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開発秘話 Archive

「スペシネフ パッケージについて」

スペシネフのパッケージアートを大公開!今回からちょっと変わったところがあるようですが…

根/今回は森さん作のパッケージアートですね!

森/諸般の事情で有井君が担当できなくなっちゃったんで、必然的に自分が作ったんだけど、いやぁ大変だったわ~、マジで。

根/お疲れ様でした!どのあたりに苦労されたんでしょう?

森/まずはスペシネフのデザイン上の特徴である背部ウィングと長いランチャーがね~。パッケージアートは商品の顔とも言える部分だから、なるべく全体が枠内に収まって、しかもどんな形か分かりやすいポーズ、アングルで、更にあまり大きな余白が出来ないように、そのうえキャラクター性も表現したい…って考えたんだけどこれがもう収まらなくてね、ようやくどうにか出来た!!と思ったらOMG・テムジンと全く同じポーズとアングルになってて、それはなんか安易で嫌だったからボツにしたりしてな…。

根/あー、長いランチャーを無理なく画面に収めようと思うとそうなるんですね~。

森/と、いうわけで少しのはみ出しは許容するということにして、今回のパッケージアートになったわけだが、今まではモデリング専門で、こういう「絵作り」は全くしてこなかったし、今回はぶっつけ本番で時間的にも厳しかったから、正直言って「絵」としての仕上がりには自信ない…。

根/確かに、ぱっと見は今までと同じ感じですけど微妙に表現が違ってますよね。でも大丈夫ですよ、全然カッコいいじゃないですか!!

森/ありがとう。…当然の事ながら有井君が「10年以上かけて作り上げた表現+持って生まれたセンス」がそんなに簡単に真似できるわけはないし、だからこそ評価されてるんだと思うんだよね。正直、「真似て作った絵」に価値があるのか?それで満足してもらえるのか?っていう疑念はあるんだけど、今までを上回るカッコいい表現なんか短期間で思いつくわけは無いし、シリーズ物としてスペシネフからガラッとテイストを変えるわけにはいかないし、それに意識的に変えたんじゃなくて、「同じものを作れないから変えました(変わっちゃいました)」っていうのは逃げだと思うんで、まずは真似がきちんとできるように今後も頑張ろうと。

根/なるほど~、色々考えて、悩まれているんですねぇ…。

森/でもね、前にも話したけど一連のハイエンドCGは有井君とオレが二人で作ってきたものだからね。それはモデリングもそうだし、レンダリング(絵作り)もそう。モデルや絵について遠慮なく意見をぶつけ合ってきたから、彼の考えや表現したいことは、自分が一番理解できてると思う。だからね、今は泣きたいくらい不安だけれど、逃げずにしっかりやっていこうと思うよ。

根/自分も微力ながらお手伝いしますよ!…でもまた有井さんにもやってもらえるといいですよね。

森/オレもそれは願って止まないけど、人それぞれの事情があるからねぇ…。

根/またやってもらう為にも、このシリーズを息の長いものにしなくちゃいけませんよね!

森/お、ポジティブだな。そうだね、その為にも頑張るっていうのもアリだよね!

根/はい!!

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「バイパーII完成品について」

今回はバイパーIIの原型彩色品を見ながら森氏と根本が商品の「売り」について語ります。ちょっと間が空いてしまいましたが、べ、べつにオラタンで遊ぶのに必死だったからってわけじゃないんだからねッ!!

根/森さん!なんだかお久しぶりな気がしますが、今回はバイパーIIの完成品を見ながら語りましょう!!

森/まあ、バイパーIIだから根本君が好きに語れば(=暴走すれば)いいじゃない。

根/いやいやそう言わずに、前回「何故?バイパーII」のときに割とマジメに語ったんで、もう大丈夫ですよ!

森/ホントか!?じゃあ完成品を見ながらいつもの感じでいってみようかね~。

根/前にも言ったかもしれませんが、基本的にメカって、サフ吹きのグレーの状態の方が映えるんですよね。塗装すると意外とあっさり見えたりとか。

森/あ~、あるある。

根/バイパーIIは配色のせいもあるんでしょうけど、彩色状態でも密度があってさっきの「意外とあっさり」にならない感じですよね。

森/そうだね。小気味良いというか、いい感じだよね。モールドの密度感が良い塩梅なのかもね。で、各部でアピールポイントってある?

根/まずは、なんといってもビームブレードです!!このブログや各雑誌さんの原型画像掲載時はあえてつけなかったんですよ!

森/まあ、ちょっとしたサプライズってやつだね。ユーザーさんが商品を手にしたとき初めてわかるっていう手段でも良かったんだけど…

根/それもやってみたかったんですけど、さすがに「買うまで分からない」だと、せっかくの付属パーツがいわゆる「引き」にならないので。

森/確かにね~。「買いたい」って思ってもらう要素としてのものだから、きちんと伝えないとね。そんな要素ってほかにある?

根/脚部のスライド機構も「売り」ですかね。足首の可動範囲を広げる目的で搭載してみたギミックです!

森/これはちょっと「二ヤリ」なギミックだよね。バイパーIIって実は足首の可動範囲が狭いデザインだからね~。…今ふと思ったんだけど、今回あんまり言い過ぎちゃうと、テストショットの時に言うこと無くなっちゃうんじゃない?

根/大丈夫ですよ!テストショットの回の時には、きっと自分も森さんも読者の皆さんも忘れてると思いますんで!!

森/ああ、なるほど♪…って、オイ!!でもまあ、テストショットは原型や完成品と違って実際にユーザーさんが手に入れる仕様とほぼ同じだから、それはそれでもう一回取り上げても良いよね。

根/そうですね!大事な事なので2回言ってもいいでしょう!!で、今回は、背部のウイングやランチャーの見て頂いておしまいにしようかなと。

森/ここらへんは、バイパーIIならではの見せ場ってことで。このウィングはね~、ギミック自体はそんなに複雑じゃないんだけど、なんかこう、このウイングの可動が後のサイファー~マイザーの変形に繋がっていく最初の一歩みたいな感じがして、メカの系統樹好きな自分としては設定的な燃えポイントだなー、って思ってる。

根/なるほど、そういう捉え方をするとまた興味深いですね!!

森/でな、それとは関係なく思ったんだけど、ビームブレードって、ゲーム中だとグリーンではなくて…

根/…まあまあ、これはいわゆるボーナスパーツ的なものですから!ほらほら~森さん、切れ味バツグンですよ!!

森/あ~なるほど。スペシネフのアイフリーサーに代わって、今度からはこのバイパーIIのビームブレードでツッこめばいいわけね!!

根/はぅッ…!!

またもや、血の滲む感じの根本ですが、がんばってやってますので、バイパーII発売まで応援よろしくお願いします!!

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「RVR-75 ライデンII(RNA SIDE)出撃!!」

コトブキヤ バーチャロンプラモデルシリーズ初のカラーバリエーション商品となる「RVR-75 ライデンII(RNA SIDE)」の発売が決定しました!その商品内容とは…?

森/おかげさまでシリーズ第一弾のライデン(DNA SIDE)が好評だったんで、こうしてライデンII(RNA SIDE)も発売できることになったわけだが。

根/はい!良かったですよ。元となるキットが不人気だったら出せませんからね、こういったカラーバリエーション商品は。

森/ホントだよね、フラグメント・クローをライデン(DNA SIDE)に付属させるのは、コスト的に見送っちゃったから、これでライデンII(RNA SIDE)が発売できる状況にならなかったら、(フラグメント・クローが)お蔵入りしちゃうところだったし。

根/本当に、ライデン(DNA SIDE)をお買い上げいただいた皆さんのお陰で発売できるようなものですからね!

森/というわけで、今回はライデンII(RNA SIDE)についてあれやこれやを語ろうと思うわけだが。

根/まずは商品仕様を説明しますね!まず第一に成型色が「黒×オレンジ」のRNA SIDE仕様になっています。これは当然ですね。そしてさっき森さんもおっしゃってましたけど、肩部武器が「バイナリー・ロータス」から「フラグメント・クロー」に変更になりました。今は試作なので塗装で表現してますけど、クローの発光部も当然クリアーピンクでの成型となります。そしてボーナスパーツとして右平手と左武器持ち手も新たに付属します。

根/左手でもバズーカが持てるんです!これで「アレ」も作りやすくなりますね!

森/いや、ならんだろ、それ位では…。

根/まぁ、いいじゃないですか!それにしても”DNA SIDE”の「赤×黒」はスポーティーな印象でしたが”RNA SIDE”は、うって変わって重厚な感じで、「まさに重量級VRライデン!!」って感じですね!!

森/そうだね、OMG・ライデンでは「黒×オレンジ」カラーが1Pだったから、”ライデン”っていうとこっちのカラーをイメージする人も多いかもね。

根/それにフラグメント・クローの威圧感、と言いますか強力、凶悪な感じは立体になると際立ちますね。ネット攻撃も嫌ですが、たまに出してくる近接がヒットすると、精神的にも大ダメージです…。

森/…それはゲームの話だろ(笑)まぁ、いいけど。キャラクター物のプラモは、形状はもちろんだけど、そういう原作のイメージがいかに再現されてるかってことも、大切なポイントだから、これを見てゲーム中のあんなことやこんなことを思い出してくれるんなら成功!ってことだよね。

根/(ブツブツ)…ネットで痺れてる間にダッシュ近接でぶん殴られたり、小ジャンプ近接を出したら下でクロー近接が出されてて返り討ちにあったり…(ブツブツ)

森/おーい、還ってこーい!

根/はっ、す、すいません。ここのところオラタン漬けなものですから…。

森/ゲームもいいけど、こっちの方もよろしく頼むよな~。

根/はい!あ、そうだ、ここでお知らせをしておかなければ。今回のライデンII(RNA SIDE)はカラーバリエーション商品ということもあり、ライデン(DNA SIDE)以上に入手しづらい状況になることが予想されます。つきましては、ご購入をお考えになって下さっている方は最寄のお店で予約をして頂けると確実かと思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。こればっかりは企業努力だけではどうにもならない部分が大きいので、皆様のご協力をお願いいたします!

森/今回はシリーズ初のカラーバリエーション商品となるけど、今後もただの色変えに止まらないよう、商品内容に変化をつけつつ展開して行きたいねぇ。

根/はい、その試金石としてライデンII(RNA SIDE)には頑張ってもらいたいです!もちろん、自分も頑張りますよ!!

森/お、気合入ってんじゃん!?

根/まずはQS近接を確実に出せるようになって、近接範囲内での立ちレーザーを誘って、それを後ろから切り刻めるように猛練習しますよ!!

森/いや、そうじゃなくて…

根/じゃあ、今回はこれで!お疲れさまでした!!

森/あ、ああ。…え~、皆様、ゲームは休憩をしながら、楽しくプレイして下さいね。そしてゲーム中での雄姿を立体物として愛でることができる当プラモデルシリーズも末永くご愛顧いただけますよう、よろしくお願いいたします!
…ってなんでオレが最後に締めなきゃいけないんだ?…まぁ、いいか…。

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「Xbox360版オラトリオ・タングラム配信記念・スペシネフテストショットについて」

今回は、スペシネフのテストショットを見ながらのあれこれです。

根/森さん、Xbox360版オラタン配信スタート、おめでとうございます!

森/サンキュー!根本君はもうプレイした?

根/実は僕ハード持ってなくて、オラタンのために360買っちゃいました。まだ、パッケージソフトは一つも買ってません。

森/ほんとにオラタンだけなのね。まさにバーチャロンファンの鏡だね!

根/ありがとうございます!今回は360版オラタン配信記念ということで、スペシネフのテストショット公開です。

森/記念に公開っていうか、既に各模型誌さんで掲載してもらってるけど…

根/………まあまあ、僕らのスペシネフについて色々語りましょうよ!

森/はあ。じゃあとりあえず全体から見ますか。今回のスペシネフはOT・ライデン、OMG・テムジンとエスカレートしていった色分け分割がちょっと落ち着いた感じかな?

根/そうですね。でも、なんとなく分割を省略したわけではなくて、スペシネフでは、キット自体の強度を犠牲にする分割は敢えてしてないんですよ。

森/基本的にスペシネフはパーツとして「塊」の部分が少ないからね。

根/そうなんですよ。足首のアーマーなんかは板状の装甲ですけど、そういう薄いパーツって無理して分割すると勘合(パーツ同士をはめ合わせ固定する部分)のスペースが取れなくて、プラモデルの部品として破綻しちゃうんですよね。

森/たしかにね。申し訳ないけど過去のコトブキヤキットで、色分割はされてて素組みの満足感は高いんだけど、ポーズ付けとかでパーツを掴むと外れたり、ね…。

根/スイマセン…たしかに稀にそんなものもあったり…。

森/別に悪く言ってるわけじゃなくて、それは色分割に重きを置いたコンセプトのキットだったわけでしょ。スペシネフはそっちに行かなかったってことで良いんじゃない?

根/はい!でも、「塗装しなくてもほぼCG(設定)イメージ」っていうシリーズ全体のコンセプトからは逸脱しないようにはしましたけど。

森/その代わり、ってわけじゃないんだろうけど、機体の白いラインはばっちり色分け分割されてるしな(笑)

根/はい!そこは外せないポイントですから!!

森/その他この状態でアピールしたい部分とかある?

根/色分割云々ではないんですが、肩(脇)の関節はポイントですね。一旦引き出して、さらにここまであげることができます。

森/へぇ~!…ってオレは原型監修の時から知ってたけどね。ギミックとしては原型や完成品でも触れてたかもしれないけど実際「プラモデルの間接」になると、ホントに「へぇ~」って思うよ!

根/ですよね!あとは「アイフリーサー」の変形ですか。

森/「アイフリーサー」は伸縮する部分を付け替えて、「サイズ(鎌)」と「ランチャー」になるわけだね。

根/そうです。ここも先に言った「無理をしない」的ギミックですかね。あと、ハイエンドCGを追ってくと、完全変形は物理的に無理だったような気が…。

森/うん、ムリ無理。そういうモノだから差し替えでOKってしたんだけど、もうちょっと頑張ればなんとかなったかなぁ…?成型品見ながらだと色々考えられるんだけど……やっぱこれはムリか(笑)

根/根/…すいません、ここまで進んだ段階でそんなドラステックな変更はどのみち無理です(ガクブル)でも割と成型品になると原型の時の苦労を忘れて、「もっとこうしたい」とかなりますよね。僕が言っちゃマズイですけど。

森/ああ、たしかに根本君からよく「原型の時に言えよ!」的な鋭い視線を注がれることが…。

根/そんなことないですよ。まあ、若干思いますけど。

森/思ってんじゃん!そこはさ~「良くなるためにやれることは可能な限りやる」というオレ達の共有認識だろ!

根/そうですね。「やれることは可能な限り」ですので、僕はまた360版オラタンを…

森/おいっ!(テストショット版アイフリーサーでツッコミ)

根/はうっ!…

ということで、再度、血のにじむ思いでスペシネフは進行してますので、360版オラタンでテンションを上げながら、6月の発売をお待ち下さ~い!!

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「スペシネフ・色について」

成毛氏の「スペシネフ・ハイエンドCG開発秘話」に引き続いて、今回はスペシネフ塗装完成品について、為になる(?)お話です。

根/デェーヴィーール!…あ、すいません、まちがえました。森さん、今回はスペシネフの完成品について語りましょう。

森/はいはい、スペシネフ完成品ね。この前の「バーチャロン監修レポートinセガ」のマジメ版ってやつね?

根/監修レポは雰囲気をお伝えできれば、ってことで、今回は監修や打ち合わせの時に出た話を思い出しながら、皆さんが製品購入後に参考になるような話も織り込んでいきたいなと。

森/お、今回はマジメじゃん!

根/僕はいつもマジメですよ!では、さっそく。各色について取り上げてみましょー!まず、爪のグレーですが、これってシルバーなんですか?CGを見るとラメってるようにも見えるんですが。

森/うん、この手の色は難しいんだよね。「CGなりのメタリック」って模型にすると色んな表現ができちゃうし。

根/今回の完成品では、ライトグレーの上からパールを上掛けしてますが、こんな感じでどうでしょう…?

森/良いんじゃない?たしかに微妙なラメ感が出ていい感じになってるよね。

根/次はグリーン(黄緑)についてです。この色はいわゆる「差し色」ってやつですね。「鮮やさ」に気をつけてくれ、って言われましたね。

森/そうだったね。このグリーンは「テムジンの黄色」なんかと同じ、機体全体の配色が単調にならないうようにする要素があるわけだね。先の話だけど、塗装派の方はあまり色を混ぜない綺麗な色で塗ってほしいな。

根/そうですね、って発売はまだ先なので、発売前後でまたおさらいしましょー!で、つぎはこのブルーグリーンですが、こっちは逆に目立たせるとヘンになると。

森/さっきのグリーンと同じような「差し色」にしてしまうと、全体的に干渉してしまって、機体全体として安定感を欠いてしまうんだよね。このブルーグリーンは本体のダークブルーなんかと同じ「濃い色」グループとして色をつくるといいね。

根/はい。たしかここは監修でも修正が入って塗り直しましたよね。

森/コトブキヤのスタッフさんにはお手数かけて申し訳ないけど、基本的に塗装される方はこれが見本になるからねー。

根/大丈夫です!僕も妥協する気はないですから!

森/おお、頼もしいねぇ!細かいこだわりはキリがないけど、時間が許す限りはギリギリまで攻めたいしな!!

根/はい!あ、でも、できるだけやさしくお願いします…。で、今回、特徴的な3色を取り上げてみましたが、森さん的にはあと何かあります?

森/このブログのスペシネフ記事を読み返してももらうと分けるけど、スペシネフって「悪魔」「死神」ってキーワードがよくでてくるよね。でも、今回発売のDNAカラーはメインカラーが「ダークブルー」+「白」+「黄緑」っていうかなりポップなデザインっていう、そういうミスマッチ感とかバランス感覚とかを楽しんでもらえるといいかな~、と。

根/ああ、そういったお話はされたような気が…。あまり覚えてません…

森/こらっ!!(アイフリーサーでツッコミ)

根/いててて…。ていうか、大事な完成品なんだからツッコミに使わないでくださいよ!

森/じゃ、ツッコミ専用アイフリーサー(モード・サイズ)を作っておくように!

根/あ、なるほど!次回の監修までに用意しとき…って、そんなの渡したら、僕の頭、毎回血まみれじゃないですか~(泣)

ということで、スペシネフの完成品についてでした。根本も文字通り血のにじむような思いでやってますので、
6月発売「1/100スペシネフ(DNASIDE)」よろしくおねがいしま~す!

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「スペシネフ・ハイエンドCG開発秘話」

今回はセガ 成毛氏による「スペシネフ・ハイエンドCG開発秘話」です!
なにやら大変な苦労をされたようですが…?


(コトブキヤ スペシネフの開発に使われた最新ハイエンドCGです!)

「デェヴィーーーーールゥ!」
ども。デビ○マンやウ○ーカーマシン、量産型ズ○ックが大好物な成毛です。
なのでデビルでメカで爪な「スペシネフ」は、私にとってはたまらない直球ど真ん中素材なのです。
亙さんの話の中でもなかなかデザインがなかなか決まらなかった的な事が書かれていましたが、ギラドラスヘッドバージョンのラフが来たときには「むふぉーーー!!俺にこいつのあれやこれやをやらせてくれぇ!」と叫びまくって、スペシネフに関するいろいろな仕事をさせてもらいました。
と言うわけで、ゲームモデルやモーション製作など、ゲーム本編の仕事が終わったら今度はスペシネフのハイエンドモデル作りへ。
で、その時の苦労話をすれば良いんですね!
苦労話、苦労話…苦労、そうなんだよ本当に苦労したんだよ。思い返してたら泣けてくるような事だらけで。

・線画から立体への変換作業
・デザイン画のない部分のデザイン化
・似てる似てない
・格好良いか悪いか
・筋彫りひとつも全体の中で適正な幅や深さか

ざっとこんな感じのものはCG、模型にかかわらず必要な要素で、更にCGでのみ発生する問題なども解決して行かなければなりません。
自身の作業中にも自分の”見る目”でダメ出ししてリテイクをするわけですがこれでバッチリくらいに思って周りに見せると「ここがもっとこうかな」とか「なんか違う」などと指摘され修正。さすがにこれを何度もやっていると自分でも少し”見る目”能力が上がってきたりしますが、すると修正したいところが新たに出てきてしまったりして放っておけないのでまた修正。
一言に修正といってもどれくらいの労力なの?と思われるかもしれません。模型好きな方が見られるのでわかりやすい(?)表現してみましょう。
スジボリが結構入っている太ももパーツを延長する必要があった場合、とりあえず1mm厚のプラ版で延長してスジボリの彫り直しを行い、サフ吹きして1000番の耐水ペーパーで仕上げまで行った後で、1mmでは足りなかったことが判明する。
で、また修正するわけですが、またほぼ同じ事をやり直し、そこでまだ0.5mm足りなかったことが判明、また修正してようやく長さが適正になったそのパーツを塗装し、クリアーコートまでしたところで、今度はスジボリの修正依頼が…といった具合でした。
仮に森君が最初の時点で「2.5mm延長だな」と的確に判断出来て、格好良い筋彫りもイメージ出来ていた場合、製作時間の違いはどれくらいかは明らかです。
会社から給料もらって仕事している以上、本来それほど時間をかけてはいけないのですが、かなりの時間を使わせてもらいました。
模型誌の表紙を飾るような面々がものを作り出す横で、アマチュアモデラーレベルの人間が、彼らの作ったものと並べても許せる程度のものを作り出すというのは本当に大変でした。ですが、こうした事を経験して行くと自身の”見る目”を含めた能力が上がっていくことが実感できるのです。
問題点を指摘され、「え~そうか?」と半信半疑で修正したものを数ヵ月後に見て「あぁ、本当だ。」といった具合に。

で、それだけ苦労したモデルがある日、目の前に持ってこられたわけですよ。サフ吹き状態の原型として。いやぁ、笑っちゃいましたね。その精度に。
こんな薄いスリットがそのまま?とかもあったりして。(我ながらディテールに目がいきがち)で、触ってみたところ、もういろんなところが手にぶっささりまくりです。
PL法とか大丈夫なの?って感じで。感心して見とれていると森君がダメ出しとかを始めるわけですよ。で、指摘箇所とかはなるほどおっしゃる通り。
「あんたスゲェよ!神だよ!化けもんだよ!っていうかどっちなんだよ!もうわけわかんねぇよ!」みたいな。
私の作った、つたないモデルもきちんと森君らの修正(CGモデルも)を経ていますので、皆さんの手にするものは更に良いものになっている事間違い無しです。

そういえばXbox360版のオラタンも配信されるわけですが、設定通りのDNA、RNAカラーも良いですが、皆さんにはカラーカスタマイズの機能で作ったマイカラーのスペシネフもぜひ作ってみて欲しいですね。きっと特別な愛着が湧くと思いますよ!
私もドリームキャスト版の時にデビ○マンカラーにカスタマイズしたものです。今度はプラモで作ってみようかな?
では今回はこのへんで。去り際は、「今日もどこかでスペシネフ~」って感じで!(JAS○ACとかの規定は知らん!!)

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「OMG・テムジン製作ワンポイント」

今回は、森氏の「OMG・テムジン超絶素組み」に対抗して、根本が製作ワンポイントを展開するそうですが…。

根/ダッシュ!ジャンプ&キャンセル!!で、もっかいジャンプからS.L.Cダ~イブ!!

森/おい…。

根/あ~、あいかわらずヤガランテは小さくならないと倒せないや…。

森/おいっ!

根/あ、森さんどうしたんですか?

森/「どうしたんですか?」じゃないよ!何やってんの?今回はOMG・テムジン製作ワンポイントだろ!

根/そうなんですけど。参考に、この前の森さんの「組んでみて…」を見直しましたけど、やりすぎですな、兄さん!

森/誰が兄さんだよ!あれはね、素組みでも「工作する楽しみ」ってやつを提案したわけ。ほら、マトモに作ると「エアブラシ」だ!「サーフェーサー」だ!って大騒ぎになるでしょ。

根/いや、別に大騒ぎじゃないですよ。普通ですよ、それくらい。

森/きっさま~っ!(元)原型師の感覚で物を言うなぁ~!!

根/ひぃ~、すいません!!まあ、いわゆる「モデラー」じゃない方は「塗装」はハードルですよね(ドキドキ)

森/…分かればよろしい。色々工夫すれば、塗装ができなくても模型の楽しさは広げられるよ、と。

根/わかりました。それを踏まえつついってみましょう。森さん的に「ここを解説してくれ」っていうのあります?

森/じゃ早速だけど一つ。OT・ライデンのときにクリアパーツの裏側にアルミシール貼るってのをやったじゃない?いわゆる眼の部分って非常に貼りにくいと思うんだけど。パーツ細かいし。

根/あ、それは僕も同感です。器用な方は眼の部分のクリアパーツの内側に丁寧にアルミシールは貼ってもらえればいいんですが、僕や森さんみたいな不器用な人たち(←元原型師)は、筆で銀を塗っちゃたほうが断然ラクです!

森/なんか、「逃げ」っぽいけど…いいのか?

根/厳密には反射が微妙に違いますけど、面積的にも小さいし、よほど雑に塗らなければ問題ないです!じつは「OT・ライデンを塗装しよう!」のシャドウライデンも眼の裏は「銀」筆塗りですよ。

森/微妙にはみ出しても、綿棒+うすめ液で拭けば良いってわけだな!(←拭き取り好き)

根/そうです!カッターの先でカリカリっと削っちゃっても良いですしね!(←削り好き)

森/なんか、「貼りにくい」の解決にはまったくなってない気がするが…。まぁ、自分のレベルに応じて臨機応変にね、ってことだな。

根/はい!筆塗りでも気にならないし。意外といい感じです。

森/じゃあ次は…核心に迫るけど、今回OMG・テムジンって黒い凹部分がパーツ分割の色分けで、前腕とか後ハメできないよねー?

根/お、ついにきましたね、それ。確かにその通りなんですけど。そこはズバリ「マスキング」です!

森/直球だなあ。とりあえず手順を説明しておくれ。

根/まずですね。中に入る「黒」パーツはつや消し黒で塗ってしまいます。

森/で?

根/で、外装の「白」も塗ってしまい、通常通り組み立てます。

森/ほうほう、組む前に白を塗っちゃうんだ。で、外装の合わせ目の処理は?無視?

根/ですからぁ~、ズバリ「マスキング」って言ったじゃないですか?ここからがコツで、黒い部分を覆い隠すわけですが、「白」と「黒」の境目ジャストにテープを貼るのは大変だし面倒なので、テープが外装の「白」にのっかってもOKな感じでラフに貼ります。

森/あ~、それから合わせ目を消して、その部分を中心に「サフ」→「白」とやり直すわけね。

根/そうです!合わせ目消しの作業が必要な部分だけはきっちりマスキングしてやって、あとの部分はラフでもOKです。マスキングテープをはがすと、やり直しの「白」と、さっき若干テープがはみ出た部分で色が繋がるって寸法です!

森/でもそれだと「白」の塗料どうしで、テープの段差が出るんじゃ…。

根/多少は出ますけど、エナメルシンナーをつけた綿棒でこすってやるとかなり馴染むんで、殆ど問題なくなります!

森/へぇ~、エナメルシンナーなんだ。コンパウンドじゃだめなの?

根/いいですけど、OMG・テムジンの場合「塗り分け部」=「隙間」ですから、コンパウンドが隙間に入るとえらく面倒なんで。エナメルシンナー綿棒は、結構使えますよ!

森/ふ~ん、なるほど。マスキングはするけど、神経を使ういわゆる「塗り分けライン」はキットの分割を活かしてラクしちゃう、ってワザだね。これで塗装派の皆さんも安心かな。…あれ?今回はこれだけ?

根/あとは、1月6日(火)掲載「OT・ライデン・本体無塗装お手軽フィニッシュ!!」も併せてご覧ください。

森/そうだね。アンダーゲート処理とか、無塗装クリアコートとかは共通だからね。

根/ですね。じゃあ今回のを参考にそろそろ森さんも塗装作例をひとつ。

森/ていうか、もう最近このオチばっかりだね。

根/でもでも~森さんが作ってくれないからですよう!

森/わかったよ!2Pカラーが商品化されたら作例やるよ!ジ○好きだし♪

根/え、塗装するなら今からでも出来るんじゃないですか、2Pカラー?

森/う…、そ、そういう身も蓋もない正論を冷静に言うなぁ!!その場のノリとか、勢いとか、そういう目に見えないのをもっと大切にだなッ…こう、見るんじゃない感じるんだ的な?フォースを使えとか?

根/森さん、もう意味が分かりません…(泣)

ということで、突然あっちの世界にイッてしまった森氏。作例は気長に待ちましょう~(笑)皆さんお楽しみに~

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