよ…(泣)合わせ目ですけど僕は、組んでる状態でおもむろに瞬着(瞬間接着剤)を流し込みまして、固まったあとで当て板に貼ったヤスリでガシガシと!
森/豪快だね~。 あとさ~ヤスってると「ヒケ」が出てくるでしょ。 そこはどうしてる?
根/え~と、一応説明すると「ヒケ」というのはですね、パーツに全体に対して樹脂(プラ)の厚みが多い部分があると、その部分だけ収縮が大きくなり他の部分に比べて凹みが目立つという…。
森/あ~も~わかったから、表面処理はどうすんだよ!?
根/スイマセン、一応説明を… で、表面をヤスると「ヒケ」の部分のみ、ヤスリが当たらないわけで、凹みが分かりやすく出てきますが…。
森/凹みがあるんだったら、パテで埋めれば?
根/それでもいいんですけど、それだと作業が大変になってしまうので、凹みに合わせて、周りを削っちゃいます。
森/ちょっ! それは大雑把すぎないか!?
根/大丈夫ですよ! 部品の形が変わってしまわない範囲だったら問題なしです。
森/まあ、そりゃそうか。 それに作ってるのは根本君なんだから根本君なりのやり方で作れば良しだしな。 で、これを全体にやるわけだ。
根/理想はそうですけど、今回は時間がないんで目立つ部分のみでごまかします!
森/身も蓋もないなぁ(笑)
そんなこんなで、表面処理を進めていきますが、次回はその他加工について色々やる予定です。 乞うご期待!
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「OT・ライデン/社内原型師インプレッション」
桑村 祐一[Kuwamura Yuichi]
株式会社壽屋 企画部開発課原型係所属[変わった形のメカ担当]
普段の業務はメカ班にて原型や完成品の製作などを。好きなバーチャロイドはバルバドスとか、見果てぬ夢を見ています。普通のメカもちゃんと好きですよ。
はじめまして、コトブキヤ・原型部門の桑村といいます。
発売を待ちに待ったOT・ライデン! 購入して頂いた皆さんは年末年始のお休みで組まれましたか?
僕もサンプルを頂いたので、早速組んでみました。 社内で色々話していたところ企画の根本に「じゃあ、ブログ用のコメントにまとめてみて」と突然頼まれまして、慌てて書いてみた次第です。
で、先ず、組んでみた感想としては、とにかくパーツ点数が多いです。
ただ、多いといっても無駄に多いわけではなく、色分け・形状の再現など目的を持って設計された分割が殆どですので、作業が進むにつれてその量にも納得していただけるのではないかと思います。
僕が一原型師として気に入っている部分は各部のクリアーパーツの表現で、裏側に格子状のモールドが施されています。 塗装完成品もこの部分は僕が担当したんですけど、このクリアーパーツの裏面にシルバーを塗っておくとより良い感じになります。 光が当たったりしたときに出る立体感がとてもナイスです!
特にOT・ライデンは正面から見た時のクリアーパーツの面積が比較的広く、その効果も大きいですね。 メタリック系のテープなどを使っても良い感じになるのではないかと思います。素組み(いわゆるパチ組)派の皆さんもここだけは是非やってみてください。
プロポーションについても完璧なものと思います。
ライデンは一般的な人型と比べ、
・胸~腰が極端に短い
・脚が極端に長い
・肩が極端に高い
など、五体を一揃い備えつつも明確な意図をもって標準から外し、その中でバランスをとっている節があるので、それを表現できたことは面白いと思います。 個人的にも、こういった変拍子が好きなもので。 無論ハイエンドCGからの立体出力のお陰なので、これは以降のシリーズにも期待できると思います。
また、個人的に不満点を挙げると、各部の可動関係が惜しい感じです。
単純な強度面では、肩口のジョイントがバイナリー・ロータス装備時に心許無い事や(それでも出来る限り大きいジョイント用意したとの事)、肘や足回りの関節に素で立ってる分にはまとまっていて綺麗なのですが、動かした瞬間にそれが崩れてしまい、可動範囲も少々物足りない感じです。 ボムを投擲した時の全身を捻って左腕を振り上げたポーズとか出来れば… などなど色々希望はありますが、そこは自分のライデンを趣味で作るときに取り入れようかなと妄想中です(笑)
仕事とは別に、以前バーチャロイドを個人でスクラッチしたことがあるんですが、ハイエンドCGで示された構造・デザインを損なうことなく可動を得るというのはかなり難しく(更に強度を伴わなければならない)、今後個々の商品に取り組むときの課題になりそうですね。
自分はハイエンドCG(3DCG)という限りなく立体物に近い二次元の画像を見て、絵に描いた餅とは正にこの事とか、遠い目をしていました。
それが文字通り現実のものとなりました。絵に描いた餅が、餅になったのだと。
OT・ライデンの開発中、光成型部品~原型、完成品、テストショットを見たときにそう思いました。
今回OT・ライデンについて「関わった者としての反省点」=「1ユーザーとしての不満点」を様々感じましたが、それらはライデンが立体化されたことの感慨と同時に自らを含めた反省点として、以後の原型製作や商品開発に活かしていこうと、現場の一端にいるものとして常に意識をしています。
その出発点となるOT・ライデンを応援して頂けますよう、宜しくお願い致します。
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