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「バイパーII パッケージアートについて」

今回はセガ森氏によるバイパーIIのパッケージアートのお話です!

いよいよ今月の発売のバイパーIIですが、発売日の告知は今しばらくお待ちいただきまして、今回はパッケージアートについてお話させていただこうと思います。

当シリーズのパッケージアート製作のコンセプトは以前、ライデンIIの時に語らせていただきましたが…なんかついこの前ライデンIIが出て、もう次が出るのかと思うとこのハイペースっぷりに軽く戦慄すら覚えますが、まぁそれはそれとしまして(笑)実は、バイパーIIは先に出たライデンIIより前に絵を作っていまして、実質、私が担当したパッケージアートとしてはスペシネフに次いで二つ目ということになるのです。なので、もしかしたら絵的な処理がスペシネフより一段進んだけどライデンIIまでは達してない、という発展途上な感じが出ちゃってるかもしれません。だとすると若干恥ずかしくもあるのですが、逆にそういうところも見てもらって人が(私が)進歩していくさまとかも楽しんでもらえる要素としていただければありがたい、と思うことで恥ずかしさを緩和させたいのですが皆様いかがでしょうか?もちろん今後も進歩できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!
というわけで、今回のバイパーIIは1P仕様となりますので、ポーズやアングルは1P側のコンセプト通り「分かりやすさ」を主眼に置いております。ちょっとワンパターンかなぁ、と我ながら思わないでも無いところにも気恥ずかしさを感じつつ、OMG・テムジンのパッケージアートと対になるように意識して製作してみました。

空中のバイパーIIVS地上のテムジンといった感じです。本当はジャンプ中ということで背部のバインダーを開きたかったんですが、そうすると盛大に画面からはみ出してしますので、まぁイメージ画像ということで見ていただければと。OMGはゲーム中、VRが「敵機に視線を向ける」という仕組みがありましたのでそれを再現してみました。
…視線の話が出たついでに、私がパッケージアートを作るにあたりもう一つ意識していることをお話しましょう。それは、「見る人に対して、安易に視線を合わさないようにする」、要するにVRが「こっちを見ない」ようにする、という事です。絵を作り慣れていない自分がパッケージアートを担当するに当たり、視線を合わすと割と手っ取り早くカッコよくなったりしっくり来る絵になってしまい、ポーズやアングルを突き詰める前に満足してしまうのでは?という懸念がありました。そこで安易な手に頼ることなくカッコいい絵を作れるように、このような縛りを自らに課す事にしたのです。という訳で、今回バイパーIIでは上記のような条件でパッケージアートを製作したのですがもちろん、何が何でも視線を外すという訳でありません。今こそ必要だ!と感じた時には、思いっきりお客様を睨みつけるような(見つめるような)絵も作ってみたいと思っています。
そのような絵の似合うVRはどれでしょう?皆さんも想像してみて下さいね!!

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ライデンII(RNA SIDE)を組んでみて…

今回はちょっと長めですが、初心者に役立つ(意外な?)How Toがいっぱいですよ~。

根/森さん!なんでライデンIIでは恒例の「買いに行ったよ!!」が無かったんですか!!?

森/え、なんだよいきなり。だってコトブキヤ三店舗全部行っちゃったし。

根/大阪の日本橋店と通販部門がまだあるじゃないですか!

森/バカ言え、その為だけに大阪まで行けるかっての!あと、通販で届くところ紹介しても絵的に地味すぎるだろ、ソレは。(皆様は是非、お近くのコトブキヤ直営店、または通販でお買い求め下さいね~)

根/それはそうなんですが…

森/まぁまぁ、今回も近場で買ってはいるから安心なさい。で、ちゃんと組んだから今回はそれを見てもらおうかねぇ、と。

森/やっぱ黒いライデンはカッコいいね~。本当は今ちょっと忙しいから組む予定はなかったんだけど、組んで良かったよ♪

根/ありがとうございます!で、いかがでしたか?って、まぁフラグメント・クロー以外はDNA SIDEと同じですんで、特に語ることも無いかと思いますが…。

森/いやいや、モールドが足りなかったところも修正されてるし、DNA SIDEでオレがやった「関節部の間延びを抑える為に、手首のポリキャップを削ってヒジ関節をより押し込めるようにする」っていう改造が反映されてたりして、実はちょこちょこ改良されてるじゃん?

根/え!そうなんですか!?…知りませんでした。

森/え!そうなのか!?…う~ん、これはアレか、現場の判断で修正してくれたってことか?だったらある意味、関わるスタッフが一丸となってクオリティアップをしてくれてるってことで喜ばしいとも言えるがな。

根/は、はい!そういう事ですよ!!みんなバーチャロン大好きなんです!!!…ということにしてにおいて下さい(汗)で、それを踏まえて今回のワンポイントアドバイス的なことはありますか?

森/そうだねぇ、まずは関節の強度アップかな。DNA SIDEでもちょっと気になってたんだけど、特にヒジ関節は大きいバズーカを支えるには軸が細くて少し不安があるんだよね。これは単純に軸のキツさの問題じゃ無くて、可動軸の径の問題だったりするから、根本的に修正しようと思うと、軸径を太くできるように関節部のデザインごと変更が必要なレベルになっちゃうんだよね。

根/そうですねぇ、それはもう金型修正の範囲を超えちゃいますね。それに商品状態であまりキツく調整すると「組めない」という問題も出てきますし…。

森/まぁ決して商品状態ではユルユルで話しにならない、ってことでは無いんだけどね。てなわけで、ユーザーとして出来る調整ってことでやってみたよ。一般的に可動軸は「プラ軸+ポリ穴」又は「ポリ軸+プラ穴」っていう構成になってることが多いけど、ライデンのヒジの場合は「ポリ軸+プラ穴」っていうパターンだよね。

根/はい、そうですね。そういう場合は穴の内側に瞬間接着剤を塗って、穴を狭くして関節の硬さを調整したりしますが。

森/ポピュラーな手段としてはそうだよね。でも瞬間接着剤って固まるとかなり硬くなるし、均一な厚みで塗るのが意外と難しいんだよね。穴の内側とか特に。

根/あー、確かに。凸凹になっちゃうとポリ軸を削っちゃって、結果的に何回か動かすと逆に緩くなっちゃうこともありますね。均一にしようとして塗りすぎると、きつくなり過ぎてポリ軸がねじ切れたりもしますし。それに厚塗りすると垂れたり、全然固まらなかったり…。

森/そうそう。で、要するに瞬間接着剤じゃなくても、何かを塗って調整出来れば良いわけだよ。そこで今回は「マニキュア」を使ってみたよ。

根/え!マニキュアって爪に塗るあのマニキュアですか!?

森/そうだ、ヘアマニキュアとかじゃないぞ。もちろんプ○キュアでもなく、爪に塗るあのマニキュアだ。

根/なんでマニキュアなんですか?それって、普通の塗料じゃダメなんですか?

森/いや、ダメじゃないんだけどね。マニキュアって模型用の塗料に比べてポテっと厚塗りしやすいし、厚塗りしてもムラになりにくいし、乾燥したあとも微妙な弾力があって塗膜も強いから実は使いやすいんじゃないかな~と思ってな。で、嫁のを借りてみたらプラへの食いつきも良くてこれがバッチリ!!関節の動きに良い感じの粘りが出たよ。なので肩と腰のボールジョイントにも念のために塗っといた。

根/ははあ、なるほど~。それにしてもよく思いつきましたね。

森/モデラーたるもの、なにか模型に使える物はないかと日頃からアンテナを張らなくちゃな。100円ショップやホームセンターなんか1日いても飽きないぞ。とは言えこのマニキュアも、質によってプラへの食いつきとか硬さとか違うだろうから、まだまだ研究が必要だけどな。だいたい嫁のをこの先もずっと使い続けるわけにはいかないし。

根/確かに(笑)で、他には何かありますか?

森/そうだなぁ、あ、フラグメント・クローのクリアーパーツをランナーから切り離す時は慎重に、ちゃんとゲートを残してニッパーで切ってから、カッターやヤスリで丁寧にゲートを削ってやること。クリアーパーツは脆いしゲート周りが白化しちゃうとリカバリー不能だから注意しないとね。あと、スペシネフで紹介した「エナメル系の黒での接着」はやらない方が無難だろうね。細くて複雑な形だし、クローにはめ込んだ状態でテンションがかかってエナメルシンナーでひびが入る可能性があるから。接着が必要だったらラッカー系や水性アクリル系の塗料なら大丈夫だし、もちろん両面テープや木工用接着剤でもOKだね。

根/よく言われてますよね、エナメルシンナーでのひび割れ問題は。

森/うん、よく聞くんだけど…オレは別に割れたこと無いんだよなぁ。だからオレはスミ入れ&スミ塗りにはエナメル系のつや消し黒を使ってるけど、気になる人は水性アクリル系の黒を使っても良いかと。伸びが良くて筆塗りしやすいしね。

根/そうですね、水性アクリル系ならラッカー系の上に塗っても拭き取れますしね!

森/あとは太腿のタングラムマークはハイエンドCGモデルでは側面の○モールド部分が抜けてるんだけど、これを再現したテクニックを紹介しようかね。今回初めてマークセッター(デカール定着剤)も使ってみたし~♪

根/…森さん、プロとは思えない一段づつのステップアップですね。

森/うるさいな~、現役の頃は原型製作ばっかりで塗装まではやらないことの方が多かったから、その辺は手薄なんだよ!!

根/その割には良いコンプレッサーとか持ってるじゃないですか。いい加減使って下さいよ!使わないなら僕に下さい!!

森/やらねぇよ!!…じゃなくて、デカールの話だよ。まずはマークセッターを使って太腿にべったりデカールを貼る。位置を決めたら水をつけた綿棒で○モールド部分を押さえてやるとマークセッターのデカール軟化効果である程度モールドに密着するから、デカールの上からモールド位置が見えるようになる。そしたら針で○モールドに沿ってつついてやって、不要部分を丸く切り抜く。切り抜いたら浮いた部分を綿棒で押さえてやって、モールドの縁部分にデカールを密着させる。ポイントはカッターではなく針でつついて切り抜くところだね。太腿正面の凹モールド部分も同様に処理して、凹部分用デカールを貼ってやればいいね。

根/なるほど、○モールドの周辺はデカールが浮いているわけですから針でつつけばデカールは切れますね。カッターより小回りもききますし。

森/そういうこと。カッターだとカッター自体の重みで細かいコントロールがしにくいこともあるからね。浮いてるデカールを切るなら針で十分。デカールを押さえることも出来るしね。あと、デカールを密着させる時には、別にマークセッターじゃなくてお湯を浸した綿棒で押さえてやってもいいね。マークソフター(デカール軟化剤)は効き目が強すぎて必要以上に軟化することがあるから、水で薄めて調節すると安心かな。

根/では他には…あ、バズーカの砲口を開口してあるじゃないですか!

森/そうそう、DNA SIDEの時にやろうと思って忘れてたから、今回やってみたよ。

根/本当は製品状態で開口しておきたかったんですが、パーツ成型の都合で出来なかった部分ですよね。

森/突き出しピンの位置の都合とか、色々事情があるもんだよね。勉強になるよ。で、穴を開けるわけだけどプラモ改造の初心者講座的に画像を見ながら説明しようかね。

森/モーターツールとかリーマーとか、そういう特殊な工具は使わなくても、丁寧にやれば出来るもんだよ、と。ピンバイス(小型ドリル)も今や100円ショップでも売ってるし。むしろデザインカッターの方が馴染みが無い人の方が多いかもね。普通のカッターだと刃が入らない所にも使えるから一本あると便利だね。

根/そうですね~、僕らモデラーからすると持ってて当然、知ってて当然と思ってる物が意外と一般的じゃなかったりしますよね。

森/そそ。あと、その他の注意点としてフラグメント・クローのこのパーツは切り離す部分を間違えないようにする、塗装する人は肩の蓋になるパーツを塗り分けるのを忘れないように、って感じかな。

根/今回も細かいところをフォローしていただいて、ありがとうございます!!その為にわざわざお時間を割いていただいて…

森/いやいや、楽しいからいいんだよ。それに今回RNA SIDEが出たから、やっと戦わせる事ができるわけだよ!!

根/こ、これは正しい「男の子の遊び方」ですね!!

森/そうそう♪というわけで、これからも皆で一緒に遊ぼうぜ!応援ヨロシクなー!!

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フェイ・イェン・ザ・ナイト塗装完成品について

今回は、早くもフェイ・イェン・ザ・ナイトの塗装完成品についてのお話ですよ~。

根/…年末発売なんですけどね~。早いですよね。

森/確かに、もう塗装完成品の発表だしな。早すぎないか?

根/でも、受注の受付の時期を考えるとこうなっちゃうんですよね~。でも各模型誌さんでの紹介も含めて発表のタイミングは計ってますんで。

森/なるほど、プラモデル開発も目に見えない流れが色々あって大変だわね。まぁ発表から発売までの期間も楽しんでもらえるように、このサイトも頑張っていこうかねぇ。

根/はい!よろしくお願いします!で、今回はフェイ・イェン・ザ・ナイト(以下フェイ・イェン)の塗装完成品についてですが。…なんだか、フェイ・イェンについては妙に手厚い(熱い)ような感じがするんですが、僕の気のせいでしょうか?

森/あー、なんか暴走しやすいよね、フェイ・イェンが絡むと(笑)設定通り、周りを巻き込むパワーがあるんじゃない?

根/なるほど!ではこれからも突っ走りましょう!!では早速…

根/可愛い…です。

森/まあ…な。いや、その…いいな。

根/…いいです♥

森/…な♥

根/あ………このままいくと、僕たちのキャラの維持が困難になってきますんで、いつものように、切り替えて各部を見ていきましょうか。

森/…そ、そうだな。

根/まずは、先日の「原型ついて」にもあった、「エンジェランとお揃い」の肩ですが。

森/そうそう、これだよ。前の設定では無かったんだけどね。

根/すいません!可動のために切り欠きが入っちゃったんですが…。

森/いや、それはしょうがないって。実際は凄く小さいパーツだからね。ま、それはさておき、いつかはエンジェランと並べてみたいなあ…なぁ?

根/は、はい!その夢はいつか実現したいです!そのために今回のフェイ・イェンでプラモデル開発のノウハウを蓄積したいですし、売り上げ的にも「エンジェラン(女性型)もいけるぞ!!」っていう感じになってくれればと。

森/大丈夫じゃない?エンジェランなら。

根/だといいんですが…でも、油断は禁物ですよ!…で、フェイ・イェンの話に戻りまして、森さん、胴体部分について何か一言おありだとか?

森/あー、そうそう。イメージとして胴体は、レオタードやスク水っぽい物を着ている風なね、そんな感じをイメージしてる。

根/ス、スク水ですか……

森/色自体は関節部とかと同じグレーなんだけど、モデリング時のボディラインの起伏の表現とかをね。そういったものを着ている感じで!って有井君が言うからさぁ(笑)

根/な、なるほど、流石ですね…でも、だったらどうして色や質感を他の関節部と変えなかったんですか?バーチャロン的こだわりから言えば、変えればもっとそういう部分が強調できたんじゃないかと思うんですが?

森/いや、当時変えてみた事はあったんだけど…なんていうかね、生々しすぎてこれはヤバイ!ってなっちゃってね(笑)まあ強調だけじゃなくて抑えることも必要かな、と。

根/な、なるほど…(どんな感じだったのか、気になる…)え~、気を取り直しまして、意外だったのは、靴のピンクのラインですね。ここだけ他で使用されていない「ピンク」なんですよね。

森/そうそう。ここだけは脚とかで見れる「ピンク」と「赤」のどちらでもない「濃いピンク」なんだよね。

根/なんでですか?いわゆるロボットの配色としてはかなり「?」な感じなんですけど。

森/だってその方が可愛いじゃん?

根/あ、そうですね!って言うか、やっぱりそうなんですね~。あと、打ち合わせで知ったのは「白」も単純な「白」ではないんですよね。

森/そうだね。かなり淡い「クリーム+ピンク色」的な微妙な色を指定させてもらったんだけど、きちんと再現してもらえて良かった!今回の画像で伝えきれてればいいけどね。

根/この「白」も含めて今回の色の調合は、大変だったみたいですよ。フェイ・イェンは「可愛い」要素が必要だったんで。VRを含めていつものメカ的「カッコイイ」路線じゃないんですからね。

森/コトブキヤのメカ造形スタッフさんも、なかなか「可愛い」を求められることはないだろうからね。でもこの塗装見本は、かなりいい感じにまとめてもらったね!

根/ありがとうございます!では最後に、「原型について」にあった「女の子らしいポーズ」で締めたいと思いますが、森さんいいですか?

森/うん。でもこれって、必殺技…だよな。

 

ということで、必殺技も決まったところで今回はおしまいです。フェイ・イェン・ザ・ナイトは厚く&熱く取り上げていくとのことなので、引き続きお楽しみに!!

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「ライデンII発売予定告知です!」

8月11日(火)の回でも、発売直前ということで語られたライデンⅡですが、発売日が見えてまいりました…。



根/…森さん、夏はライデンIIの季節ですよ。

森/それはもう良いよ!!さてはお盆休みボケだな!

根/そ、そんなことありませんよ!そういえば森さんもお休みあったんですか。

森/まあ、世間並みには。

根/何してました?あ、『自腹で買っちゃったよシリーズ』の埋め合わせとして家族サービスとか?

森/何だよ、埋め合わせって!…それも含めてまあ色々だよ。あと、○○○のテストショットを組んでみたりな。

根/いいですね~。『夏休み&プラモデル』ってベストマッチングじゃないですか!

森/まぁ、成型色はメチャメチャだしチェック用だけどな。ってまさか、今回このまま夏休み話じゃないだろうな?

根/とんでもない!タイトルをちゃんと見てくださいよ。ライデンIIの発売予定告知ですってば!

森/で、どうなの?

根/え~と、現状ですね、一般の店舗さんでは21日(金)発売予定ということで、お知らせします。毎回で申し訳ないんですけど、お求めの地域やその他の状況で前後する場合があります。

森/そうだね。やはり目安ということで理解していただけると有難いよね。でも、オレ達みたいな勤め人はともかく、学校の方はまだ夏休みということでさっきの『夏休み&プラモデル』が楽しめるわけだね。

根/そうですね。夏は塗装にも最適ですよ。乾燥は速いし、カブらないし。バーチャロイドのようなグロス(光沢)が基本のアイテムにはナイスな季節ですよね。

森/夏休みを利用して、集中して徹底的に作り込むってのは確かにいいかもな。また例によって「オレに作例作って」とか言うのは無しね。だって、休み終わっちゃったもんね~。

根/そんないつもいつも言いませんよ…(本当は言おうと思ってた)まあ、僕も休みは終わっちゃったんで、ユーザーの皆さんに『夏休み&プラモデル』を満喫してもらうって事で。

森/お勤めの方は無理なんじゃないか。

根/そうですね。お勤めの方は土日などでライデンII満喫して頂きたいです!

ということで、ライデンIIはもうすぐ発売になりますので、皆さま、もうちょっとだけお待ち下さい!

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「シリーズ第6弾は何故フェイ・イェン・ザ・ナイトなのか?」

こんにちは、コトブキヤ・バーチャロン企画担当の根本です。
「フェイ・イェン・ザ・ナイト」が先日のワンダーフェスティバル2009夏での会場や、各模型誌で試作原型が発表されました。今回は例によって、シリーズ第6弾は何故「フェイ・イェン・ザ・ナイト」になったか、について語ってみたいと思います。

現在展開中のコトブキヤ・バーチャロンシリーズは、ある程度のアイテム数を一グループと想定し、その中でOT、OMGの交互展開や人気や価格のバランス、シルエット(外観)バリエーションの幅を持たせるなどのテーマを元にラインナップが組まれています。
そして、企画の初期準備段階でセガさんにラインナップ提示した時には、実は「フェイ・イェン」系(女性型)機体はエントリーされていませんでした。

コトブキヤとしては、バーチャロンは膨大な世界観設定や、各機体毎に兵器開発史を含めた設定が存在するリアルロボット系作品であり、そのような作品においては、ガチガチの兵器的機体の方に高い比重で需要が存在すると思っていました。
当時、セガさんサイドとしては女性型機体を含まないラインナップ案を見て「温存している」と思っていたらしいのですが、実はコトブキヤサイドは上記のような認識しており、その後の打ちあわせで、実はモデラーの趣向はそのような硬派な方向のみではなく、いわゆる「萌え系」にも強烈な支持があるという状況を伝えられ、ラインナップ案に修正をかけたという経緯があったのです。

「フェイ・イェン」系のアイテムのエントリーは、先の「シルエット的に類似の機体を連続させない」というテーマを揺るがすことはないですし、セガさんと打ち合わせを重ねるにしたがい「やはりシリーズ序盤に一体は入れておきたい」という認識が強まっていきました。根本個人としては、リアルロボ系の「カッコ良さ」と女の子キャラ「かわいさ」を融合させたOMG「フェイ・イェン」への趣向もあったのですが、やはり第5弾(当時はまだライデンIIの発売が未定でした)として、セールス的にその次のアイテムへの強力な援護射撃が必要であり、それが可能であろうという期待を込めて、OTから「フェイ・イェン・ザ・ナイト」の登場となったのです。

などなど色々語ってきましたが、CGモデルを修正してもらったり、原型が出来たり、パーツ分割を考えたり、バリエーション展開計画など検討しているうちに
かなり魅了されてしまいまして、今ではいつもの「本当は僕が欲しい」アイテムになっております。

ということで皆さん、「フェイ・イェン・ザ・ナイト」良いですよね

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「ライデンⅡ 出撃直前!」

 発売直前に迫っております、ライデンIIについて改めて語ってしまいます。

根/森さん、8月といえばライデンIIの発売ですよ!

森/…は?

根/ですから、夏はライデンIIの季節なんですってば!

森/…夏とライデンとは別に関係ないだろ!そもそも8月発売って計画したのは根本君じゃないの?ボケたこと言ってないで、今月発売なんだから組み上げた状態を紹介しながらアピールしないと!

根/僕もそれを考えていたんですよ!では、以前の「フラグメント・クロー テストショット到着!!」で触れなかった部分を紹介していきましょうか?

森/そうだね。でもまあ、OT・ライデンは第1弾だったこともあって相当語ったからなぁ。で、今回RNAカラーになったってことで、当然だけどクリアパーツの成型色が変わったよね。

根/いわゆる「クリアピンク」になりました。DNA版は「クリアグリーン」成型で、DNA版発売当時は「自分でRNAカラー塗装にできない」「オリジナルカラーにできる様に無色クリア(透明)が欲しい」というご意見を頂きましたが…。

森/オレとか根本君もそうだけど、実際に塗って作れる人には無色クリア(透明)で良いじゃんって思うかもしれないけど…この問題はいつも悩ましいんだよね。どこまでを成型色で再現してどこからを塗ってもらうか、ってね。あと、このシリーズは出来る限り「組んだだけでそのキャラクターを再現できるようにする」っていうコンセプトもあるから、そうなると無色クリアは優先度が下がっちゃうよね。それと、これは余談なんだけどクリアカラーって塗りで綺麗に発色させるのって意外と大変なんだよね。というわけで、まずは買って頂いたお客さんが確実に「ライデンII」というキャラクターを手に入れられるということが大事ということで。

根/塗りでの発色は確かにそうですね…。シャドウカラー・ライデン作例の時も結構大変でした。

森/でしょ。なので今回のライデンIIのクリアパーツもがんばって調整してもらったんだよね。

根/はい、がんばりました!調整といえば今回は「オレンジ」の成型色は、森さんのアドバイスで直しましたね。

森/成型色の調整って大変だと思うんで、迷ったんだけど初めにみせてもらったものは、「オレンジ」が若干「軽い」というか「安い」感じだったんだよね。だから汚くならない程度にトーンを落としてもらったと。

根/DNA版の時に、僕が本体の「赤」で大騒ぎしたのと同じ感じですね。その節はお騒がせしました…。

森/まぁまぁ、その時の経験がその後の成型色調整に役立ってるんだからいいじゃない(笑)でもプラモデル成型色の「赤」系統ではどうしてもぶつかる問題だよね。塗装できる人からすると「どうせ塗るし」ってことで全然大したことじゃないんだど、素組みや「簡単フィニッシュ」でも満足感を得られるように、出来る限り気を使ってるわけですよ。

根/はい、そうなんです!あとは遂に明かされる肩ブロックの前面パネルの秘密ですね!!

森/ああ、あれね。そんな大袈裟なものでもないけど、DNA版発売時は若干話題になったかな。当然あれはフラグメント・クロー接続用ギミックなんだよね。つまりこれって同時開発だったってことだよね。

根/実はそうだったんです。当時は、言いたくてしょうがなかったです(笑)けど当時はまだRNA版が発売できるかどうかわからなかったので言えなかったんですよね。

森/本当にRNA版が出せることになって良かったよね♪あと、情報は全部いっぺんに出しちゃうと面白くないしね。そのあたりの塩梅も根本君の腕の見せ所ってことで。

根/そうなんですけどね〜。でも他の機体についても色々と話たいことが…

森/だ〜か〜ら、それはまだ早いって言ってんだろ!

根/はうっ…すいません(泣)

根本はまだ色々秘密を語りたいらしいですが、今後のお楽しみってことで当ブログで発表していきますので、お待ちくださいね〜!

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「フェイ・イェン・ザ・ナイト 原型を見て」

今回はセガ森氏とコトブキヤ根本がフェイ・イェン・ザ・ナイトの原型について語ります!森さん、なんだかテンションが低いですねぇ…

根/森さん!この前の画像は…なんか凄い反響でしたね!!

森/…

根/森さん?

森/話題になるのはいいんだけど、なんかお尻のことばっかりでさぁ…。プラモデル本体だけじゃなくて、このブログ自体もバーチャロンというコンテンツの一部として楽しんでもらえるクオリティを保とうと思って記事内容の構成も考えてるし、けっこう厳しい週2の更新ペースもなるべく守ってやってきてるんだけど…お尻には勝てないのか…。

根/だ、大丈夫ですって!確かにあの画像は衝撃的だったんで、ついその話ばっかりになっちゃってますけど、森さんが伝えたい事も皆さんちゃんと分かってくれてますって!!…だいたいあの画像は森さんが提供してくれたんじゃないですか!(笑)

森/それはそうなんだけど…。まぁ、フェイ・イェンは数あるVRの中でも特殊なキャラ立ちをしてるからね。ちょっとそのへん見せて、っていうと、ああいう風になるのが自然なんだろうなぁ、とね…。

根/そうですよ!そういうのも含めてのバーチャロン・クオリティですよ!

森/んじゃま、それはそういうことで。んで、今回は原型についてだよね。

根/はい!まずは全身の立ち画像を見ていただきましょう!



森/まぁ、いつもながらハイエンドCGモデルからリバースコンバートしてるから、プロポーションとかに関してはいまさら言う事ないねぇ(笑)

根/しかし立体になると想像以上に細いですね。

森/そうなんだよ、身長はフォースのフェイ・イェンVHとかと同じだけど、頭身が違うから体のパーツはより華奢になるよね。

根/OMGのフェイ・イェンとも印象が違いますよね。前から思ってたんですが、OMG・フェイ・イェンとフェイ・イェンVHは似た印象なんですけど、どうしてフェイ・イェン・ザ・ナイトだけ幼い、というかロリっぽい感じなんですか?ナイトも森さん作ですよね?

森/だって、有井君が…

根/はい?何ですか?

森/当時、有井君がさあ、横で言うわけよ。「もっと可愛く!もっと人間っぽく!もっとエロく!!」ってさ。もちろんメカとしてのラインは保ちつつだけどね。

根/らしいといえばらしいですね(笑)

森/んで、彼のそういうフェテッシュな物を見る目は確かだから、彼がOK!って言ってくれるように作っていったらこうなっちゃった。でも確かに完成したCGを見るとね、メカと少女の魅力が高次で融合した、なんとも他に例を見ない凄い物になったんでそれで良かったんだな、と。もちろん第一に、カトキさんのデザインが素晴しいっていうのが大前提だけどね。

根/確かに、見てると「メカなのに可愛いのにメカ、なのに可愛い…」って思考がループしちゃいますね。

森/そう、単に可愛いとかエロい、じゃ無くてなんか不思議な魅力があるんだよなー、自分で作っといてなんだけど(笑)

根/でも、それは分かる気がしますよ!自分の予想や思惑を超えて、作った物が「生きてしまう」って言うんですかね?

森/お、なんか難しくてカッコいいことを言うじゃない。で、そんな訳で原型になってもその魅力はそのまんま出てるなぁ、と思うわけよ。

根/今回、プラモデル化に当たって細かい所も手直ししてもらいましたしね!

森/スカート基部もそうだけど、凄い漠然とした形をしてて気になってた肩関節や股関節周りも、姉妹であるエンジェランからデザインイメージを流用して直したしね。でも肩関節とか、直す前の方がプラモデルの関節としては都合が良かったんだよね。

根/はい~、正直そうなんですけど「エンジェランとお揃い」みたいなアイディアを聞いてしまうと、こっちの方が正解だなと思いますんで、そこは少し無理をしつつも頑張らせてもらいました。その他の可動部も、女の子らしいポーズがとれるように意識して考えました!(そのへんはおいおい紹介していきますんで、乞うご期待!!)

森/そういう姿勢で居てくれるとこっちもやりがいがあるね。逆にCGでは宙に浮いてる頭のツインテールの接続基部は、プラモデルとしての強度とか成型の都合を教えてもらって、原案と言う形でモデリングさせてもらったしね。



根/はい!ありがとうございました!!あー、でも、そのCGは公開してもらえないんですか?

森/CGモデルを出しちゃうと、それが新たな公式設定みたいになるからイヤ(笑)やっぱツインテールは浮いてるのが、フェイ・イェン・ザ・ナイトの可愛さのポイントだから。ガチガチのメカじゃなくて、変身美少女っぽい現実離れ感も必要だからね。

根/やっぱり可愛さ優先なんですね。

森/そそ♪でもプラモデルの方もごつくて野暮にならないように、とはいえ十分な強度が出るように最小限のパーツ構成で、可愛らしくなるようにデザインしたから、まぁ準公式みたいな物だと思ってもらっていいかな。どうしても浮かせたい!っていう情熱のある人は、自分なりに工夫してもらうのも愛情表現だと思うしね。オレもそのへんはユーザーとしてどういう手があるか考えてみるよ。

根/はい!お願いします!!

森/君もなにか考えなさいよ。

根/え!?あー、バイパーⅡへの愛なら止めどないんですが…。

森/このバイパー馬鹿一代が(笑)

根/す、すいません~(汗)

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