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「ライデンII、バイパーII製品ページアップしました!」

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「ライデンII パッケージアートについて」

今回はセガの森氏による、ライデンIIのパッケージアートについてのお話です。

ライデンII(RNA SIDE)は初のカラーバリエーションキットという事になります。そこで今回は、パッケージアート製作においてのコンセプト等についてお話させて頂こうと思います。
コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズは今まで、DNA(1P)側を先行して発売する形をとっています。そこでパッケージアート製作時には先に出るDNA(1P)側をその商品の基本形と考え、パッと見でどんな形のメカなのかが把握しやすい事を第一義としています。その為にあまりにアクロバティックなポーズ、アングルは控え、なるべく全身を画面に収めた、どちらかと言えば分かりやすいオーソドックスな絵になるように心がけています。

一方RNA(2P)側はバリエーション商品という位置付けでもありますのであまりそういうことは気にせず、純粋なカッコよさやキャラクター性など、アピールしたい所を前面に押し出した形で絵を作っています。これはハセガワ社のフォース、マーズシリーズでも同様のコンセプトで、シャドウやファイアフライなどの限定生産商品では思いっきり雰囲気を優先した絵作りが行われています。絵としてカッコよければ多少分かりにくくても構わない、という事です。
と言うわけでライデンIIのパッケージアートも上記のコンセプトに従い、商品の売りであり絵的に迫力満点のフラグメント・クローを展開、同時に”RNA SIDE”の証である太腿のタングラムマークをアピールする形としました。結果的にOT・ライデンを知らない人には、どんな形のメカなのか分からないようなポージングとアングルとなりましたがカッコよければそれでOKです。画面からのはみ出しも、背景の黒に機体色が溶け込んでしまっても気にしません。とにかく”RNA SIDE”はスタイリッシュでカッコよく!を目指して絵作りを行いました。

まだ少しおっかなビックリではありますが、今後、もっともっと弾けた表現が出来るよう模索していきたいと思います。

それとは別に絵としての画像効果(フィニッシュワーク)についてですが、前回自分が担当したスペシネフでは時間が無かった事もあり、今までの有井氏製作の物と比べて絵の質感がずいぶんすっきり、というか質素な印象になってしまったと反省する部分もありました。今回のライデンIIでは自分なりに絵作りの研究も行えましたので、少しは”色気”のようなものが表現できたのではないかと思っています。
とは言え、絵描きとしてまだまだ経験不足な事は否めません。今後も一作一作向上し、プラモデル本体のみならず総合的に皆さんに楽しんでいただけるような商品を開発できるように努力していきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト/ハイエンドCGについて」

セガの森氏によるフェイ・イェン・ザ・ナイトのハイエンドCGモデリング秘話です!
11年経っても色褪せない、その秘密とは…?

フェイ・イェン・ザ・ナイトは自分が作ったハイエンドCGモデルとしては、OT・テムジン、OT・ライデンに次いで3番目に古いモデルとなります。作られたのは1998年の事です。当時、世のCGクリエーター達は3DCGでのキャラクター表現(メカ、生物問わず)に関して、新たなステップを迎えていました。それは当時のCGツールの機能的な限界や、もっと直接的に、高価であったCGツールの価格の壁を前にし、今できる範囲で、よりリアリティのあるキャラクターはモデリング出来ないのか?という事への挑戦の時代だったと思います。原型師からCGモデラーに転身したばかりの自分も、それまでの3DCGモデルが「いかにもCG」、「CGだから凄いでしょ」みたいなところに止まっているように見えることに歯がゆさを覚え、それらを克服すべく四苦八苦した事を覚えています。そしてOT・ライデンで、真っ黒くて太いスジ彫りや細かい角落としという技法を開発し、まずは一つ、そのハードルを乗り越えました。そして次のフェイ・イエン・ザ・ナイトでは『描線に抑揚をつける』という技法…技法というよりは考え方を手に入れました。擬似的とはいえ立体物である3DCGに『描線』というのもおかしな話かもしれませんが、立体といえども面と面、色と色の境目は線という形で認識されます。そのような線に抑揚をつける事で3DCG特有の『硬さ』や『冷たさ』を無くすことができるのではないか?という有井氏の発想を得ることにより、現在まで続くバーチャロンのハイエンドCGモデルの基本フォーマットが完成したのです。
…とか真面目に語ると、ずいぶん堅くてカッコいい話に聞こえますが、当時のやり取りは…

森/こんな感じでどう?
有/ダメ、可愛くない。
森/えー、こんなもんじゃない?
有/ダメ、これじゃ結婚したくならない。
森/結婚て…じゃあどーしろってのよ!!
有/ここはさあ、もっと膨らんでて、そのままギューっと引っ張って…ここで絞ってやると、ほら!可愛い部品になるじゃない?
森/『可愛い部品』って新しい概念だなぁ・・・。
有/フェイはね、可愛い部品が集まって出来てる、可愛くてカッコいい女の子(ロボット)なんだよ♪
森/ふむ…んじゃ、ここはこうすると可愛いのか?
有/やりすぎ!それだと可愛すぎてメカに見えないよ~。もうちょっと、メカとしてのカッコよさが欲しいな。
森/あー、分かってきた!…んじゃ、これでどうだ!?
有/うはぁ、そうそう!!
森/なるほど、理解した!直線や平行に見えるところでも、ちょと曲げてみたり歪めたり、面の大きさに変化をつけたり、さらにその具合をコントロールすることで、何気ない形でもカッコよくなったり可愛くなったりするんだな!こりゃ大発見!!
有/にゃ~、好き~♪結婚する~(ゴロゴロ)
森/……

今にして思えばこの時の有井氏の「結婚する」発言は、近年の「~~はオレの嫁!」という概念を先取りしているとも言える訳で、こんな所でもオラタンの先見性を垣間見ることができますね…いや、それはどうでもいいんですが。
なにはともあれ、そんな思いで作ったのももう11年前。今回プラモデル化するにあたり、修正が必要な部分もありました。時間が無くてポリゴン割りが荒くなってしまった為に曲面が凸凹してたり、単純に技術不足で思ったような形が出てなかったり、見えないから作ってない部分があったり…。ただし、基本形状については問題は無いと思いましたのでパッと見た感じでは変化は無いと思います。一番変わったのは、CGだからいいやと思って浮かせっぱなしにしていたスカートまわりをフレームで胴体に接続したところでしょうか。
ツインテールはデザインとしてはやっぱり浮いていた方が断然可愛いので、プラモデル用原案として強度も考えて接続部をモデリングしましたが、CGでは依然として浮いている形とします。その代わりという訳ではありませんが、スカートの裏側を含む接続部は上記のようにメカと可愛さの両立を目指して頑張って考えて作りましたので、プラモデルとしてお手元に届けられた際はそういった所にも注目してくれると嬉しいです。

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「VOプロデューサー Dr.ワタリよりコメントを頂きました!」

コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ新規アイテム第5弾は、
「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」より
RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)」です!

発表にあたりVO(バーチャロン)プロデューサー Dr.ワタリからメッセージをいただいております。ご覧下さい!

とうとう、ついに、この日が来てしまったか……

「差し支えなければ、娘さんを嫁にいただきたいのですが」
「ぶっちゃけ彼女は僕だけのもんなんで、ゲームとかに出さないで欲しいんすけど」

……そんな赤裸々リクエストをいただきながら幾星霜、
今日、本日は、泣く子も黙るXデー!!

みなさん、フェイ・イェン・ザ・ナイト、発売決定です!

父親(?)としては、まさに感無量!!

あ、でも、もちろん、プラモですよ~
さすがにリアルは、時代がまだ電脳暦に追いついておりませんので、いろいろ難しい事情があるのです。
その辺、ご理解いただけますと幸いです。

とはいえ、不祥ワタリ、思わず遠い目です。
コトブキヤさんのバーチャロン・シリーズも、はや第5弾。
とうとう、フェイ・イェンまでたどり着いてしまったんですね……

今となっては「?」と思われる方も多いかもしれませんが、このフェイ系列のバーチャロイド、登場するたびに物議を醸す、良い意味での問題児!

「こんな萌え、リアルじゃない」
「バカ言え、巨大ロボ言ってる段階でリアル兵器なんて文脈はヘソが湯沸かし」
「要はオモロければそれで良いのでは」
「とにかく嫌い」
「とにかく好き」
「ある種のキャラゲーなんだから、自分が好きなの選んで楽しく遊べば良いのでは」
「気に入らないのがいると目障り。失せろ」
「オマエが失せろ」
「こんなものがあるからキサマらはダメだと言われるのが、まだ分からんか」
「そういう貴様がダメなのだと、そろそろ分かれ」

もう一体どうしたことでしょう、それまでどんなに和やかな空気に包まれていた場でも、このバーチャロイドが登場した途端にマグマなヒートアップで議論百出、喧々囂々の大騒動になってしまう。

だがその一方で、肝腎のフェイ・イェンは人々の思惑などどこふく風、ゲーセンのモニター内で小気味よく走り回り、ハートビームをまき散らし、ヒップアタックで愛嬌ふりまきまくりです。
なんかもう、この現実を目の当たりにしてしまうと、ある種の「是か非か」論議が虚しく感じられてくる、むしろ右脳全開フルタイム・ハッピーになって「Go! Go! フェイ!!」とか叫んでるくらいの方が解脱への近道なんじゃないかと思えてくる、そんなスーパー・インパクトな存在ではありました。

ただここで忘れずにいたいのは、フェイ・イェンが、単に物議を醸すだけのイロ物キャラではなかったということです。デザイン的に確かなセンスで構築された、高い完成度を誇る可憐機体であるのは厳然たる事実です。

颯爽と登場した初代OMGのシンプルかつ清楚なスレンダー・ラインも素晴らしかったのですが、オラタンに至っては、頭身の変更に始まり、大胆なハート意匠の取りこみ、そして片脚ストライプ・ソックス(@RNA)などの先鋭さが凝集され、美少女メカの最高峰へと駆け上がってしまいました。あくまで個人的な見解ですが、この方向性でフェイ・イェン系ほどの完成度を保っているラインを、私は他に知りません。

そして、そんな突出したメカをラインアップに持てる幸福!

いや~、時代は明らかに良い方向に向かってます。

そんな確信がムラムラと湧きあがってくる今日この頃、
かつて「嫁に」と願った方も、
純粋にプラモとして楽しみたい方も、
思い出深いゲームの愛機として賞翫したい方も、
ついにやってきましたXデー!

まさに、気分はパーフェクト!!

皆さん、発売日まで指折り数えてGet Ready!!
—————————————————————————————————
熱いメッセージありがとうございました、Dr.ワタリ!
なお、ワンダーフェスティバル2009夏にて「RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNASIDE)」の原型展示を行います。
その目で可憐な姿を確認できる絶好のチャンス!コトブキヤブースで皆様をお待ちしておりまーす!!

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「バイパーII パーツ分割について」

スペシネフも無事発売!ということで次はバイパーIIの出番です!!(その前にライデンIIがありますが…笑)

森/根本くんや。バイパーIIも9月発売に迫ってきたけど、このブログではあんまり語ってないんじゃないか?

根/そうですねー。前回は確か5月26日の「完成品について」ですからねー。

森/まぁ、スペシネフとかライデンIIの事もやってたからね。で、そろそろテストショットが届いたりしないの?

根/あ、来てますよ!…うふふ、うふふ♪

森/なんだ、気持ち悪いな…。じゃあ今回はそれを見ながら、パーツ分割について語っていこうか。そういえばさ~、分割に関しては「オラタン」と「OMG」で若干コンセプトが違ってる気がするんだけど。

根/あ、気が付きましたか。シリーズ的には「可能な限りパーツ分割で色分け再現」なんですけど「オラタン」系は「任意の部分を塗装してもらえばほぼ再現」になってまして、「OMG」系は「基本的にほぼ再現」って感じです。

森/「オラタン」はデザイン的に「色分けほぼ再現」にしちゃうと、パーツ数がとんでもないことになるからな~。コンセプトというよりは、デザインから来る仕様の落とし込みの違いかな。

根/そうですね。ですから発売中のアイテムでみると、素組み状態ではOMG・テムジンのほうが見栄えがいいという…

森/OMG・テムジンの場合、省略部分がVコンバータだったり、足裏だったりするから素組み状態の省略は分かりにくいよね。で、今回のバイパーⅡはどうなの?色分割は完全再現?

根/い、いや、さすがに完全とまではいきませんでした。OMG・テムジンは本体の装甲色のなかに黒い凹部分を再現してあればOKだったんですが、バイパーIIはさらにメカ色部分が結構ちょろっとあったりして。

森/そうなんだよね~、ゲームモデルからハイエンドCGモデルへのコンバートの法則に従うとそうなるんだよね。それに装甲色の中にメカ色があると映えるじゃん?

根/はい!ですから開発部門とはずいぶん戦ったんですよ!!コストの問題もあるんで、可能な限り一体化を進めたい開発担当と、「色分けした~い」とゴネる根本という感じで(笑)そんなこんなで頭部の黒い凹部分とかは残念ながら省略された部分もありまして…。

森/あ~、そのあたり根本くんが”イタい感じ”になっているというのは、コトブキヤさんの他の方から聞いてるよ!まあ、ユーザーさんとしては嬉しいと思うんで、その趣旨でがんばってるってことで。

根/はい!それはバイパーIIに限らずなんですけどね!

森/あやしいな~。バイパーIIに関しては、暴走の前科があるからな~。

根/そ、そんなことありましたっけ…?それはさておき、肩周りなんか、かなりいい感じに色分けされてますよ~!

森/なんかごまかそうとしてないか?あ、でもいい感じじゃん。ウイングの部分の透明パーツとかはどうなったの?

根/けっこうがんばってますよ。こんな感じで。

森/お、いいね~。

根/今回は、塗装派の方も無理なくできる感じになってると思います。OMG・テムジンのときは前腕とかは「塗装+組み立て」が大変って言われましたね~!ワンポイントでもフォローはしましけど。

森/たしかに、バイパーIIはなんとなく塗装しやすそうな気がするな。前に根本くんが言ってた「バイパーIα」カラーで作例とかやってみたら?

根/それは趣味としてもやりたいんですけどね!または形状まで含めて「バイパーIα」に改造とか!!

森/いや、オレは見てみたいけど…、結構カタチ違うぞ!振っといてナンだけど、あんまり自分の首を締めないほうがいいんじゃない…?

根/(我に返る)そ、そ、そうですね…。やれたらってことにしてください!

分割にも色々工夫がされているバイパーII、楽しみに待っててください!根本の作例については、あまり期待しないで待ってみましょう!!

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「スペシネフを組んでみて…」

スペシネフを組み立てた森氏ですが、なんだかご機嫌斜めに見えますねぇ…。

根/お疲れさまでした、森さん!いかがでしたかスペシネフは?

森/…痛い…。

根/えッ、な、なにがですか?僕のこの芸風がですか!?それともまさかキット内容に何か問題でも…!!?

森/痛いんだよ、爪とか肩とかツンツンとんがってて!大体なんだよこのパーツは!?「野菜千切り器」か、っつーの!!

根/え、あ、た、確かに、あちこちとんがってますけど…なんでそんなマジギレ状態なんですか?(汗)

森/いや、なんとなくね。別に意味はないよん♪
 
根/そ、そういうのは心臓に悪いんで止めて下さいよ~(泣)…で、いかがでしたでしょうか、スペシネフは?

森/前にも言ったけど、スペシネフは自分がモデリングしてないからね。今回プラモデルになって新たな発見がたくさんあって面白かったよ。

根/それはどんなところでしょうか?

森/スペシネフって「骨っぽい」とか「悪っぽい」とか、VRの中でも群を抜いて非常に強烈なイメージを持ってるんだけど、その反面、実際各部がどんな形でどんな風につながってるかとかを把握してなかった、もっと言えば強力なキャライメージのおかげで、今までそういうことを把握する必要が無かったんだな、と思ってね。で、今回プラモデルを組み立てていくと、具体的な部品の形が分かるじゃない?もうそれが単純に面白かったねえ。こういうのはプラモデル製作の醍醐味だよね、と。

根/確かに!実際に手で触れると理解は深まりますよね!!

森/で、部品が刺さるわけだよ、手に。

根/そ、それは…あ、そうだ!森さん、デカールで苦労されたようですね、今からデカール講座やりますよ!!

森/いや、冗談だからそんなにあせらなくても…まぁいいや(笑)そうなんだよEVLバインダーの大きいマークと機体名のデカールが貼りにくくてさあ。どうにか頑張ったけど、なにか良い方法はないかね?

根/そうなんですよね、あそこは段差にかかってますから、そのままだと貼りにくいんですよね。で、そんな場合は思い切ってデカールを切り分けてしまった方が綺麗に貼れますよ!


デカールの切断位置は目安です。切断する場合は自己責任でお願いします。

森/あー、確かに。自分も貼ったあとでそのへんで切ってどうにかしたからなぁ。事前に切って位置を合わせた方が楽だよな。

根/はい!位置合わせは水を注しながら調整しますけど、その過程で糊が流れてしまうことがありますので、そんな時は市販の「デカール定着剤」や「水溶き木工用接着剤」で対処していただければと。

森/なるほどね~。あ、関係ないけど、スペシネフのデカールは透けが少なくなってるね。品質改善した?

/はい!印刷の仕方を工夫してもらいました!今後もっと質を上げられるよう研究中です!

森/お、良い姿勢じゃない♪んじゃ、そろそろ恒例のワンポイント改造を紹介していこうかね~。まずは首から。

森/特に難しいことはしてなくて、よりうつむかせることが出来るように見えなくなる部分を削っただけ。でも普通に飾っとく分には、やってもやらなくてもいい位のものだねぇ。

根/森さんは可動まわりをいじるの好きですよね?

森/うん、もともと可動モデルは大好きだから。カッター一本で出来ることなら積極的にやっちゃうね。で、次は可動には関係ないところで手首(爪)まわりをいじってみた。詳しくは画像を見てもらおうかね。

森/真似する人は、ひん曲げる時に折ってしまわないように気をつけること。あと、画像ではプラモデル用薄刃のこぎりを使ってるけど、カッターや針でけがいてやっても同様の事は出来るね。

根/これは効果絶大ですね!この部分は開発中どうにかしたいと思っていたんですが、左右手首の爪パーツを共用してコストダウンをしなければならなかったんであきらめたところなんですよ~。黄緑色の「掌に当たる部分」でやろうにも金型の方向性の関係でまっすぐじゃないと抜けませんし…。

森/うん、それはパーツ見てると事情が分かるよねぇ。んで、版権元であり、プラモ開発者であり、また客でもある自分としてはプラモデルがより理想形に近くなるように、こういう形でフォローしていこうかと思ってね。

根/ほ、本当にいつもいつもありがとうございます~!(感涙)…しかし森さん、今回もエアブラシを使いませんでしたねぇ。○ッキーも使いませんでしたが。

森/さすがに○ッキーは出番がなかったわ(笑)まぁ、どのみち継ぎ目も消さないパチ組みみたいなものだから筆のほうが手軽でいいかな~、ってね。でも、そろそろ全塗装もしたいかな~って気持ちになってきたよ。

根/お、そうですか!そうですよね、たまにはやらないと腕が鈍っちゃいますよね!

森/いや、そもそも原型師時代も含めて、もう17~18年も真面目に塗装なんかしてないし(笑)だからそんなのとっくに鈍っちゃってるから大丈夫!

根/え、そ、それは大丈夫じゃないんじゃないですか?っていうか何が大丈夫なんですか!?

森/さあ~?でも模型(趣味)は楽しんだ者勝ちだからね。細かいことは気にしない気にしない~♪

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「スペシネフ組んじゃったよ!!」

スペシネフを買って帰宅した森氏の前に立ち塞がるのは…?

森/…ただいま~(コソコソ)

嫁/その袋に入ってるのが゛ロマン゛って奴だね?

森/…いやー、ほら、皆さんに買ってもらいたいなら、まず自分から行動しないと…

嫁/……

森/(やはり相談無しはまずかっただろうか…)

嫁/な~んてね、ウソ嘘♪はい、おかえり~。スペと一緒にお風呂入っといで(笑)

~~~例によってパーツ洗浄~~~

森/ふう、どうやら怒ってないみたいだな。良かった…本当に良かった…(←ビビりすぎ)
それはさておきパーツ洗浄ね。クリアーパーツは材質的に粘りが無くてもろいし、細かいし、一か所でしかランナーに繋がって無いパーツが多いから、特に優しく丁寧にね!

~~~まずは下準備を~~~

森/今までは黒とメカ色(関節部等のグレー)ぐらいしか塗るとこ無かったけど、スペシネフは色分け分割されてない所もあるから、今回はちょっと塗ってみようかね。

森/まずは塗料の用意ね。説明書にも調色ガイドが載ってるけど、部分塗装の場合は成型色に色を合わせる必要があるから、そっち優先で自作しちゃおう。基本的に、白、黒、赤、青、黄色があればどんな色でも作れるしな。あ、あとシルバーも必要だな。これらを混ぜてスペシネフに必要な色を作るわけだが…ここでワンポイントアドバイス!色を混ぜる場合、薄い色に濃い色を少しづつ混ぜていくのが定石ですが、色によっては順番を前後させた方が作りやすいこともあります。例えば黄緑色ならば「黄+緑+白」という順番で作ると色味の調整がやりやすいですね。その時、いきなり塗装に必要と思われる量を目安にして混色を始めると、色味調整の過程で思いがけず、その他に使うあてのない大量の塗料が出来上がってしまうことがあります。ですから、まずは塗料皿などで少量混色して色味を確認し、その時の分量(カラーの割合)を目安にして後から量を増やす方が無駄がないと思います。あと、色を成型色と合わせる為にランナータグなどに試し塗りをしますが、塗料は乾くと色が暗くなりますので、乾燥状態の色を見ながら調色するようにしましょう。とは言え、少しくらい色が違っても遠目でみれば分かりゃあしません(笑)

森/…う~ん、なんか筆塗りするのにちょうどいい量が出来てしまった…。よし、今回も筆塗りでいいや!エアブラシをセッティングするのもメンドクサイからね!(←宝の持ち腐れ)

~~~筆でちょっと塗ります~~~

森/と、言うわけで、まずは塗らなきゃいけないところを先に全部塗っちゃおうかね。その方が作業内容が整理されて流れがいいし。さて、塗料は薄めにして筆でささっとね。と、ここでもワンポイントアドバイス!筆塗りは一回目は縦に塗ったら二回目は横に、と十字に塗り重ねるのが定石ですが、はみ出さないように…と気を使うと筆運びが難しい部分も出てきます。そんなときは筆塗りですがマスキングをしてしまいましょう。マスキングをすることにより、はみ出しを気にせずムラ無く塗るための筆運びを優先させることができます。あと、多少ムラになっても遠目で見れば分かんない分かんない(笑)

森/アイフリーサーの鎌状態用の差し替えパーツの黄緑色の部分を綺麗に塗るには、パネルだけを塗ろうとしないで、黄緑色のパネルの周囲を残してマスキングして、白で全体を下塗り→黄緑を塗る。乾いたら今度は逆にマスキングして隣合ってるメカ色を塗る。

森/最後に黄緑色の周囲につや消し黒を塗って、はみ出しを拭き取る、と。

森/ほら綺麗♪

~~~塗ったら組みます~~~

森/さて、必要なところも大体塗り終わったから、これからは楽しい組み立ての時間だよ~。っと、その前に今回はクリアーパーツにも黒を塗らなきゃいけないんだよな。まずはいつものように裏にシルバーを塗ってから、エナメル系のつや消し黒を塗って…はみ出したところはうすめ液で拭き取ってと。あ、パーツに付いてる「湯だまり」みたいなところは切り離さずに残しておくと、塗る時にそこを持つことができるのでちょっと便利だな。

森/で、パーツを組み入れて…ありゃ、上手く固定できないな…。クリアーパーツには勘合(パーツをはめ合わせる凹凸)が設定できないからしょうがないけど、接着剤だと裏に塗ったシルバーが溶けちゃうしな…。よし、「塗料で接着」するか。受けになるパーツにつや消し黒をたっぷり目に塗って、クリアーパーツをはめ込んで、と。シルバーはラッカー系、黒はエナメル系だからこれなら大丈夫♪隙間にも塗っとこうかね。これで放置して乾燥させれば結構がっちり着くんだよね~。ここ以外のクリアーパーツは逆にはめ込みがきついところもあるな…。そういう場合は緩くなるくらいにパーツを削って調整してから、つや消し黒で接着すればパーツが折れたり、すっ飛んで行って泣きながら探すはめにならずに済むので、ぜひお試しいただきたい!(←経験者)

森/ふ~ん、スペシネフは結構左右で違ってる部品が多いな。しかも形が似てるから混ざっちゃうと分かんなくなりそうだな…。大きなパーツには左右を書き込んで、と。さらに100円ショップなんかで売ってるこの手のトレイに切り出したパーツを入れておけば安心♪



森/爪はさらに一本一本形が微妙に違ってるから、より間違えやすいよね。そういう時は説明書の上に置いておくようにすれば万全ナリ~。(←地味なテクニック)

~~~意外と強敵~~~

森/羽のデカール貼るの、今回は結構難しいな…。どうにか貼れたけど、このへんは根本君にデカール講座をやってもらおう!(←他力本願)
あと、ここはちょこっと改造しとこうかね。…うん、よりカッコよくなった!!

嫁/どうだい、”ロマン”は完成したのかい?

森/…君、やっぱり怒ってるんじゃないのか…?

嫁/いや~、別に~(笑)

森/…なにはともあれ、完成!!

嫁/お~、箱は普通の大きさだけど組むと結構大きいねぇ。

森/うん、細いパーツが多いから華奢だけど、前後左右に広がっていくデザインだからマスボリュームは大きいね。でもその奥行き感が写真だと出にくいんだよな~。

嫁/まぁ、実物がカッコいいから良いんじゃない?このカッコよさを実感できるのは組んだ人だけ!ってことでさ。

森/お、いいこと言うねぇ♪

嫁/けど、ウチは買ってきて一個組んでも、サンプルで貰った一個が残るよね。このペースで積んでいくと置き場所が無くなるんじゃないかなぁ?それが心配。

森/そうなんだよね~、棚を増設すべきかなぁ。こことここの壁に棚を吊れば相当積めるけど…

嫁/そうなるともう「模型要塞」だね、この部屋(笑)

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