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「バイパーII パーツ分割について」
- 2009-07-17 (金)
- OMG・バイパーII | メッセージ | 開発秘話
スペシネフも無事発売!ということで次はバイパーIIの出番です!!(その前にライデンIIがありますが…笑)
森/根本くんや。バイパーIIも9月発売に迫ってきたけど、このブログではあんまり語ってないんじゃないか?
根/そうですねー。前回は確か5月26日の「完成品について」ですからねー。
森/まぁ、スペシネフとかライデンIIの事もやってたからね。で、そろそろテストショットが届いたりしないの?
根/あ、来てますよ!…うふふ、うふふ♪
森/なんだ、気持ち悪いな…。じゃあ今回はそれを見ながら、パーツ分割について語っていこうか。そういえばさ~、分割に関しては「オラタン」と「OMG」で若干コンセプトが違ってる気がするんだけど。
根/あ、気が付きましたか。シリーズ的には「可能な限りパーツ分割で色分け再現」なんですけど「オラタン」系は「任意の部分を塗装してもらえばほぼ再現」になってまして、「OMG」系は「基本的にほぼ再現」って感じです。
森/「オラタン」はデザイン的に「色分けほぼ再現」にしちゃうと、パーツ数がとんでもないことになるからな~。コンセプトというよりは、デザインから来る仕様の落とし込みの違いかな。
根/そうですね。ですから発売中のアイテムでみると、素組み状態ではOMG・テムジンのほうが見栄えがいいという…
森/OMG・テムジンの場合、省略部分がVコンバータだったり、足裏だったりするから素組み状態の省略は分かりにくいよね。で、今回のバイパーⅡはどうなの?色分割は完全再現?
根/い、いや、さすがに完全とまではいきませんでした。OMG・テムジンは本体の装甲色のなかに黒い凹部分を再現してあればOKだったんですが、バイパーIIはさらにメカ色部分が結構ちょろっとあったりして。
森/そうなんだよね~、ゲームモデルからハイエンドCGモデルへのコンバートの法則に従うとそうなるんだよね。それに装甲色の中にメカ色があると映えるじゃん?
根/はい!ですから開発部門とはずいぶん戦ったんですよ!!コストの問題もあるんで、可能な限り一体化を進めたい開発担当と、「色分けした~い」とゴネる根本という感じで(笑)そんなこんなで頭部の黒い凹部分とかは残念ながら省略された部分もありまして…。
森/あ~、そのあたり根本くんが”イタい感じ”になっているというのは、コトブキヤさんの他の方から聞いてるよ!まあ、ユーザーさんとしては嬉しいと思うんで、その趣旨でがんばってるってことで。
根/はい!それはバイパーIIに限らずなんですけどね!
森/あやしいな~。バイパーIIに関しては、暴走の前科があるからな~。
根/そ、そんなことありましたっけ…?それはさておき、肩周りなんか、かなりいい感じに色分けされてますよ~!
森/なんかごまかそうとしてないか?あ、でもいい感じじゃん。ウイングの部分の透明パーツとかはどうなったの?
根/けっこうがんばってますよ。こんな感じで。
森/お、いいね~。
根/今回は、塗装派の方も無理なくできる感じになってると思います。OMG・テムジンのときは前腕とかは「塗装+組み立て」が大変って言われましたね~!ワンポイントでもフォローはしましけど。
森/たしかに、バイパーIIはなんとなく塗装しやすそうな気がするな。前に根本くんが言ってた「バイパーIα」カラーで作例とかやってみたら?
根/それは趣味としてもやりたいんですけどね!または形状まで含めて「バイパーIα」に改造とか!!
森/いや、オレは見てみたいけど…、結構カタチ違うぞ!振っといてナンだけど、あんまり自分の首を締めないほうがいいんじゃない…?
根/(我に返る)そ、そ、そうですね…。やれたらってことにしてください!
分割にも色々工夫がされているバイパーII、楽しみに待っててください!根本の作例については、あまり期待しないで待ってみましょう!!
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「スペシネフを組んでみて…」
スペシネフを組み立てた森氏ですが、なんだかご機嫌斜めに見えますねぇ…。
根/お疲れさまでした、森さん!いかがでしたかスペシネフは?
森/…痛い…。
根/えッ、な、なにがですか?僕のこの芸風がですか!?それともまさかキット内容に何か問題でも…!!?
森/痛いんだよ、爪とか肩とかツンツンとんがってて!大体なんだよこのパーツは!?「野菜千切り器」か、っつーの!!
根/え、あ、た、確かに、あちこちとんがってますけど…なんでそんなマジギレ状態なんですか?(汗)
森/いや、なんとなくね。別に意味はないよん♪
根/そ、そういうのは心臓に悪いんで止めて下さいよ~(泣)…で、いかがでしたでしょうか、スペシネフは?
森/前にも言ったけど、スペシネフは自分がモデリングしてないからね。今回プラモデルになって新たな発見がたくさんあって面白かったよ。
根/それはどんなところでしょうか?
森/スペシネフって「骨っぽい」とか「悪っぽい」とか、VRの中でも群を抜いて非常に強烈なイメージを持ってるんだけど、その反面、実際各部がどんな形でどんな風につながってるかとかを把握してなかった、もっと言えば強力なキャライメージのおかげで、今までそういうことを把握する必要が無かったんだな、と思ってね。で、今回プラモデルを組み立てていくと、具体的な部品の形が分かるじゃない?もうそれが単純に面白かったねえ。こういうのはプラモデル製作の醍醐味だよね、と。
根/確かに!実際に手で触れると理解は深まりますよね!!
森/で、部品が刺さるわけだよ、手に。
根/そ、それは…あ、そうだ!森さん、デカールで苦労されたようですね、今からデカール講座やりますよ!!
森/いや、冗談だからそんなにあせらなくても…まぁいいや(笑)そうなんだよEVLバインダーの大きいマークと機体名のデカールが貼りにくくてさあ。どうにか頑張ったけど、なにか良い方法はないかね?
根/そうなんですよね、あそこは段差にかかってますから、そのままだと貼りにくいんですよね。で、そんな場合は思い切ってデカールを切り分けてしまった方が綺麗に貼れますよ!
デカールの切断位置は目安です。切断する場合は自己責任でお願いします。
森/あー、確かに。自分も貼ったあとでそのへんで切ってどうにかしたからなぁ。事前に切って位置を合わせた方が楽だよな。
根/はい!位置合わせは水を注しながら調整しますけど、その過程で糊が流れてしまうことがありますので、そんな時は市販の「デカール定着剤」や「水溶き木工用接着剤」で対処していただければと。
森/なるほどね~。あ、関係ないけど、スペシネフのデカールは透けが少なくなってるね。品質改善した?
根/はい!印刷の仕方を工夫してもらいました!今後もっと質を上げられるよう研究中です!
森/お、良い姿勢じゃない♪んじゃ、そろそろ恒例のワンポイント改造を紹介していこうかね~。まずは首から。
森/特に難しいことはしてなくて、よりうつむかせることが出来るように見えなくなる部分を削っただけ。でも普通に飾っとく分には、やってもやらなくてもいい位のものだねぇ。
根/森さんは可動まわりをいじるの好きですよね?
森/うん、もともと可動モデルは大好きだから。カッター一本で出来ることなら積極的にやっちゃうね。で、次は可動には関係ないところで手首(爪)まわりをいじってみた。詳しくは画像を見てもらおうかね。
森/真似する人は、ひん曲げる時に折ってしまわないように気をつけること。あと、画像ではプラモデル用薄刃のこぎりを使ってるけど、カッターや針でけがいてやっても同様の事は出来るね。
根/これは効果絶大ですね!この部分は開発中どうにかしたいと思っていたんですが、左右手首の爪パーツを共用してコストダウンをしなければならなかったんであきらめたところなんですよ~。黄緑色の「掌に当たる部分」でやろうにも金型の方向性の関係でまっすぐじゃないと抜けませんし…。
森/うん、それはパーツ見てると事情が分かるよねぇ。んで、版権元であり、プラモ開発者であり、また客でもある自分としてはプラモデルがより理想形に近くなるように、こういう形でフォローしていこうかと思ってね。
根/ほ、本当にいつもいつもありがとうございます~!(感涙)…しかし森さん、今回もエアブラシを使いませんでしたねぇ。○ッキーも使いませんでしたが。
森/さすがに○ッキーは出番がなかったわ(笑)まぁ、どのみち継ぎ目も消さないパチ組みみたいなものだから筆のほうが手軽でいいかな~、ってね。でも、そろそろ全塗装もしたいかな~って気持ちになってきたよ。
根/お、そうですか!そうですよね、たまにはやらないと腕が鈍っちゃいますよね!
森/いや、そもそも原型師時代も含めて、もう17~18年も真面目に塗装なんかしてないし(笑)だからそんなのとっくに鈍っちゃってるから大丈夫!
根/え、そ、それは大丈夫じゃないんじゃないですか?っていうか何が大丈夫なんですか!?
森/さあ~?でも模型(趣味)は楽しんだ者勝ちだからね。細かいことは気にしない気にしない~♪
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「スペシネフ発売予定告知です!」
ずいぶん長いこと引っ張ってきた感のあるスペシネフですが、今回はいよいよ発売日を告知するようですよ。
根/森さん、こんにちは。今回もスペシネフのお話だそうですよ。
森/「だそうです」じゃないよ!キミが話したいんだろ!
根/まあ、そうなんですけど。いや~、スペシネフのお話も結構やってたような気がしてるんで、ちょっと曖昧な感じを出そうかと。
森/いや、そこ曖昧にしても何の意味もないから…。でも確かにスペシネフはかなり隅々まで語ったような気がするな~。っていうかOT・ライデンの時より、かなりクドくやってるような気がする…。
根/クドくってなんですか!詳細&充実してるって言ってくださいよ!
森/まあな。確かにスペシネフってことでナルちゃんにも登場してもらったりな。監修レポとか、いろいろやったな~…なんか総括編みたくなってきたけど、いいのか?
根/良くないです!総括編はまた別に予定してるんですから(本当です)今回はそろそろ発売日の告知をしようかなと。
森/そう、それそれ。だってもう23日だよ!6月発売っていう割にはまだ発売してないじゃん!
根/はぅ…それには諸々事情がありまして…すいません。で、スペシネフの発売日なんですけど…現状ですね、一般の店舗さんでは30日(火)発売予定ということでお知らせさせて下さい!
森/30日(火)か~、ギリギリ6月だね~。まあ、ほんとにギリになってしまったのは、色々と事情があるんだろうけど、とりあえずもうすぐ発売ってことでとりあえずメデタイ!
根/それでも現段階で「必ず」とは言いきれない部分もあります。さらに地域によって前後する場合がありますので、その辺りもご理解いただけるとありがたいです。
森/なるほどね。最終確定ではなくても、かなりの目安にはなるから購入予定の皆さんは助かるんじゃない?おサイフとの相談もしなきゃなんないし。オレも含めて。
根/「オレも」って、ことはやっぱり『自腹で買っちゃったよシリーズ』はスペシネフでもやるんですね?例によってセガさん用サンプルは用意してますけど…。
森/いやー、版権元用サンプルがくるのは分かってるんだけどね。そういうことじゃなくてさ~、わかるだろ!こう…男のロマンだよ!ロ、マ、ン!!
根/え~と、ロマンですか…ロマン、マロン?ロマン…??
森/バッカも~ん!オレが嫁の視線に怯えながら自腹で買ってる心意気が何故わからん!
根/す、すいません!でも「心意気」って言われると分かる気がします。漢(おとこ)ってやつですね!
森/そうそう。分かればよろしい!今回はラジオ会館店のコトブキヤ・ショールームに行くからな!これでコトブキヤ全店制覇だ!!
根/あの…ウチには通販部門もありまして…
森/細かいことはどーでもいいんだよ!!
根/は、はい!すいません~(汗)
ということで、またまた森氏が自腹で購入するというスペシネフですが、本当にもうすぐ発売になりますので、(何度も言ってますが)皆さんもうちょっとだけお待ちください!!
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「フラグメント・クロー テストショット到着!!」
8月に発売となります『ライデンII(RNA SIDE)』に付属のフラグメント・クローのテストショットが届きました!その姿に痺れちゃって下さい!!(笑)
根/森さん、フラグメント・クローのテストショットが届きましたよ!
森/おー、どれどれ。うん、発光部もクリアーパーツになっていい感じだね。成型色もOKでしょ。
根/はい!ところで、今回のフラグメント・クローの色なんですが、ゲームモデルとは違ってますよね?
森/おー、よく気が付いたねぇ。
根/そりゃ気付きますよ!!ゲーム中ではクロー本体がオレンジで発光部は水色ですけど、どうして今回のハイエンドCGでは変更したんですか?
森/なんか、カッコ悪かったから変えちゃった♪
根/え!そ、そんな理由なんですか…!?
森/まぁ、大雑把に言えばそうなるんだけど、もっと丁寧に説明しようかね~。確かにゲームモデルではオレンジ色だったんだけど、これは多分にゲーム中の視認性も考慮に入れてのカラーリングなんだよ。バーチャロンっていうゲームって、例外はあるけど「たいがいの攻撃は見てから避けられる」っていう特徴があるんだよね。だから敵がどんな攻撃をしてくるか分かりやすくする為にモーションも機体ごと、武器ごとに固有だし、弾も見易くする為に撃ったあと2倍の大きさにして表示してるし。
根/確かに、リプレイとかでミサイルの着弾シーンをみると、凄く大きいですよね~。…でも「見てから避けられる」のに、どうして僕には敵の弾がガンガン当たるんでしょうか…?
森/そりゃ、君は総受けだからね…。
根/は?
森/いや、何でも。まぁ、相手が当たるように位置取りやタイミングを計ってるからでしょ(笑)オラタンってそういうゲームだし。
根/なるほど!そこが難しいところでもあり、面白いところなんですね!!僕ももっと精進します。
森/で、脱線しちゃったけどライデンのクローも同様に、撃って来るのがレーザーなのかネットなのかっていうのが構え中から分かりやすいように、RNA SIDEでは機体色のグレーに溶け込まないオレンジ色に指定された経緯があるんだよね。逆にDNA SIDEは機体色が赤だからクローがグレーでも大丈夫なんだけど。
根/ははぁ、そんなことまで考えてカラーデザインされてたんですねぇ~。
森/でも、最終的にオラタンのゲームスピードがそれどころじゃ無いレベルになっちゃったし、その後、カラーカスタマイズも出来るようになったんで、実質的に意味はあんまり無くなっちゃったけどね(笑)
根/確かに(笑)で、なぜ今回変更したか、ってことなんですが…。
森/でね、ここからはちょっと分かりにくい抽象論になっちゃうんだけど、こういうフィクションの世界の産物って、現実に近づくにつれ違和感が増幅されるんだよね。バーチャロンで言えば、ゲームモデルからハイエンドCGモデルになった時に、一段階、現実世界に近い表現になったわけだけど、その時点でゲームモデルでは気にならなかった所に急に気持ち悪さを感じる事があるんだね。で、それが今回はクローのオレンジ色であり、発光部の水色だったりしたわけ。オレも有井君もそう感じたんで、今回からハイエンドCGモードとしてそれらの色を変更することにしたという事で。
根/なるほど~、なんか深く考えてるんですねぇ。僕なんか「お!新設定だ!!」とか単純に思ってましたよ~。
森/そりゃまた、うらやましいくらい単純だな…。
根/はい?
森/いや何でも。と言うわけで、ゲームが上手い人だとレーザーよりネットの方が使用頻度が高かったりするし、「ライデンはやっぱり黒でしょ!」っていう人も居るんで、今回RNA SIDEが発売されることになって良かったよね。
根/はい!本当にDNA SIDEをお買い上げいただいた皆さんのおかげです、ありがとうございました!
森/脅かすわけじゃないけど、この手のバリエーションキットは出荷数が少な目なんで予約するのが吉ですよ、と。
根/はい、お手間をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします!
森/で、その前にもうすぐスペシネフが発売だと思うんだけど?
根/はい、近日中に正式な発売日をお知らせできると思いますので、しばらくお待ち下さい!…はッ!?今回も何か企んでるんじゃ?
森/ん~?別に~(笑)
根/そ、そうですか。(…心の準備だけはしておこう…)
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「スペシネフ 開発担当インタビュー」
今回は、いつもと若干趣向を変えて、根本がインタビュー形式でスペシネフの開発担当・青木に色々聞いてみようと思います。
根/スペシネフの開発を振り返ってもらいつつ色々聞いていきますんでよろしく!
青/久々に当ブログに登場の青木です。よろしくお願いします。
根/先ずは、スペシネフの原型について。いつもの通りリバースコンバートで作られたわけですが、開発として受け取った時の感想とかあります?
青/:骨をイメージしたロボという事で、細く、薄いパーツが多い割りに、全体のボリュームは大きいというアンバランスな感じが面白いデザインだというのが第一印象でしたねー。ここまでパーツが薄いロボは初めてだったので、関節強度や丈夫な軸の形状、発光部のクリアーパーツの分割方法など、どこまで出来るのか不安な点も多々ありました。
根/確かにデザイン自体が繊細ですからね。その後、原型を元にパーツ分割を進めるわけですが、分割設計時に気をつけたことってあります?
青/スペシネフは特に細身のキャラクターなので、組み上げたあとも十分な強度が保てるように、あえて過去2つのアイテム(OT・ライデン、OMG・テムジン)よりも分割を抑え気味にしています。実際パーツ数が少なくなってるかどうかは置いておいて(笑)
根/散々「やりすぎ」と言われた前2作よりは、抑えてる感じはしますね。分割設計で大変だった部分は?
青/設定通りの色分けになるよう分割して欲しいという企画サイドの要望と、強度面からどれだけ分割を抑えるか(パーツ数が少ないほど全体の強度は上がります)、2つの相反する要素のバランス取りに気を使いました。あとこれはスペシネフに限ったことではないのですが、VRの特徴である発光部の再現については、毎度設計と調整で苦労しています(笑)。
根/クリアパーツは裏面にモールドを入れてるから、接続用のピンが設定できないんですよねー!苦労かけます(笑)逆に設計的な「売り」があれば教えてください。
青/胸ブロックの構成は特に、見栄えと強度の両立に腐心した部分ですので、手にとられた方は組み立てる際にちょっと気をつけてみていただけると面白いかもしれません。
根/なるほど!設計も色々大変ですね~。その後、金型が作られテストショット成型~修正の繰り返しになるわけですが、この工程で気をつけてる部分は?
青/スペシネフに限ったことではないのですが、成型されたものがきちんと図面どおりにできているかどうか、また勘合や関節強度が設計時想定してたとおりになっているかどうかを中心にチェックしていきます。今までの工程は、紙の上、もしくはコンピュータ上で行われる、文字通りヴァーチャルな(笑)な作業ですので、成型品として形になったものに想定外の不備がないかどうか、自らの手と感性でもって確認していくのです。そういう意味ではまさにリバースコンバートの過程を味わっているといっても過言ではないかも(笑)。
根/リバース・アンド・リバースな感じですね(笑)テストショット修正中に大変だった事ってあります?
青/「顔」の形状がうまく再現できておらず、ギリギリまで修正を重ねました。データ上では完璧でしたが、色分けを再現するために分割したパーツが細かくなりすぎてしまい、金型を彫る際に細やかな形状がスポイルされていたのです。数値にすると、目の左下の部分が0.何mm短いとか、くまどりのフチの角度が何度違うといったホントに些細な違いなのですが、これだけで元キャラクターのイメージを大幅に損なうことになってしまうというのが、キャラクターものの顔の難しいところですね。工場の金型担当の方にも尽力いただいて、最終的には満足のいくものになりました。
根/僕も経験がありますが、細かい調整ほどなかなかうまく行かないんですよね。「最終的には満足」ってことですが、スペシネフ成型品について「ここを見てくれ!」という部分は?
青/とにかくエッジのたったヤツなので、組み立て時には気をつけてください(笑)あと、背骨や肩関節など、一部の関節部分に素材の違う同一形状のパーツがセットされてます。たとえば肩関節は、可動を繰り返してもへたりにくいABS製のパーツと、(この部分は肩を動かしたとき割と露出する部分なので)塗装する場合を考えた通常のプラスチック製のパーツから選べるようになっているのです。組み立ての際の用途(遊ぶ、塗る)にあわせて、お好みでカスタマイズしてください!
根/肩(脇)関節のギミックは、原型や完成品の話の回で散々アピールしてます!さらに素材も選択できるわけですね!では、最後になりますが、これから商品を手にする皆さんに何か一言お願いします。
青/他に類を見ない独特の形状のスペシネフ、上記の様々な問題点を何とかクリアしつつ商品化する事ができました。是非手にとって様々な角度から見て頂き、立体物としての面白さを味わっていただきたいと思います。
ということで、開発担当も様々な苦労があったようですが、もう少しで皆さんにお届けできると思いますので、手に入れられた方は今回の話を踏まえつつキットを組み立てるとよりいっそう楽しめるかも知れません(笑)
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「スペシネフ パッケ&付属品などについて」
皆さんこんにちは、コトブキヤバーチャロン企画担当・根本です。
前回に引き続き、発売を間近に控えたスペシネフのお話です。
成型品についてはかなり色々と語り尽くしてしまった感もあるので、その他の付属品について撮影画像とともに紹介します。
プラモデルの場合、パッケージの上面の絵を業界的には「パッケージアート」とか「天面イラスト」とか呼びます。(「天面」って言葉は辞書等では出てこないんですが)この「天面イラスト(バーチャロンの場合はCG)」については5月29日更新分の「スペシネフパッケージについて」にて語っておりますが、パッケージの完成状態ができてきましたので、天面以外の部分についても見てみましょう!
通常、販売店さんに陳列している状態では棚に積まれているわけですが、このとき見える前面にも当然イラストとともにデザインが施されています。
この部分コトブキヤ商品も含め、天面のイラストが部分的に使用されデザインされている場合が多いんですが、コトブキヤ・バーチャロンシリーズはセガさん個別のCGを用意して頂いており、さらに反対側は別CGになっています。つまり天面を含め3パターンのイラスト(CG)が使用されています。
ちなみに「OT・ライデン」「OMG・テムジン」も同様になっていますので、持っている方は確認してみてください!
次は、プラモデルには必須の付属品「組み立て説明書」です。「インスト」って呼ぶと業界人っぽくて良いです。(っていうのは前にも言いましたね)
基本的なスタイルは前2作と同様です。今回もDr.ワタリによる機体解説が掲載されておりますので、組み立てる前に読んでテンションをUPしてから製作開始すると尚良し!です。さらにCGも数多く掲載してます。
本シリーズは当ブログで何回も語られている「リバースコンバート」で設計されているものの、プラモデル商品としてのアレンジは施されているので、究極のCGそのまま立体化、的なハイエンドモデル完全再現を目指す方は参考にしてみてください。
最後にいつもの「デカール」です。これは業界的にもそのまま「デカール」でOK。今回のスペシネフについては「caution」系のものはないので、ごらんの通りグリーン一色です。がんばって成型色のグリーンと近しい色に調節してますので、素組み派の方にも喜んでもらえるかも。
※素組みに直接デカールを張る場合は、成型品表面の油分を取り除いておくとベストです。
大型のスペシネフマーク(?)については、背部ウイングの段差部分に張り込むことになるので、それなりに大変ですが、がんばって貼ってみてください。デカール貼りについては素組みへの貼りこみも含めて、「ワンポイント」を発売後にやろうと思います。
などなど、スペシネフについて成型品以外の部分を紹介してきましたが、いかがでしたか?発売はもう少しだけ先ですので、期待してお待ちください!
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「いよいよ今月発売!・スペシネフ成型色について」
さて、いよいよ発売日が迫ってまいりましたスペシネフですが、今回もしつこくテストショットの話です。
根/森さん、スペシネフもやっと今月発売です!
森/長かったような、短かったような…そんな感じ?
根/なんですかそれ?…まあ、長かったんじゃなですか?原型から考えてもそーとー時間かかってますよ。
森/たしかにそうだな。で、今回は何?反省会?
根/違いますよ!テストショットの話の続きをしようかなと。
森/また!?だってもうネタないだろ~。だって、5月1日更新「スペシネフテストショットについて」でやってるじゃん!
根/まあ、そうなんですけどね。今回は成型色の最終版ができてきたんでそれを見てもらおうかと。
森/どれどれ。あ、なんか変わってる。
根/「何か変わってる」じゃないですよ!森さんが「できたら調整してほしいな~てへっ」とか言ったんじゃないですか!
森/でもまあコトブキヤさんの開発の都合とかもあるからさ~、一応希望は伝えるけど、最終的にはお任せするっていつも言ってるじゃん!まあ、そうは言っても根本君のことだから、やってくれると思ってたけどね。
根/お~美しい信頼関係ですね!または手のひらで踊らされてる関係ですね!
森/どっちかというと後者だな。ということで、とりあえず調整部分をみていこうか。
根/え~と、先ずはグリーン部ですね。これは、前回のものだと淡いというかくすんでるというか…な感じで、もう鮮やかにして欲しいとのことでした。
森/画像右側が修正版だね、結構がんばってるじゃん。前にも言ったけどこのグリーンは「刺し色」だからこれくらい彩度がないとね~。
根/がんばりました!次は、ブルーグリーン部分です。完成品のときにも語りましたけど、この色はダークブルーの仲間なんで、若干トーンを落としてくれって言われましたね。
森/同じく右側が修正版だけど、写真だと伝わりにくいかな。現物を見ると根本君が言ったような効果が出てるんだけどね。
根/そうですね、微妙な差なので伝わりにくいですね。さらに爪のシルバーです。これは前のショットではキレイなシルバーを狙ったんですが、若干透けてしまって…。
森/安っぽい感じになるんだよね。これも右側が修正版だけど、さらに分かりにくいねー。プラモデルの成型色は、きれいな色を出そうとすると透けちゃうから、今回はグレー寄りにして「透け」を回避して、落ち着いた感じになったよ。
根/成型色の「透け」ライデンの時から出てる話ですよね。なかなかいい塩梅にするのが難しくて…。
森/まあ、そこらへんもプラモデル開発の面白さってとこじゃないの?オレはバーチャロイドのプラモ化で色々勉強させてもらったよ。なんか楽しいよね、自分の意見が反映されてプラモデルができていくって!
根/そうですか…こっちは結構大変なんですけどね…。
森/まあまあ、良いものができていくんだから頑張ってよ!あ、そういえばさ~コトブキヤのバーチャロンシリーズって、別売りのフライングベース用の接続パーツが標準装備なんだよね。今まで触れてなかった気がするけど。
根/正確には「メカニカルベース フライング2」ですね!この商品はロボット等メカモデルを飛行状態で展示できるベースなんですが、取り付け部は汎用性のある接続パーツがついてます。バーチャロンシリーズでは、各機体専用の接続パーツをキットに付属させてます。
森/これはいいよね。専用パーツだから機体の股間ブロックにジャストフィットするし。バーチャロイドはジャンプで飛び回るしね。機体によっては、飛行ポーズのほうが決まるものもあるし!
根/ですよね~!それでは唐突ですが最後に、その接続パーツ&ベースを使用したスペシネフの飛行状態画像でお別れです!
いよいよ今月発売のスペシネフ!お話はまだ色々ある様ですので、この後も発売までガンガンお送りする予定です!お楽しみ!
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