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開発秘話 Archive

「OT・ライデン」パッケージについて

今回は森氏と有井氏による、もうすぐ発売となる「OT・ライデン」のパッケージついてのお話です。コトブキヤのバーチャロン・シリーズのパッケージはどのような考えを基に作られているのか…興味津々です!

森/箱、でかいな…。

有/うん、おっきい…(うっとり)。

森/こんなでかくて高いもの、一発目に持ってくるコトブキヤさんって度胸あるよな…。

有/男らしいよね…(うっとり)。

森/…それはともかく、このシリーズも有井君がパッケージ関係を全面的に作ってるわけだけど、どんなことを考えながら作ったのかな?

有/そーゆーの苦手。

森/またか! あのねぇ、それじゃ記事にならないでしょうが。なんか無いのか!? 

有/うー、「コトブキヤのバーチャロン・シリーズはこれだ!」っていう「デザインのフォーマット」が見えるまで大変だった~。ハセガワさんとの差別化もあったし… OMGシリーズとも整合性もとらなきゃいけないし… でも、なんとか形になったよ!

森/確かに。同じ「バーチャロン」だけど各メーカーごとにカラーを出すのは重要だよな。

有/それでね、天面や側面のライデンのビジュアルは当時のイメージで仕上げたよ! エディトリアル(文字やレイアウト)の部分もOTっぽく、当時好きだった人には懐かしく、初めて見る人には新鮮に感じられるようがんばった~。

森/…そーいえば、側面の完成品の写真もスタジオまで行って撮影に立ち会ったよね。

有/そうそう、こういうの初めてで面白かった~♪

森/立ち会った、っていうかオレがモデルにポーズをつけて、有井君がファインダーを覗いて角度とか決めたわけだが。

しかし、撮影用のポーズつけとか懐かしかったなぁ。 昔、模型誌でライターやってた頃はよくやってたからね。 それに今回撮ってもらったのって、模型誌で撮影してたのと同じスタジオなんだよね。 みなさん、お元気そうでなによりです! って脱線しちゃったけど、それはともかくカッコいい立ちポーズとかさ、君もつけられるんだから次からは一人で行って自分でやりなさいよ。

有/嫌。森君がやって。

森/別にわざわざ二人で行かなくても済む話じゃん?

有/…壊すと嫌だからやらない。

森/あー、監修の時、原型を落っことして壊したことあるもんね~。 それがトラウマになってんだ?

有/うるさいなー! もう、それはいいじゃん!! とにかく、これからも撮影の時は森君がポーズをつけるの!!

森/ハイハイ、わかりましたよ、っと。

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「テストショット進行中!成型色も大変なのです!」

こんにちはコトブキヤ・バーチャロン企画担当の根本です。
さて、OT・ライデンも発売まで約一か月と迫ってまいりまして、開発の最新情報をお届けします。

現在、進行中のテストショットは設定の色を再現した状態で、成型されております。

この成型色ですが、すでにご覧いただいた塗装完成品の製作時に使用した塗料をそのまま、プラ板に吹き付け色見本サンプルにして、中国工場に送り「この色で作って」という感じでお願いしちゃっています。

中国工場では、その色付きプラ板に合わせて、各ランナーの成型色を調色して、中国スタッフ確認した後、日本のコトブキヤに送ってもらうのですが、これがなかなか一発では決まらなかったりします。

特に赤は彩度の高い、いわゆる「綺麗な色」を出そうとするあまり必要以上に透明感が出てしまい、少しチープになってしまっている印象をうけましたので、成型色として綺麗な発色を保ちつつ、「透けてチープにならないようギリギリのところを攻める」という調整をしてみました。そして赤とバランスを取るよう、その他のダークグリーン、グレーなど殆ど全ての色も、もう一段濃くなるよう調整を行いました。

実は初めて各ランナーが指定の成型色になったテストショットをセガさんにお見せした時には「綺麗でいいんじゃないの」と言ってもらえていたんです。本来コトブキヤとしては「開発が先に進んでラッキー!」なのですが、今回は根本が

「これじゃ安っぽくていやなんですよ!!」とダダをこねまくり、逆ダメ出しをするという事をやらかしております。

有井さんも、「これだから元原型師は…」と思ったことでしょう(苦笑)

このように、以前「『色』について」の時のお話をふまえつつ、素組み派の方にも、満足してもらえるように「成型色でも成立するライデン」を目指し成型色調整も頑張っております。 また「成型色そのまま」にもうひと手間、クリアーコート等を施してより見栄えのする「お手軽フィニッシュ法」などもご紹介できれば、と考えています。

でも…「全塗装したほうが、断然カッコいいよね」と思う、「元原型師」でした!

では皆さん、発売までもう少しだけ待っててくださいね!

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ハセガワ×セガ×コトブキヤ・スペシャル対談!!(後編)

前編は、まるでハセガワさんの広報サイトのようでしたが、ここはコトブキヤ『電脳戦機バーチャロン』プラモデルシリーズの公式サイトです(笑)
前編からの続き

森/じゃあ次に、ハセガワさんではハイエンドCGを元に、どんな手法でプラモデルを開発してるかも教えてもらえるかな?

澤/はい、先ほども言ったようにフォース/マーズはハイエンドCGが無いものが多いので、まずハイエンドCGの制作をセガさんに依頼するところから開発が始まります。 そしてハイエンドCGの6面図をもとに、2Dの設計図面を作成。パーツ分割や可動ギミックも2Dで設計しています。 そして必要な部分に関しては木型を製作します。 最近は木型の代わりに3D-CADを使こともあります。 マイザーは全ての部品で3D-CAD図面を作っています。

森/そうなんだよね、基本が2D図面なんだよね。 渡した3Dデータは形状把握用に使っているという。

澤/はい、ハイエンドCGを実機に見たてて、スケールモデルと同様の作り方ですね。

根/はぁ~、なるほど。 コトブキヤの場合はこのサイトで紹介しているように、まず原型ありきで「作って検討」、ある意味力押しみたいなところもありますけど、ハセガワさんは2D図面で、理詰めでやられているところがすごいですね! あと、3次曲面上の過剰なディティールを非常に高い精度で再現しているのはさすが『世界のハセガワ』って感じですよね!!

澤/ありがとうございます。 コトブキヤさんも色分け分割など独自の技術を持っていますし、精度もどんどん上がっていますので、弊社も負けないようにいっそう精進しなければなりませんね。

森/おお、なんかライバルっぽくていいな! それにしてもハセガワさんはスケールモデル、コトブキヤさんはガレージキットという背景が開発手法にそのまま現れてて面白いよねぇ。 でも手法は全く違うけど、最終的には両社とも1/100っていう同スケールで、ハイエンドCGモデルに極めて近いプラモデルが出来上がってくるから、別々の会社が出していても素直に横に並べられちゃうクオリティになるのが良いよね。

根/これは、いちファンとして単純に燃えちゃいますね! それにバーチャロイドの世代間の差、みたいなことも立体として手にとって感じられるのもいいですよね!! …でもそうすると、第1世代OMG・テムジンがコトブキヤで、第3世代747系テムジンがハセガワさんで…。 じゃあ第2世代707系テムジンは…?

澤/ふふふ…。

根/な、何ですか! その不敵な笑いは!?

澤/別に、ただ笑ってみただけですよ。 …ふふふ。

根/も、森さん~! まさか僕に内緒でハセガワさんと何か…(泣)

森/ふふふ…。

根/ええ~!、そ、そうなんですか!? ひどいですよ~~~!!(号泣)

森/ごめん、冗談(笑) 澤田君の意地悪に乗ってみただけ。

澤/すいません、冗談です。 それにしても根本さんはいじりがいがありますね。

根/うう~、そういう冗談は本当にやめて下さいよ~。

森/まぁ、そういう話はちゃんと三者で話し合うことになってるわけだし、707系テムジンについてはまた別の機会で話すとして、その為にも両社ともシリーズが順調に続く必要があるわけだが…。

澤/はい、これからもハセガワらしい、良い商品を開発していきたいと思います。

根/ウチもガンガンいきますよー!!

森/ホントに両極端だな。 それもまたバーチャロンっぽいか(笑) …んじゃ、そんな感じで~

皆さん! 『電脳戦機バーチャロン』プラモデル・シリーズ! 応援よろしくお願いします!!

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ハセガワ×セガ×コトブキヤ・スペシャル対談!!(前編)

今回は特別ゲストをお迎えしてのスペシャル対談です! メーカーの壁を超える『電脳戦機バーチャロン』プラモデル・シリーズ&当サイトの明日はどっちだ!!

澤田 博史[Sawada Hiroshi]
株式会社ハセガワ 企画開発部 販促宣伝担当 [VRシリーズ 企画担当]
企画立案からパッケージ横写真用の完成品製作まで、なんでもこなすスーパー社員モデラー。 森氏とは模型誌ライター時代からの長いお付き合いだそうです。


森/どう? OMG・テムジンは順調?

根/はい、おかげさまで! いま金型をバリバリ彫っているところです!!

森/バリバリ、って(笑)

澤/お邪魔します。

根/あ、澤田さん! こんにちは!!

森/おー、よく来たね。 んじゃ、今日は『ハセガワ×セガ×コトブキヤ・スペシャル対談』ってことで!

澤/ハセガワ・バーチャロン プラモデルシリーズ『747-FF テムジン[ファイアフライ]』 2009年1月発売予定。 ご予約よろしくお願いします。


■ハセガワ:747-FF テムジン[ファイアフライ](2009年1月発売予定)

森/いきなり自社商品アピールかよ! 自己紹介くらいしなさいよ。

澤/失礼しました。株式会社ハセガワ 企画開発部の澤田です。 よろしくお願いします。 テムジン・FF。

根/あ、また小まめに商品アピールを…。

森/…油断も隙もありゃしないな。 で、今日はコトブキヤ・バーチャロン プラモデルシリーズ第2弾OMG・テムジンにちなんで、ハイエンドCGモデル準拠のテムジン系プラモデル開発では先達であるところのハセガワさんから澤田君に来てもらって、色々お話しようと思うわけだが。


■ハセガワ:MZV-747-J テムジン747J(発売中)

澤/森さん! マイザーデルタ(2009年春発売予定)の変形が大変なんですよ!!

森/だから今日は「テムジンにちなんで」、って言ってるだろーが!!

根/さ、澤田さんも森さんも落ち着いて下さい~(オロオロ)

澤/すいません。

森/ごめんゴメン。澤田君とも付き合い長いから、つい、ね。じゃあ、まずはハセガワさんがどうしてバーチャロイドを、そしてフォース/マーズの機体をプラモデル化しようと思ったか、そのへんから話を聞きたいんだけど。

澤/はい、弊社の場合もコトブキヤさんと同様にキャラ物でもう一本軸になるようなシリーズを立ち上げたいと思いまして、個人的に思い入れの強いバーチャロンを是非に、ということでセガさんにお話をさせていただきました。 そして色々考えたんですが、その時点でフォース/マーズがゲームの最新タイトルでしたし、弊社で数多く手掛けている航空機のようにバリエーション展開がしやすいことからも、ハセガワにとって馴染みがよいという判断がなされました。単なる色替えキットではなく、ゲーム中でそれぞれ独立したキャラとしてプレイヤーの皆さんに愛好されている機体をバリエーションキットとして展開することで商品単価を下げやすくなり、結果的にお客様に手に取っていただきやすくなるというのは大きな利点ですね。

森/そうだねぇ、OMG/オラタンだとそういう展開はしづらいからね。 だからコトブキヤさんから話があった時は正直「大丈夫か?」と思ったんだけど。

根/はい、確かに商品単価的にはつらい部分もありますけど、そのへんはコトブキヤならではの商品内容と熱意でカバーできればと思ってます!

森/相変わらず熱いねぇ(笑)

澤/それと、フォース/マーズはハイエンドCGや設定があまり発表されていなかったので、ハセガワがキット化することにより、模型だけでなくCG資料なども補完していくことができると考えました。 個人的にもそういう資料が欲しかったんです。

森/澤田君も、本っ当にバーチャロン好きだよね~。

澤/はい、実に。

根/ぼ、僕もバーチャロン大好きですからね!!

森/わかってるって(笑)

ハセガワ×セガ×コトブキヤ・スペシャル対談(後編)に続く…

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中国工場開発担当・菅野よりコメントをもらいました!

菅野 浩司[Kanno Kouji]
株式会社壽屋 企画部開発課・中国支部ステーション所属[18ヶ月目]
建築模型業→特撮造型屋→壽屋原型課→同開発課→そして中国駐在員と、流転の人生はつづいてゆく、まわるまわるよ、時代はまわる。中国の滞在先では自室に塗装ブースを設置し、自社・他社製品問わず、日々模型製作にいそしむ現役モデラー。


青春と呼ばれる頃に読んだ、遠藤周作さんのエッセイに、「仕事とは、くるたのしい(苦楽しい)ものだ」という一説がありました。
社会にでてからこのかた、この言葉が今でも脳裏をよぎりマス…。
個人的には、「苦しい<楽しい」または、「苦しい=楽しい×2.5」くらいがちょうど良いあんばいなのではないかとおもう、今日この頃(楽しい100%の仕事って、それってなんだか言語矛盾的な…)。

とまあ、そんな前おきはどうでもいいのですが、「昼時の厨房は戦場」と世に言います。
お客様に快適なサービスを。
提供した料理が結果としてのすべて。
などと言っておりますと、このブログの存在価値を、根底からくつがえす事態に発展しますので、そろそろ本題に入ります。

今回、「開発担当 IN CHINA」として、OT・ライデンの開発で特にみなさまにアピールしたいことはといえば!!

1:みなさまに、買っていただきたい。

(エコノミック・アニマルとでも、何とでも言ってください…。みなさまに買っていただいてこそ、コトブキヤのバーチャロン・シリーズはつづいていくのです(本当))

2:買っていただいたみなさまに、がっかりしていただきたくない。

(中国工場とタッグを組んで、現有能力のすべてをかけて開発にあたっています。このOT・ライデン、そのデザインの魅力を最大限に再現するために、かなりのパーツ数になっておりますが、パーツのひとつひとつまで、時間の許す限りチェックをくりかえしています)

3:さらには買っていただいたみなさまに、ハッピーなきもちになってほしい。

(買って満足、組み立ててしあわせ。いちバーチャロン・ファンとして、そんなキットを目指し、かつ、OT・ライデンのかっこよさをつたえる伝道師でありたい)

具体的な開発内容については、まったく触れぬまま終幕をむかえますが、次の機会では、「直撃!!OT・ライデンの開発現場に密着取材」的なところもお送りしてみたいと思いますので、皆さん宜しくお願い致します!!

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原型監修ウラ話(テムジン Ver.1P)第一回(後編)

まだまだ続くOMG・テムジンについてのお話。セガAM3研の森氏とコトブキヤ・バーチャロン企画担当の根本、二人とも『OMG直撃世代』なので思い入れも強いようですね~。

前編からの続き

根/オラタンやフォース/マーズのテムジンににすり寄ってるわけでもなく、きちんと『第1世代感』があって、かなり琴線を揺さぶられますね!

森/お、いいこと言うね。 確かに新ハイエンドCGモデルは、オラタン版テムジン(OT・テムジン)よりあとに作られてるから、プロポーションがそっちに引っ張られないように気をつけたんだよ。 あと、ゲーム中から自分が受けた印象、青空の下を伸び伸びと駆け回る『少年』みたいなイメージ、まだ何者でもないプレーンな存在、そんなOMG・テムジン像を再現しようと思ってね。 だからゲームモデルから頭身が低めで靴が大きい、そのへんの特徴をより強調してちょっと幼い感じにしたから、かわいいって印象も出てきてると思うんだよ。

根/あ、そうなんですか!? じゃあこの原型は森さん的にはバッチリOKってことですね! それとですね、関節とかメカ的ディテールについては密度感というか、説得力が増して、メカファン的には素直に「うれしい」感じでした。 まるで、Z以降のディテールを1年戦争MSにコンバートした、『セン○ネル0079』のような、あの感じです!

森/…またそんなマニアックな例えを…(笑) 確かにね、膝関節裏の密度感とかね、後ろから見るとその辺が際立ってるよね。 後ろから、って言えば、立体化して後ろから見たときの立ち姿の凛々しさとか美しさって、カトキさんのデザインの一つの特徴だと思うんだよ。 そのへん、やっぱりOMG・テムジンもちゃんと凛々しくて「ああ、いいデザインだなぁ」ってしみじみ思うよ。 そういうデザインの妙とか、もちろん単純なカッコよさとか、今回のプラモデルでは存分に味わって欲しいよね。

根/僕も、今回いろいろ小難しく語らせてもらいましたけど、原型が組みあがったのを最初に見たときの率直な感想は「かっけ~!これほし~!!」でした(笑)

森/頭悪いなぁ、それ(笑) まぁ、開発者が素直にそう思えるのは幸せなことだよね。 この原型の魅力をスポイルしないように、買ってくれた人にも「かっけ~!!」って言ってもらえるような良い商品にしような!

根/はい! 頑張ります!!

森/んじゃ、今回はこれで! お疲れ~。

根/あ、あの、森さん? これで終わりですか?

森/ん? まだなんかあったっけ?

根/い、いえ、別に。 ただ、今回は最後に泣かなくていいのかな~、と思いまして…。

森/前編冒頭で泣いてるからいいだろ(笑) …泣きたいなら泣かせてあげようか?

根/え、遠慮しておきます…(ガクブル)

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原型監修ウラ話(テムジン Ver.1P)第一回(前編)

先日発表された原型を前に、セガAM3研の森氏とコトブキヤ・バーチャロン企画担当の根本がOMG・テムジンの魅力について語ります!

森/またテムジンか…。

根/も、森さんまでそんな事を…!?(泣)

森/嘘うそ、冗談(笑) だいたいラインナップはちゃんと話し合って決めてるんだから今更そんなこと言うわけないじゃん? それに個人的にはOMGの時の愛機だから嬉しいし、あと、根本君が前に語ってくれた理由とはまた別の意味を感じてるから感慨深いんだよ。

根/うう~、そういう冗談はやめて下さい~。 それはともかく、別の意味って何ですか? 

森/うん、ゲーム製作での話なんだけど『テムジンとライデン』はね、シリーズを通じて常に他機体に先駆けて作られるんだ。 ゲーム製作の現場では、まずテムジンとライデンで戦ってみてゲームの感触を確かめてるんだよ。 だから今回、世代は違うけど『テムジンとライデン』がコトブキヤ・バーチャロンプラモデルシリーズの先陣を切ることになって、なんか象徴的だな~、って思ってね。そういう意味でも、いよいよ「始動!」っていう実感があるんだよね。

根/なるほど、そういう流れがあるんですか~。偶然ですけど、なんか良いですね(笑)ところで、いかがですか? OMG・テムジンの原型を御覧になって。

森/今回もOT・ライデンと同じ手法で原型が作られてて、基本的にハイエンドCGモデルと同じ形をしてるわけだから自分で言うのもアレなんだけど(笑)素直に「お! やっぱカッコいいな、OMG・テムジン」って思ったよ。妙なアクが無いっていうか、実に標準機体っぽいって言うかね。主役としての特殊性とバーチャロイドの始祖としての個性の無さ、みたいなところが絶妙に両立できてるんじゃないかと。 OMGの機体って今の目でみるとシンプルだけど、ポリゴン映えするように凄く気を使ってデザインされてるから、実際立体にしても立体映えするよねぇ。 根本君的にはどう?

根/僕の場合は昔、ガレージキットの原型作っていた時の旧ハイエンドCGモデルやゲームモデルがオリジンだったりするので、今回の新ハイエンドCGモデル準拠の原型は、第一にプロポーション取りが新鮮ですね。 ちょっとかわいい感じです。そのあたりが以降のオラタンやフォース/マーズのテムジンににすり寄ってるわけでもなく、きちんと『第1世代感』があって、かなり琴線を揺さぶられますね!

原型監修ウラ話(テムジン Ver.1P)第一回(後編)に続く

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